水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

古今集(10)

2014-09-30 09:38:20 | 古今和歌集
巻第八「離別歌」のトップ

立ち別れいなばの峯におふるまつとし聞かば 今かえりこむ

題しらず

在原行平朝臣


(赴任先の)因幡では、山の松のように(存在感を示して頑張るつもりです。が一方、あなたの)「待つ」という言葉を聞くと、いますぐにでも帰りたい。


題がつけられていないのに、離別歌のトップにもってくるほど気に入られた要素はなんなのだろうか?
百人一首にも入っているし。

在原行平=平城天皇の孫。臣籍降下。業平の兄。古今集の4首採録されている。

因幡と往ぬ」および「松と待つ」
掛詞を使って、歌に厚みをもたせようとしたセンスが評価されたのかも。

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