水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

古今集(65)

2015-02-23 10:45:42 | 古今和歌集
459 浪の花おきからさきてちりくめり 水の春とは風やなるらむ
からさき
伊勢

岸辺に立って、打ち寄せる波をみていると、(花のような白波が)沖で発生して、岸辺で散っていく。水面の春は風がつくるものなのだろう。


・ この人の歌はどれもきれいだ。
・ 「からさき」という地名を読み込んだ歌で、巻第十物名に採録されている。
「からさき」を読み込んだ歌がもうひとつあって、それが次。

458 かの方にいつからさきにわたりけん 浪路はあとも残らざりけり
あぼのつねみ(阿保経覧)

(あの舟は)いつ先に行ったのだろう。水面には航跡も残ってないではないですか。

・ 唐崎は近江八景のひとつ。そして、浮世絵。広重の「唐崎夜雨」。千年も前から、唐崎は名所だったのですね~。