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捕まる。

2006年04月09日 | 美術展・本
違和感!
初めてパンフレットで目に触れたときにそう思った。なので、気になって手に取ってみた・・・強烈なインパクトで迫ってくる。画像に載せられなかったけれど構図が俄然風変わりで目を惹く。

エルンスト・バルラハ(ドイツ表現主義の彫刻家)の作品はかなり個性的。
まず、一見分かりやすく(大まかな彫りに見えるので)「ズシリ」とそこにある。超然と構えているようで、だが、来るモノ皆拒わずといった感がある。
その後、奥のほうからボソボソとヒソヒソと、会話が独り言が聞こえてくるようだ。ずっとそこに立ち止まっていたら、やがて何を話しているのか分かりそうになってくる。捕まってしまうのだ。

この人の鉛筆書きの素描も極めていい!
鉛筆一本で、線一本でここまで豊かに表現できるとは凄いな。
いつも思うのだが、素描をみると、プライベートな部分を垣間見たような気になる・・。

先月、京都国立近代美術館にて観てきました(主目的は河合寛次郎記念館だったのですが、こちらの方は後日記す)
こちらの美術館は、展示されている彫刻は全て前から後ろから左右からと全体を隈なく見渡せるように展示されていて、照明も申し分なく、充分な満腹感を味わいました。




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