水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

古今集(69)

2015-03-02 10:44:59 | 古今和歌集
208 わがかどにいなおほせどりの鳴くなへに けさ吹く風に雁はきにけり
題しらず
よみ人しらず

我が家の門前で、いなおほせどりが鳴いているのですが、それとともに、風に乗って雁の声もきこえてきますよ(いよいよ秋ですな~)。


いなおほせどり=古今伝授、三鳥のひとつ。セキレイ、スズメなどいろいろ説があるが、特定されていない。
秋を象徴する鳥、と考えねばならないのであろうか?

古今集には、いなおほせどりを詠んだ歌がもうひとつある。それが次。


308 山田もる秋のかりいほにおく露は いなおほせどりの涙なりけり
これさだのみこの家の歌合のうた
ただみね

山裾の水田見張り小屋が露に濡れています。これは、いなおほせどりの涙にちがいありません。


人に見張られているために、稲穂をついばむことができないことを残念がって、いなおほせどりが涙を流す、と読んでいるのでしょうか?

だとすると、スズメか?
しかし、スズメが秋を象徴する、とは思えないし~~~。

いなおほせどり、って、なんなんでしょうか?


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