445 花の木にあらざらめどもさきにけり ふりにしこのみ なる時もがな
二条の后、春宮の御息所と申しける時に、めどにけづり花させりけるをよませたまいける
文屋やすひで
めど=馬道(めどう)=寝殿造りなどで、殿舎と殿舎の間を土間廊下とし、必要なときに馬を引き入れるようにしたところ(大辞林)
けづり花=木を削って花の形にしたもの
本当の花ではないのだが、花が咲いている。私も(この花のように)本当の姿とは異なってしまった。(こんな身になっても実が)なるときがあるであろうか。
文屋康秀:?~885。古今集に5首採録され、序文に名を挙げられた歌人。評価は、
「言葉はたくみにて、そのさま身におはず。いはば、商人のよき衣きたらんがごとし」
言葉使いはうまいけれど、品格に欠ける、と言われているわけですが、とてもそのように思えません。
注記されている2首のうちひとつは、前に書きました(9/25の記事)。
もうひとつが次、
846 草深き霞の谷にかげかくし てる日のくれしけふにやあらん
深草のみかどの御国忌の日よめる
深草のみかど=仁明天皇
今日はなんかどんよりしてますが、仁明天皇のご命日なのですよね~。
しみじみした、いい歌だと思うのですが~。
どのような歌を、「品に欠ける」というのでしょうか。
二条の后、春宮の御息所と申しける時に、めどにけづり花させりけるをよませたまいける
文屋やすひで
めど=馬道(めどう)=寝殿造りなどで、殿舎と殿舎の間を土間廊下とし、必要なときに馬を引き入れるようにしたところ(大辞林)
けづり花=木を削って花の形にしたもの
本当の花ではないのだが、花が咲いている。私も(この花のように)本当の姿とは異なってしまった。(こんな身になっても実が)なるときがあるであろうか。
文屋康秀:?~885。古今集に5首採録され、序文に名を挙げられた歌人。評価は、
「言葉はたくみにて、そのさま身におはず。いはば、商人のよき衣きたらんがごとし」
言葉使いはうまいけれど、品格に欠ける、と言われているわけですが、とてもそのように思えません。
注記されている2首のうちひとつは、前に書きました(9/25の記事)。
もうひとつが次、
846 草深き霞の谷にかげかくし てる日のくれしけふにやあらん
深草のみかどの御国忌の日よめる
深草のみかど=仁明天皇
今日はなんかどんよりしてますが、仁明天皇のご命日なのですよね~。
しみじみした、いい歌だと思うのですが~。
どのような歌を、「品に欠ける」というのでしょうか。