今日は、72候の「菜虫蝶と化す」(なむしちょうとかす)だ。
直感的解釈としては、モンシロチョウがちらちら出てきて「あ~、青虫がチョウチョになる季節になったなあ~、と感慨にふける」構図が目にうかぶ。
が、よーっく考えると、ちょっとおかしい。モゾモゾ動く青虫が直接蝶になることはない。それらの間に、かなり長い時間のサナギ状態があるはず。
つまり上の解釈では、標題が言いたい現象を正しく理解できていないのではないか、と思えるのだ。
例によって、辞書をめくった。大辞林によれば、「菜虫」は「大根・蕪・白菜などが葉を広げはじめた時期に、その葉を食い荒らす虫の総称」。
そしてなんと、これは秋の季語なのだそうだ。
胡蝶にもならで秋経る菜虫かな 芭蕉
これで、ピンときた。春最初に「蝶と化す」「菜虫」は、サナギで越冬したヤツだ、と。
この解釈でよいか?
直感的解釈としては、モンシロチョウがちらちら出てきて「あ~、青虫がチョウチョになる季節になったなあ~、と感慨にふける」構図が目にうかぶ。
が、よーっく考えると、ちょっとおかしい。モゾモゾ動く青虫が直接蝶になることはない。それらの間に、かなり長い時間のサナギ状態があるはず。
つまり上の解釈では、標題が言いたい現象を正しく理解できていないのではないか、と思えるのだ。
例によって、辞書をめくった。大辞林によれば、「菜虫」は「大根・蕪・白菜などが葉を広げはじめた時期に、その葉を食い荒らす虫の総称」。
そしてなんと、これは秋の季語なのだそうだ。
胡蝶にもならで秋経る菜虫かな 芭蕉
これで、ピンときた。春最初に「蝶と化す」「菜虫」は、サナギで越冬したヤツだ、と。
この解釈でよいか?