水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

古今集(63)

2015-02-17 10:09:42 | 古今和歌集
978 君が思ひ雪とつもらばたのまれず 春より後はあらじとおもえば
むねおかのおほより(宗岳大頼)が、越よりまうできたりける時に、雪のふりけるをみて、「おのが思ひはこの雪のごとくなんつもれる」といひけるおりによめる
みつね

あなたの思いが、雪がつもったよう、と形容するようなものなら、信用できません。なぜなら、春になれば溶けてしまうではないですか。


979 君をのみ思ひこしじの白山は いつかは雪のきゆるときある
返し
宗岳大頼

あなただけを思って越の国ですごしています。その越の白山の雪は消えることがありません。


「あなたにあこがれています。その思いのたけは、ちょうど今積もっている雪のように厚いのです」
「ありがとう。でもちょっとマユツバですね~。だって雪は春になれば消えてしまうではないですか」
「いえいえどうして、今私が赴任している越には白山という山があります。この山の雪は消えないんですぜ~」


歌のやりとりを通じ、互いのセンスを推し量るような雰囲気が出ていて、楽しいですね~。



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