水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

しんぐるま、ブログ上での解説(12)

2007-11-01 09:17:07 | 水車紙上解説
水車小屋

「この水車製粉装置を収めている建物は、野川の改修に伴って、1969年に建てられたものです。この建物も、建てられて後、既に約40年が経過しています。アリミカッシではない窓に、郷愁を感じられる方々もおられるようです。

 今はない古い建物、すなわち、本当の水車小屋は建築面積が50坪(165m2)を上回る萱葺きでした。
今と同様、水車を小屋内に設置していました。当主であった峰岸氏の話(水車屋ぐらし、p68)によると、このような水車小屋を、サヤと呼んだそうです。漢字では(覆屋)と書いたようです。

 今は水気がなくなっていますから想像もつきませんが、水車がしぶきを飛ばしながら回転するため、湿気に相当悩まされたようです。同じ本のp69 に次のような記述があります。

(水輪の上部は湿気のため、萱を止める縄がすぐにボロボロになるーーーーーその部分だけ修理することができないので丸葺きになったんです。10年ももたなかった)

 この湿気は、製粉工程に影響しなかったのでしょうか。はたまた、湿気の悪影響を知りながら、なぜ小屋内に水車を設置したのでしょうか。」

     つづく