水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

日の名残り(64)

2019-04-10 11:04:42 | 日の名残り
Mr. Stevens, your room looks even less accommodating at night than it does in the day. The electric bulb is too dim, surely, for you to be reading by.


ミスタースティーブンス。 あなたのお部屋は、夜見るといっそう殺風景ですわね。 それに、この電球は、あなたが読書なさるには暗すぎますわ。


執事スティーブンス氏の、女中頭ミスケントンとの思い出話。


仕事仲間として、うまくやっていたはずなのに、どこかで歯車が狂ってしまい、うまくいかなくなった。そのきっかけ、と思われる出来事の端緒。

執事の部屋、(そこはどうも食器室であるらしく、スティーブンス氏のプライバシーが唯一確保されるべき場所であった)、で、孤独を楽しみ、読書をしていたところに、ミスケントン入ってきて、「なんなの、この部屋みちな感じでのたまわった。

It is perfectly adequate, thank you, Miss Kenton.
ご心配はありがたいが、私にはこれで十分です。ミシケントン。


さてどうなるか。しばらく、会話を追ってみよう。


それにしても、です。Kazuo Ishiguro を日本人とみなそうという人もいるようだが、それは間違い。彼は完璧な英国人だ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。