水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

古今集(39)

2014-12-04 11:06:09 | 古今和歌集
332 朝ぼらけ有明の月とみるまでに よし野のさとにふれる白雪

大和の国にまかりける時に、雪のふりけるを見て

坂上これのり


しらじらと夜があけてきたようだが、それにしては有明の月と思えるような明るさだ。なんと、雪が降っているではないの!


坂上是則(サカノウエノコレノリ):?~930。従五位下・加賀介。古今集に7首採録(上は百人一首にも)。蹴鞠の名手でもあったらしい。

この方、紀貫之を相当意識していたように感じる。その例を示す。

932 かりてほす山田のいねの こきたれてなきこそわたれ 秋のうければ
屏風のえによみわせてかきける
坂上これのり

804 はつかりのなきこそわたれ 世の中の人のこころの秋しうければ
題しらず
きのつらゆき

刈る/雁、鳴く/泣く、秋/飽き、などの掛詞を駆使し、作歌テクニックを競っているように思える。
上の「朝ぼらけ~」も、練りに練った、という印象を受けるのは、私だけでしょうか?

まあとにかく、秋とは、今も昔も、物憂い季節ではあるようです。


百人一首には、古今集から24首が選ばれているのだが、そのうち、今日までに14首を詠んだ。
引き続いて、残りを詠むつもり。


しかしまあ、きのうのテレビニュースの画面には、開いた口がふさがらなかった。
皇居の、「もみじ公開」に、なぜもあれほどの人が集まるのか?
平和を喜ぶべきか?ものみだかい、野次馬根性を笑うべきか?
わが民族特有の性質とはなにか、について掘り下げて研究する価値があるかも。

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