水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

草木萌え動く(6/72)

2010-03-01 11:22:53 | 72候
 今日は、72候の「草木萌え動く」(そうもくもえうごく)だ。

萌芽(ほうが)という言葉があるように、「萌」は草木が芽ぐむこと、を意味する漢字。

 
 「モエギ色」という色はどんな色か?

「萌葱」と書いたり、「萌黄」と書いたり。「葱」(ねぎ)の色だ、という人がいたり。
両者は異なるという人もいて、英語でいうと、前者をdark yellowish green、後者を strong yellow green だとか。よくわからない。

 自分なりの結論はこうだ。

 ① 歴史的にみて、萌黄色と萌葱色との間に、違いはない。
 ② 染料として、藍と刈安(黄八丈の染料)を混ぜて染めたものが、萌葱色。
 ③ 和服(特に女性)の表裏布地の色組み合わせには、襲(かさね)というきまりがある。
 ④ そのきまりの中に「萌葱」という名の色がある。色見本を見る限り、dark yellowish green ではなくて strong yellow green だ。
 ⑤ 昔の女性は、この襲のきまりに従って、服の着分けをしていた。
 ⑥ 例えば、春に着る「若緑」という名の襲は、表地の色が「萌葱」、裏地の色が「紫」だ。
 ⑦ おくればせながら、これからは、和装女性を見たら、襲に着目させていただこう。
 

 今日は3月1日。今年の冬は、いままでで一番長かったような気がする。襲探しをすれば、散歩も多少は元気にやれそうだ。