978 君が思ひ雪とつもらばたのまれず 春より後はあらじとおもえば
むねおかのおほより(宗岳大頼)が、越よりまうできたりける時に、雪のふりけるをみて、「おのが思ひはこの雪のごとくなんつもれる」といひけるおりによめる
みつね
あなたの思いが、雪がつもったよう、と形容するようなものなら、信用できません。なぜなら、春になれば溶けてしまうではないですか。
979 君をのみ思ひこしじの白山は いつかは雪のきゆるときある
返し
宗岳大頼
あなただけを思って越の国ですごしています。その越の白山の雪は消えることがありません。
「あなたにあこがれています。その思いのたけは、ちょうど今積もっている雪のように厚いのです」
「ありがとう。でもちょっとマユツバですね~。だって雪は春になれば消えてしまうではないですか」
「いえいえどうして、今私が赴任している越には白山という山があります。この山の雪は消えないんですぜ~」
歌のやりとりを通じ、互いのセンスを推し量るような雰囲気が出ていて、楽しいですね~。
むねおかのおほより(宗岳大頼)が、越よりまうできたりける時に、雪のふりけるをみて、「おのが思ひはこの雪のごとくなんつもれる」といひけるおりによめる
みつね
あなたの思いが、雪がつもったよう、と形容するようなものなら、信用できません。なぜなら、春になれば溶けてしまうではないですか。
979 君をのみ思ひこしじの白山は いつかは雪のきゆるときある
返し
宗岳大頼
あなただけを思って越の国ですごしています。その越の白山の雪は消えることがありません。
「あなたにあこがれています。その思いのたけは、ちょうど今積もっている雪のように厚いのです」
「ありがとう。でもちょっとマユツバですね~。だって雪は春になれば消えてしまうではないですか」
「いえいえどうして、今私が赴任している越には白山という山があります。この山の雪は消えないんですぜ~」
歌のやりとりを通じ、互いのセンスを推し量るような雰囲気が出ていて、楽しいですね~。