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オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

新ラスベガス半生中継2024年(5) DAY 5:ローカルカジノ巡りの日

2024年11月17日 18時45分10秒 | 海外カジノ

◆本日の行動予定(「再」は過去に訪れている場所、「初」は今回初めて訪れる場所)

●ローカルカジノ巡り前半戦
  ①(再)ボウルダーステーション
  ②(再)サムズタウン

【中入り】
③(再)チャッキーチーズ

●ローカルカジノ巡り後半戦
  ④(再)サンセットステーション
  ⑤(再)グリーンバレーランチ

⑥(再)ルシルズ(夕食)
⑦(初)レベル・アップ(MGM内のゲームコーナー)


5日目の巡礼地図。

**************** 第5日目

●ローカルカジノ巡り

ボウルダーステーション
ラスベガスのローカルカジノ大手運営会社、ステーション・カジノ系の、ボウルダーハイウェイ沿いにあるカジノ。ステーション系は良いビデオポーカーを置いているところが多く、その点では見どころはあるが、リゾートフィーが高いのと、クラップスのフィールドベットのペイアウト率が低い(2と12が両方共ダブル配当。これはアメリカンホイールのルーレットとほぼ同じレベル)ので今一つ定宿にしきれない。

ボウルダーステーションでは昨年のG2Eで見たEVERIのビデオスロット「Project Moon」(関連記事:新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(5) DAY 3・G2Eショウ(後半)が設置されていた。試しに遊んでみるが、1回の成功で平均8~15¢くらいしか増えないので、このくらいなら失ってもいいやと続けているうちにロケットが爆発してすべて失う感じ。言ってみれば「黒ひげ危機一髪」みたいなゲームなので、通常のリールマシンよりもゲーム時間が長くなるのが欠点か。

ボウルダーステーションに設置されていた「Project Moon (EVERI, 2013)」。次回来た時まで残っているかどうか。

サムズタウン
ラスベガスのもう一つの大手ローカルカジノの大手運営会社、ボイド・ゲーミング社系のカジノ。このカジノも長いことワタシの定宿の一つであったが、コロナ禍以降ロイヤルティプログラムが滅法渋くなって選ぶ理由が無くなっているのが大変残念なところだ。

サンセット・ステーション
ここもステーション系のカジノ。隣のブロックにあるピザレストラン「チャッキーチーズ」に来たついでに立ち寄った。提供されるゲームはボウルダーステーションと概ね同じで悪くは無いのだが、今回のビデオポーカーは滅法ツイていなかった。

グリーン・バレー・ランチ
やはりステーション系列だが、その中でも旗艦店的カジノ。隣のブロックにあるBBQレストラン「ルシルズ」に行きたくて今回の行程に入れた。

今回訪れたボイド、ステーション両系列のカジノのすべてにセガサミークリエイションの新作ビデオスロット「Railroad Riches」が少なくとも4台以上導入されており、いずれも客付きが良かった。

 

あちこちで見かけた「Railroad Riches」。たいてい4台単位で設置され、満席となることもしばしばあった。ただ、昨今流行の円形バンクを見た記憶が無く、2台を背中合わせか、横一列のいずれかの配置。まだバンクの開発が進んでいないのだろうか。何にしろ、これでゲーミング市場での認知が高まるきっかけになれば良いのだが。

チャッキーチーズ
同行者二人は今回が初ラスベガスで、誰の口からも聞くチャッキーチーズに行ってみたいということで、ローカルカジノ巡りの途中で立ち寄る。これまではイースタン通り沿いの店を利用していたが、今回はサンセットステーションのすぐ隣のブロックの店に行った。イースタンよりもやや規模が小さく感じられた。

チャッキーチーズのメニュー看板。右端がゲームのみの料金表。

Lサイズピザが$19.49と聞くと、円安のせいで日本のデリバリーピザと変わらない贅沢品に見えてくるので、食べずにタイムリミットで遊び放題のカードのみ購入。ワタシは昨年買ったカードがあるのでそれにチャージしてしばらくリデンプション機を遊び倒す。

ルシルズ
ヘンダーソンにあるBBQレストラン。ラスベガスの友人に初めて連れてこられたのは20年以上も前の事だったろうか。アメリカらしい豪快さに痺れ、以来ラスベガスに来たらできれば一度は訪れたい店の一つになっている。ワタシ一推しのビーフリブ(サイド2品付き)は$35くらいだったろうか。

一人分だとこんな感じ。サイドにマックンチーズ(マカロニアンドチーズをこう言うのだと今回知った)とスイカを選んだ。

 

写真ではそのサイズ感がわかりにくいが、こうしてみると少しは伝わるだろうか。全員同じビーフリブを注文している。

 

食べ終わるとこんな感じになる。骨一本は子供の橈骨と同じくらいの大きさで、つまるところ、人間の前腕を四本食べるボリュームを想像すれば大きくは違わないと思う(でもちょっとだけ大げさかも)。

レベル・アップ
MGM内にあるアミューズメントクラブ。なるべく近寄りたくないストリップエリアではあったが、人気のクラブ「ハッカサン」が関係していると聞いていたので、他のゲーム施設とどんな違いがあるかを見るつもりで行ってみた。

公式ホームページでは、

Level Up では楽しい時間が尽きません。このモダンなラウンジを一目見れば、ここがラスベガスの究極の大人の遊び場である理由がすぐにわかります。毎晩のエンターテイメントから大画面テレビでのスポーツ中継、そして数え切れないほどのアーケード ゲームまで、あらゆるものが揃ったこの場所は、飲んで、遊んで、勝つのに最高の場所です

と謳っているが、時間帯が悪かったのか(と言っても夜の8時くらい)、バーエリアはフェンスで封鎖されており、ゲームコーナーもこれまで見てきたところとさほど差は感じず、わざわざ足を延ばしてくる必要もないところだった。駐車場代がもったいなかった

レベルアップの様子。画像の左側がゲームコーナー、上右がバーエリアだが、入れなかった。ストリップ側入り口のエスカレーターから撮影。

この後、同行者の一人がブラージョウで行われている「O」を観に行くことになっていたので、MGMの駐車場を出て裏道を北上してフラミンゴ通りに出て、ストリップを横断しシーザーズパレスのフラミンゴ通り側で落っことす。ワタシともう一人はそのまま直進してゴールドコーストに戻った。

【本日のゲーム】
カジノに戻り例によってDDBAFを撃ち続けるも、クワッズに恵まれず、ここに掲載するほどの手はない。お金がたくさん無くなったが、まだ深手と言うほどでもない。明日最終日に備えて寝る。

(つづく)


新ラスベガス半生中継2024年(4) DAY 4:巡礼のメインイベント・G2E

2024年11月10日 21時18分20秒 | 海外カジノ

◆本日の行動予定(「再」は昨年も訪れている場所、「初」は今回初めて訪れる場所)
①Global Gaming Expo(G2E)見物
②(再)ハンバーガー店「Five Guys」再訪
③(初)ダウンタウンのバーケード「THE NERD」

**************** 第4日目

①G2E
【EVERI】
今年の最大の見どころの一つは、IGTと合併したEVERIがどうなっているか(関連記事:IGTとEVERIが合併! 今年のG2Eはいかに?)だったが、来てみれば何のことは無い、例年通りどちらも独立したブースを構えていた。そもそも合併話がニュースになったのはつい最近の事で、その時点で既に今回のG2Eの予定は固まっていたであろうから、この結果は不思議ではない。

EVERIのブース。昨年と同じ場所にEVERIとして単独で出展しており、IGTとの合併話の影響は微塵も感じられない。

(その良し悪しはともかくとして)毎度意欲的な挑戦を見せるEVERIだが、昨年ほどぶっ飛んだものはなかった(関連記事:新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(5) DAY 3・G2Eショウ(後半))。それでも、透過液晶のビデオリールで背後のメカリールを伸長する「ZOLTAR」や、リールに現れた数字がそのまま獲得数となるリールマシン「CASH MACHINE」を大型液晶に組み込んだ「CASH MACHINE INFERNO」など、過去作をアレンジして新味を出そうとしていた。

前面の液晶で背後のメカリールを拡張する「ZOLTAR」(左)と、「CASH MACHINE INFERNO」(左)。メカリールと透過液晶の組み合わせはずいぶん以前からあったが、あまり効果的な使い方はできていなかったところ、EVERIは考えてきた。

EVERIではもう一つ、カジノで遊んだスロットマシンで得たポイントを使って家ではモバイルからプレイするという、普通の生活にカジノプレイを浸透させるたいへん危険なシステム「CASH &COGS」が目を惹いた。

「CASH &COGS」のパネル展示。モバイル機器を通じて日常にカジノを持ち込む試みは最近激しくなっている。

【KONAMI】
今年のコナミは、コナミのくせにけしからんことに、入場者をオペレーターやディストリビューターなどに限定するクローズド展示で、入ることができなかった。外から伺う限りでは隠さなければならないものなどないように思えるが、資料を調べると、従来プレイヤーズカードを使っていたプレイヤーのトラッキングを、カードが無くても顔認証で自動的に行えるシステムを展示していたらしい。このシステムでは、遊んだ履歴だけでなくそのプレイヤーがどのくらいカジノに滞留していたかまで捕捉してロイヤルティを評価できるとのこと。一見便利なようだが、常に監視されているようにも思えて、なんだか気持ち悪い。

コナミのブース。周囲をフェンスで取り囲み、入場者を制限している。

【ARUZE GAMING GLOBAL】
昨年破産(関連記事:アルゼゲーミング、消滅の危機)し、スロットマシン部門は「Play Synergy」社に、ETG部門は「Interblock」社に買い取られたアルゼだったが、「Play Synergy」社は社名を「ARUZE GAMING GLOBAL」に変更したため名前は残った。

その「ARUZE」のブースを探したのだが見つからない。昨年と同じ場所には「AG2」と掲げたスロットマシンメーカーが出展している。偶然ショウ会場で出会ったかつての同僚と立ち話をした際にこのことを言うと、「それがARUZEですよ」と教えてくれた。

ARUZE GAMING GLOBALのブース。「AG2」と掲げられている。言われてみればわからないものでもないが迷惑である。

ARUZEは「無双」と日本語で書かれたキャビネットを展示。ワイヤレス充電機能が備わっているが、十分に充電するにはそこそこ長い時間ゲームをする必要があるのではないか。充電のためにスロットマシンで何百ドルもなくしたりしそうだ。

無双キャビネットのバンクとコンパネ部分。

【SEGASAMMY CREATION】
昨年は「獣王」や「ガメラ」など、日本の4号営業で成功したIPを流用したタイトルを展示して、そのガラパゴス感に不安を感じていたSEGASAMMY CREATIONだったが、最近「RAILROAD RICHES」と言うタイトルがどのカジノにも設置されるほどヒットしており、またブースに展示されている他機種も4号っぽさが無くなっていていて、今後の発展の期待を感じさせた。

SEGASAMMY CREATIONのブース。前面にヒット作「RAILROAD RICHES」を配している。ローカルではボイド系、ステーション系共にどこでも4台かそれ以上が導入されており、客付きも良かった。

【IGT】【LIGHT & WONDER】【ARISTOCRAT】
今年はこれら大手三社がこぞって入場者を制限するクローズド展示を行っていた。情報では、L&WがARISTOCRATから訴えられて新製品の稼働を停めさせられているとのことで、今回のショウでL&Wはその続編を出展していたらしい。IGTがクローズドにする意味はよくわからない。どこも産業スパイ的なものにそんなにナーバスにならなきゃならないのか。

クローズドと言えばアルゼのETG部門を買収したInterblockも昨年同様ブースを壁で覆って外からは何も見えない完全なクローズド展示だった。確かに最近のラスベガスでは、特に中規模以下のカジノでテーブルゲームを撤去してETGに入れ換えるところが増えており、ETGの需要が増えているので、よそにヒントを掴ませたくないという思惑はあるのかもしれない。

①IGTブースの入り口。フェンスには「IGTのお客様&招待客限定」と書かれたプレート。 ②L&Wのブース。周囲をフェンス越しに覗き込んでいる人も多い。 ③ARISTOCRATのブース入り口。脇に回ればフェンス越しに中を見ることはできる。 ④Interblockのブース。ブースを高い壁で完全に囲い、中が見えない。

②FIVE GUYS
ショウ見物終了後、昨年レンタカーの修理のあんちゃんに教えてもらって行き感動したFIVE GUYS。標準のトッピングに含まれるソテーされたマッシュルームが効いている。ドリンク(大)を付けて$15.61(税込)。最近は慣れてきて、この程度の値段にさほど驚かなくなってしまっている。良くない。

FIVE GUYSのチーズバーガー。トッピングは標準の「All The Way」+ハラペーニョ(無料)。

③THE NERD
2002年に鳴り物入りでオープンしたが鳴かず飛ばずで今では半分廃墟となっているダウンタウンのネオノポリス内にあるボウリング施設を備えたバーケード。これまで何度か訪ねてきているがいい加減な営業時間で入れずにおり、今回初めて入ることができた。

THE NERDはダウンタウンの半廃墟Neonopolisの2階にある。なぜタコなのか、その由来は不明。


NERDの店内。①ゲームコーナーその1。 ②ゲームコーナーその2。結構スペースの余裕を感じさせる。 ③ボウリング施設。8レーン。 ④「Cosplay」を標榜しており、貸衣裳がある他、SF映画やプロレスに関する飾りや掲示物があちこちにある。


【本日のゲーム】

今日も2回、4ロイヤルが配られた(確率は1/2765)がダメだった。うん、いや、わかっていたことだ。

苦しいゲーム展開が続く中、やっと出てくれた4A。普通のDDBなら500ドルになる手だが、これはDDBAFなので200ドルにしかならない。それでもまあ、多少の足しにはなってくれる。

(つづく)


新ラスベガス半生中継2024年(3) DAY 3:例によって(主に)ゲーセン巡り+Sphere

2024年11月03日 17時45分40秒 | 海外カジノ

◆本日の行動予定(「再」は昨年も訪れている場所、「初」は今回初めて訪れる場所)
①(再)ギャンブル関連グッズ店「ギャンブラーズ・ジェネラル・ストア」
②(再)ギャンブル関連グッズ店「スピネッティス・ゲーミング・サプリーズ」
③(再)ノース・プレミアム・アウトレット
④(初)コストコ
⑤(再)ラウンド1・メドウズモール店
⑥(初)SASUKE的「スパイ・ニンジャ・HQ」 屋内テーマパーク。
⑦(再)スフィア 球状劇場。
⑧(初)「Player 1」 ビデオゲーム・バー。
⑨(再)Jerry's Nugget カジノ(目的はカフェ)。

三日目の巡礼地図。

**************** 第3日目

①現在地に移転後のギャンブラーズ・ジェネラル・ストアはどうも活気が無いように思われる。90年代からラスベガスに行けばほぼ毎回立ち寄って来たし、おそらく今後もそうするだろうとは思うが、以前ほどの期待は感じられない残念な店になってしまった。

②「スピネッティス・ゲーミング・サプリーズ」は、ギャンブラーズ・ジェネラル・ストアと同種の店だが、客がいなくても店内にヤる気が感じられる。昨年は「パンチボード」がいくつか陳列されていた(関連記事:新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(2) DAY 2・その1:今日もゲーム三昧、のはずが
ので今年は一つ買って帰ろうと思っていたが、なくなってしまっていた。同行者の一人が古着コーナーから4年前にクローズしたカジノ「テキサス・ステーション」のロゴが入った上着($30くらいだったか)を買っていた。テキサス・ステーションは25年くらい前に一度だけ行ったことがあり、スロットマシンで少しお金が増えたので記念にロゴ入りのバスタオルを買って帰った思い出のカジノだった。

「テキサス・ステーション」のロゴ入りジャケットを試着する同行者。サイズが合えばワタシが欲しかったものだった。

ノース・プレミアム・アウトレットで買い物だが、円安のためおトク感は殆どない。ワタシは長年使ってすり切れた定期入れと財布の代替品と、女房への土産にロクシタンでハンドクリームの大きいチューブを買う。リーバイスでは特に買うべきものがなかった。

④同行者の一人が「コストコ」の会員で、出発前からラスベガスのコストコに行ってみたいと言っていたので、プレミアム・アウトレットの近くにある店に行ってみた。「コストコ」は会員制だがビジターを二人まで同伴できるので、我々も入ることができる。だが、店の規模は思ったほど大きくない。日本では格安のホットドッグが大人気だが、残念ながらこの店にはフードコートが無かった。それでも外国のスーパーを見るのは楽しい。

①コストコの入り口。②~③肉売り場の肉は5kg、10kg、あるいはそれ以上のボリュームで売られている。④巨大なソーセージに見えるものはひき肉の真空パック。脂肪の含有量によって単価が異なる(脂肪分が少ない方が高い)。

⑤昨年も訪れた「ラウンド1・メドウズモール店」。初日に行った「サウス・プレミアム・アウトレット店」のゲームカードが共通して使える

左上:こちらは8レーンのボウリング施設があるが、この時は誰もプレイしていなかった。もともとガチなボウラーが来るところではない。 左下:ここにも99¢アイスクリームがあったので三人でいただく。だって食べないとソンだし。 右:ここもジャパニーズスタイルのタコ焼きや餃子を看板に掲げていたが、我々が行った昼ころはノットアヴェイラボーだった。

⑥「スパイ・ニンジャ・HQ」は、1500万のチャンネル登録者数を持つユーチューバーが今年の3月にサハラ通りの西にオープンした施設で、「全年齢向けアクション+アドベンチャーパーク」を謳っている。ゲーム施設もあるが、スポーツ要素のあるアトラクションやバーもあり、従来のゲームアーケードとは一線を画す。

2階には「RETRO BAR」というバーがあり、その周辺には70~80年代のビデオゲームがたくさん置かれている。ここでは画像が紹介しきれないので、近い将来に別の記事「ラスベガス・レゲエ紀行」として記録しておこうと思う。

①外観。 ②店内の一部。1階のゲームコーナーの頭上にアトラクションのコースが見える。 ③トイレのサインは共感力が高くてよい。 ④2回にある「レトロ・バー」。この周辺には70-80年代のビデオゲームがプレイヤブルな状態で置いてある。

2階の「レトロ・バー」と、その周辺のオールドビデオゲーム。本シリーズ終了後に「ラスベガス・レゲエ紀行」として記録するつもり。

⑦「Sphere」。昨年よりも中央に近い良い席だったにもかかわらず、同じプログラムだったので、およそ$120も出したのに不覚にも眠気を催してしまった(関連記事:新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(7) DAY 5・事実上の最終日)。とは言え、初めての二人は相応に感銘を受けているし、一度は観ておいても良いものだとは思う。

⑧「Player 1」は、ストリップの東を南北に並行するメリーランド通り沿いの、サハラ通りに近いところにある。モノレールのサハラ駅から約2kmの距離は歩けないことは無いが、やはり車で来るべきところだろう。しかし、この店の売り物はレトロゲームとビールで、「Video Game Bar」を謳っている。

ワタシは今まで、カジノで負けが込んで泣きそうになった時は、だいたい「ピンボール・ホール・オブ・フェイム」に逃げていたものだった。しかし「Player 1」の存在を知った今、逃げる先の有力な選択肢が一つ増えた思いが強い。車があるのでビールこそ飲めないが、入場料(たしか8ドルくらい)を払えば場内のレトロなビデオゲームが遊び放題(ピンボールは別料金)で、時間制限もない。「ジャングルキング(タイトー、1982)」や「ヴァンガード(SNK、1981)」を40年以上ぶりに遊んだらめっきり下手になっていた。次回巡礼でもきっとまた訪れたい。

①外観。 ②ピンボールコーナー。こちらは別途料金を要する。 ③コンシューマーゲームも遊び放題。 ④たくさんのビールのタッパーが並ぶバー。

①シカゴ・コインのエレメカ機「DEFENDER」(1971) ②Punch Out (任天堂、1984) ③アタリの「アステロイド」と「スター・ウォーズ」(1979、1983) ④TRON(Bally, 1982)

⑨夕食は、アメリカに来たのだからやはり肉を食べようということで、昨年に続いて今年もJerry's Nuggetのカフェ。ワタシは昨年はハンバーガーを食べているが、今年はプライムリブの「Thick Cut(厚切り)」をいただく。$46.99とはずいぶん高くなったと思うが、今後何回来れるかわからないので体験できるうちにしておこうと思い切った。一応メニューには「28-30オンス」と書かれており、2ポンド未満なら余裕だと思っていたが、食べ終わったらかなり苦しくなっていた。

①セットのサラダ。 ②軟らかくておいしい厚切りのプライムリブ。ワタシは塩で食べるのを好む。 ③前回記録し忘れていた、二日目の昼食。中華街の「Pho Kim Long」でいただいた「ビーフ&ミートボール」のフォー。

【本日のゲーム】
ホテルに戻り、今回初のクラップスに手を出した。ミニマムは$10。オッズベットは3-4-5。最初にバイインした$200は3プレイで溶け、続いて$200をリバイするがこれも3プレイで溶けた。こんなはずはないとまたもや$200をリバイして、2プレイ目でやっとポイントが出たが、その後の2プレイで全部溶けた。

あっという間に$600を失い、手元に残った$15のチップをどうしようかとカジノ内をうろついていたら、中年の男性東洋人が一人しか付いていないブラックジャックテーブルをみつけたのでそこに座る。1ゲーム目は勝ち、パーレイしてまた勝った。$60になったので以降$30ずつベットしていたら、$200くらいまで増えていた。

一緒にプレイしていた東洋人はベイシック・ストラテジーを守る好ましいプレイヤーで、ゲームの合間に「あなたのプレイスタイルはベイシック・ストラテジーですね」と話しかけてみたら、よくぞ理解してくれたとばかりに喜ばれた。「ディーラーのアップカードが10なのに自分の手が16だとスタンドしてしまう人が多いんだけどね」などと話が弾んで、そう言えばテーブルゲームにはこういうコミュニケーションを楽しむこともあったのだなあと思い出した。そこに一人の気のいい白人のあんちゃんが入ってきて、互いに名乗り合った。東洋人は「ボー」と名乗り、「どんな字を書くのか」と尋ねたら、「波、サンズイにカワです」と日本語で答えられた。やはり世の中、油断してはいけない。

一時は$300まで増えていたものが$100くらいまで減ったのでやめて、本日最後の一勝負のつもりでビデオポーカーのDDBAFをやったら、Aces & Facesならではの大当たりが出てくれた。

Aのペア残しから、4As+絵札に発展、500ドル。Aces & Facesならではの大当たり。

クラップスで溶けた$600ドルは、ブラックジャックとビデオポーカーで僅かなマイナスで済むまでに取り返すことができた。しかし、これが今回の巡礼の最初で最後の輝かしい結果になるとはこの時点では思っていなかった(こともないか?)。

(つづく)


新ラスベガス半生中継2024年(2) DAY 2:今日も今日とてゲーセン巡り

2024年10月27日 18時20分46秒 | 海外カジノ

◆本日の行動予定(「再」は昨年も訪れている場所、「初」は今回初めて訪れる場所)
①(再)サーカス・サーカス内のマンガ関連グッズ店「VEGAS MANGA」
②(再)同じくサーカス・サーカス内の娯楽施設「The MIDWAY」
③(初)珍しいゲーセンらしいゲーセン「GAME NEST」
④(初)クレーンゲーム機専門店「THE Claw」
⑤(再)Pinball Hall of Fame
⑥(初)NYNY内のアーケード「Big Apple」
⑦(初)エクスカリバー内のアーケード「Fun Dungeon」

二日目の巡礼地図。

**************** 第2日目

①本日の皮切りは、ラスベガスのサブカル事情を覗くつもりでサーカス・サーカスのマンガ関連グッズ店「VEGAS MANGA」。昨年も訪れており(関連記事:新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(3) DAY 2・その2:本日のゲーム三昧)それから大きな変化があったわけでないが、初ラスベガスの二人のために今回も来た。まだ朝10時過ぎと早いせいか盛況と言うほどではないが、少なくともこの1年維持できているのだからそれなりに人気はあるのだろう。アメコミ系より日系マンガ及びゲームの関連商品が豊富で、特に鬼滅の刃、NARUTO、ワンピースが目立つ。

②続いて同じくサーカス・サーカス内の「The MIDWAY」。こちらも昨年に続く来訪(関連記事:上記「VEGAS MANGA」と同じ)。ヘッドマウントディスプレイを備えたVR系のAM機器がいくつもあったり、ロボットアームを操作してリデンプションチケットを取るプライズ機など、日本では見られない機種が多い。

ロボットアームを操作するプライズ機。アドバタイズ中は近寄ってきた客の方を向いて営業トークをかましてくる。

主たる商売相手が観光客であるせいか、リデンプションの景品には家庭用ゲーム機のような高額なものはあまり無い。

The MIDWAYでの景品交換所。④はここで最も高額と思われる40インチテレビ。

③サーカスサーカスを出て「GAME NEST」へ。ラスベガスの「スプリングマウンテンロード」沿いには「中華街(チャイナタウン)」と呼ばれる一角があり、「GAME NEST」はその西の方のマーケットプレイス「HOTAI PLAZA(和泰広場)」の中にある。奥まったところで表通りからは見えず、通りに面したテナントの看板にその名前が見えるだけなので見つけにくい。しかし駐車場はいっぱいで停めるところがないと思ったが、ちょうど1台の車が出て行ったのでそこに滑り込ませて店に入った。

The NESTの外観(上)と入り口付近(下)。壁の絵の意味するところを解いていくのも面白い。

アメリカのゲームアーケードにしてはリデンプション機が無く、それ以上に驚いたのが設置されている機械の多くは日本語表示のまま稼働していることだった。「電車でGO」や「星と翼のパラドクス」のように操作が難しいゲームも画面に表示されるインストラクションは日本語のままで、これでは在ラスベガスの日本人か、米国人なら余程のヲタク属性の人でなければ遊べないのではないかと心配になるが、一杯の駐車場や店内の賑わいを見るとそれも余計な心配なのかもしれない。

店内の様子その1。リデンプション機が無く、本当に日本のゲーセンのよう。

店内の様子その2。④の日本語で「アーケード」と書かれた垂れ幕がかかった筐体は中に入って記念撮影ができる。

④次に向かったのは我々が宿泊する「ゴールド・コースト」の並びのマーケットプレイスにあるアーケード「THE CLAW」。その名が示す通りクレーンゲーム専門店で、ビデオゲームもリデンプション機もなく、本当にプライズ機しかない。しかも今どき珍しいことにコインレスではなくトークンを買って遊びたい機械に投入する。景品は全てぬいぐるみ類で、ポケモンのようなメジャーなものもあるが、何がモチーフなのかわからないものもある。昨今の日本のゲーセンのような阿漕な営業はしていないようで、大きな袋にたくさんの獲得した景品を詰め込んでいる客が何人も見られた。

THE CLAWの入り口。看板には「TOYS CLAW MACHINE ARCADE」と、その直訳と思われる「おもちゃ爪機連アーケード」と書かれているが、「連」が何を指しているのかはわからない。「関連」とでも言いたかったのだろうか。シンボルマークらしい猫(のぬいぐるみ?)はかわいい。

店内の様子。日本のゲーセンより密度が高いと思われる人の入り。①は入り口から奥を臨む。②は中ほどから入り口に向かってのアングルで、店員(全員女性)はハロウィンの飾りつけをしていた。③④店が提供する、獲得した景品を入れる袋にたくさんのぬいぐるみを詰め込んだ客が何人もいた。

⑤やはりラスベガスに来たら一度は「Pinball Hall of Fame」を覗かなければならない。同行者二人はピンボール世代ではないが、だからこそ、この風景に彼らなりの感動を覚えたようだ。昨年久々の出会いで感激した「Bazaar」と「King Tut」は無くなっていた。機械の入れ替えはそれなりに頻繁に行われているようだ。ただ、設置機種の半分近くは稼働不能で電源が落としてある。それらは多くがワタシが最も遊びたい、3インチフリッパーが登場する60年代終わり頃から70年代の機械なので、たいへんに残念なことである。物販コーナーでロゴ入りのベースボールキャップを買った。税込$20。

遊びたいのに電源が落とされていて遊べない機種の一部。奥から「Solids and Stripes (Williams, 1971)」、Lucky Ace (Williams, 1974)」、「EXPO (Williams, 1969)」。

⑥カジノホテルニューヨーク・ニューヨークは、ワタシが毎年ラスベガスを巡礼するようになる1990年代の終わりから2000年代初めにかけてワタシの定宿だった。その象徴であるローラーコースターは日本のトーゴ製。「風と砂で偉く苦労した」とは元トーゴでこのコースターの設置に関わった人から聞いた話だが、トーゴなき今どこがメンテナンスしているのだろうか。コースターの乗り口は「Big Apple」というアーケードの中にある。昔は利用価値の高いカジノホテルで思い出も多いが、現在は特筆するようなことがない。残念なことである。

カジノフロアからエスカレーターで2階に上がるとBig Appleの入り口がある。

アメリカのゲームアーケードは照明を落としているところが多く、ゲーム機はその中で目立つために良く光る。日本だとコストを抑えるために極力削るところだが、暗い中でカラフルに光る筐体はそれだけで魅力的に見える。

⑦本日の活動の最後はエクスカリバー内のアーケード、「Fun Dungeon」。その昔、エクスカリバーの経営母体は「サーカス・サーカス」と同じ「サーカスサーカスエンタープライゼス(後にマンダレイ・リゾートに社名変更)」で、ストリップエリアの北と南のそれぞれで「家族連れウェルカム」なカジノホテルを経営していた。MGMリゾーツに買収された後もその方針自体は維持され、従って「Fun Dungeon」のコンセプトはサーカスサーカスの「The MIDWAY」に似て、係員が付くいわゆる「カーニバルゲーム」が多い。

この後、同行者の一人がエクスカリバーの並びにあるマンダレイベイでナイトショウ「ONE」を観に行くことになっていたのでここで散開し、ワタシともう一人はホテルに戻った。この「もう一人」は車が好きだとのことなので、簡単な移動では一部運転を任せることもあったので、車のキーはこのものに渡して好きにさせ、ワタシはビールを飲みながらゲームをすることにした。この日は2回、4ロイヤルが配られたが、どちらもロイヤル様に発展することは無かった。

この日にディールされた2回の4ロイヤル(上段)とその結果(下段)。残念なり。

ワタシからキーを受け取った同行者は、その後ゴールドコーストの並びにあったカナビス(マリファナ)の店に行ったそうだ。「店員さんはみんな丁寧で優しかったですよ」言っていた。その後、マンダレイベイまで行ってショウを観終えたもう一人を迎えに行き、無事に戻ってこれたとのことだった。

(つづく)


新ラスベガス半生中継2024年(1) DAY 1:入国~ゲーセン巡り

2024年10月20日 17時46分44秒 | 海外カジノ

10/5(土)から10/11(金・帰国は10/12(土))まで、ラスベガスに行ってまいりました。今回からしばらくの間、この旅行の記録を残しておきたいと思います。

◆旅程
出発:10/5(土)17時成田発、同日14時半ラスベガス着。
帰国:10/11(金)朝8時ラスベガス発、12日(土)16時半成田着(6泊8日)。

◆目的
・ギャンブル業界の世界的な見本市G2E(Grobal Gaming Expo)の見物。
 →・昨年と比較して変化はあるか。
 →・トレンドと言えるものはあるか

・ラスベガスのゲーセン(もしくはゲーセンに準じる施設)巡り。
 →PHoFなど定番ばかりでなく、未経験のゲーセンやアミューズメントスポットへの潜入。

・同行者2人のアテンド。
 →ラスベガス教、カジノゲーム教、エア上級会員教の布教。

**************** 第1日目

・同行者2人と2時に成田空港で待ち合わせ。のはずが、1時前の段階で参加者の一人から予め作成しておいたTeamsの連絡用チャットに「早いですが羽田空港に到着しました」との連絡が入る。「え? 羽田? 成田じゃなくて羽田?」と返したら、本当に羽田だった。幸い早い時間だったので、成田で3人が集合したのは予定より30分程度の遅れで済んだ。

・今回の航空会社はユナイテッドなので、ワタシのゴールド会員資格が使える。同行者の荷物にもプライオリティタグが付き、更に一人をラウンジに連れて行く。こうして上級会員の特典を教え込むことも今回のワタシのミッションの一つだったが、ラウンジに連れて行った者は「カレーうまかったっす。上級会員いいですね。なりたいっす」とうまうまと乗ってきた。

今回はANAラウンジを利用。焼きそばは日本人には苦手な人もいる八角が効いている。中国人客への対応だろうか。

・離陸後、しばらくして夕食。昔のユナイテッドの機内食はテリブルだったが、その頃よりはいくらかマシにはなっている。とはいえやはりうまいと思うものでもなく、他社と比較すると悲しい。

機内食。なぜか添えられている大福はうれしい。

・ユナイテッドは米系航空会社なので映画に日本語対応していないものが多い。吹き替えのある「Joker」を観たが、途中で以前に見たことがあることに気づいた。しかし他にろくなものが無く、内容も忘れていたので結局全部観てしばらく寝る。着陸前に配られる朝食の音で目が覚め、十年一日のオムレツをいただく。

機内食その2。

・ロサンゼルス空港で入国手続き。ユナイテッドのターミナルの入国審査場はトム・ブラッドレー国際線ターミナルと比べて暗く陰気な感じ。昨年は「カメラを見て」としか言われなかったが、今年はパスポートを一応提出した。10秒程度で終わる。これだけ簡略化されていれば、結構な行列にも拘らずさほど待たずに通過できる。

・荷物をリチェックし、国内線ターミナルに徒歩で移動。眠かったせいか殆ど記憶なし。ラスベガス行きの飛行機では乗り込むなり眠り、着陸時の衝撃で目が覚める。

・ラスベガスのレンタカーセンター【地図①】で車を借り、まずは「シルバートン・カジノ」【地図②】に併設されている「バスプロショップ」へ。初ラスベガスの2人はこの巨大なアウトドアのホームセンターのような店に驚いていた。20年近く前にここで買った鹿狩り用の防寒着がいい加減ヘタって来ていたので新しいものを買い、$250をキャッシュで払う。

カジノとの境にあるバスプロショップの看板。超大型アウトドアグッズショップ。

・シルバートンを出て、かつての「ベルツ・アウトレット」で現在「サウス・プレミアム・アウトレット」となっているショッピングモール内につい最近できた「ラウンド1」【地図③】へ。これは日本にもあるあの「ラウンド1」の系列で、今では全米に51店舗を展開している。ただ、このラウンド1には珍しくボウリング施設がない。クレーンゲームの設置台数が多く、そこだけ見ると現在の日本のゲーセンのよう。料金はクレジットをチャージしたICカードを機械に据え付けられているカードリーダーに読ませて支払う完全キャッシュレス。

ラウンド1の店内その1。音ゲー、ビデオゲーム、リデンプション機、ピンボールなど。④は、貯まったポイントを景品に替えるなどするキヨスク。


ラウンド1の店内その2。全フロアの中央部分を膨大なプライズ機(クレーン機)が占める。


ラウンド1の店内その3。フードコート。TAKOYAKI、KARAAGEなどの「Japanese Style」フードや、99¢のアイスクリームが看板メニュー。このアイスクリームは今では貴重な食べなきゃソンと思えるおトクフード。


ラウンド1の店内その3。コナミ製の、メダルゲームのプッシャーを流用したリデンプション機が3機種あった。コナミのリデンプション機は米国では今のところラウンド1でしか見られないらしい。

・ラウンドワンの次に、タウンスクウェア内にあるゲーム場「ベロシティ・eスポーツ」【地図④】へ。業態としてはラウンド1と同業だが、対象年齢がやや高めまでカバーする。昨年も来ているが、大きな変化はない(関連記事:新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(3) DAY 2・その2:本日のゲーム三昧)。

・夜も7時を過ぎたので本日の活動を終え、宿泊するダウンタウンの「フォー・クィーンズ」に向かうが、その前に空港の東端にある「ウォルマート・スーパーセンター」【地図⑤】で、ボトルウォーター40本入り(3人分)と、朝食用のパンなどを買っていく。物価高に円安の昨今、1本5ドルの水や1食2000円もかかる外食では費用がかかりすぎるのでこうして出費を抑える。なお、40本入りの水は5.5ドルほど。

翌日の朝食。ハムとチーズを挟んだブリオッシュ・ロールとソーセージに、チョコレート味のミルク。

・フォー・クィーンズに近づき、パーキングチケットを取るために走行中の車の窓を開けると、なんだか変なにおいがする。同乗者の一人が「これ、マリファナですね」と言った。その者によると、近辺でフェスのようなものをやっていたようだったので、そこでキメている連中がいるのではないかとのこと。そう言えばラスベガスでは最近になって大麻の規制が少し緩んだとは聞いた気がする。一度嗅いだら忘れないほど特徴的な臭いで、決して芳香とは言えない。「クサ(草)」との隠語があるとおり、確かに乾いた植物が燃えている感じではあるので、ひょっとして馬糞、牛糞を燃やしたら似たような臭いになるのではないかと思った。

・4クィーンズでチェックインしようとしたら、「エージェントからこの予約はキャンセルされている」と言われた。思い当たる節があるとすれば、「クレジットカードへの課金は10月2日に行う」とされていた予約でクレジットカードの承認が下りなかった可能性だが、そのような知らせは受けた覚えがない。急遽SNSを通じて日本の親分に相談し(便利な世の中になったものだ)諸条件を確認した後、その場で今後の活動になるべく支障がなく、かつ予算内で収まるホテルとして「ゴールド・コースト」【地図6】を予約し、事なきを得た。

・ゴールドコーストのチェックインでも、3部屋を予約したのに1部屋のキーしかくれないという小さいトラブルがあったが、これは簡単に解決した。明日も朝から活動があるので居眠り運転などしないようしっかり寝ておかなければならないので、カジノは控えめに。

初日のカジノでの一番の大当たり。この機種は「ダブルダブルボーナス・エイセスアンドフェイセス(DDBAF)」で、通常のダブルダブルボーナスとは違って絵札及びAのクワッズにボーナスが付く。キッカーがAの4Qで$200の当たり。でも全体の収支はごくわずかなプラスで終わる。

(つづく)

【初日の行動マップ】

赤い破線はストリップの繁華街エリアを示す。フォー・クィーンズがあるダウンタウンはこの地図には示されていないが、北の方にある。