水車小屋
「この水車製粉装置を収めている建物は、野川の改修に伴って、1969年に建てられたものです。この建物も、建てられて後、既に約40年が経過しています。アリミカッシではない窓に、郷愁を感じられる方々もおられるようです。
今はない古い建物、すなわち、本当の水車小屋は建築面積が50坪(165m2)を上回る萱葺きでした。
今と同様、水車を小屋内に設置していました。当主であった峰岸氏の話(水車屋ぐらし、p68)によると、このような水車小屋を、サヤと呼んだそうです。漢字では(覆屋)と書いたようです。
今は水気がなくなっていますから想像もつきませんが、水車がしぶきを飛ばしながら回転するため、湿気に相当悩まされたようです。同じ本のp69 に次のような記述があります。
(水輪の上部は湿気のため、萱を止める縄がすぐにボロボロになるーーーーーその部分だけ修理することができないので丸葺きになったんです。10年ももたなかった)
この湿気は、製粉工程に影響しなかったのでしょうか。はたまた、湿気の悪影響を知りながら、なぜ小屋内に水車を設置したのでしょうか。」
つづく
「この水車製粉装置を収めている建物は、野川の改修に伴って、1969年に建てられたものです。この建物も、建てられて後、既に約40年が経過しています。アリミカッシではない窓に、郷愁を感じられる方々もおられるようです。
今はない古い建物、すなわち、本当の水車小屋は建築面積が50坪(165m2)を上回る萱葺きでした。
今と同様、水車を小屋内に設置していました。当主であった峰岸氏の話(水車屋ぐらし、p68)によると、このような水車小屋を、サヤと呼んだそうです。漢字では(覆屋)と書いたようです。
今は水気がなくなっていますから想像もつきませんが、水車がしぶきを飛ばしながら回転するため、湿気に相当悩まされたようです。同じ本のp69 に次のような記述があります。
(水輪の上部は湿気のため、萱を止める縄がすぐにボロボロになるーーーーーその部分だけ修理することができないので丸葺きになったんです。10年ももたなかった)
この湿気は、製粉工程に影響しなかったのでしょうか。はたまた、湿気の悪影響を知りながら、なぜ小屋内に水車を設置したのでしょうか。」
つづく