映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「コクリコ坂から」

2011年08月04日 | アニメ映画


ゲド……よりは面白かったです。
アリエッティより上か下かは好み次第。
原作が少女漫画だけあって女子向けです。

舞台は1963年、幼い頃に父を亡くし、
母は渡米中の小松崎海は、高校生ながら
祖母の営む下宿屋を切り盛りしている。
そんな彼女の通う港南学園では、
部活棟「カルチェ・ラタン」の取り壊しが決まり、
反対運動が起きる。
海は運動の中心的人物水沼と風間に出会い、
やがてその運動に深くかかわってゆく……
というあらすじ。

一時期ブームだった昭和ノスタルジーものになるのかな。
でも美術面で実写よりアニメの方が有利だと思います。
街の風景や自動車のフォルムや小道具が一々素敵。
昭和の人々の所作がきれい。若い子がハキハキとして礼儀正しい。
男子学生の喋りが古風なのはあれは素なのかな?
それとも当時の中2病みたいなもの?
カルチェ・ラタンの内部がともかくいいです。
ネットで調べたら外観のモデルは旧西田川郡役所と言われていますが
中は実在の建築物を模してないのでしょうか。
残念、あんな建物があるなら見てみたかった。
あらすじはとりたてて書くことのない普通な感じですが
ともかく細部が楽しめる。あと、歌は相変わらず最高です。

内容ばれ反転

■眼鏡の生徒会長は「東のエデン」の平澤さんを思い出した。
 めっちゃキャラ立ってる。あと風間くんとの薄い本が出る。予言。
■ゲドのごはんは不味そうだったけど、今回おいしそうだった。
 お米とかコロッケ買い食いとかアジのフライとか。
 夕方のお肉屋さんが光ってる光景きれいだったなー。
■下ノ畑ニ居リマス。動体視力チェック。
■しかし理事との直談判シーンの流れはちょっと妙?だった。
 交渉に来た男子2名はスルーで、カルチェ・ラタンの話をほとんど聞かず
 海への食い付きが異様なので、単に女子高生大好きおじさんに見える。
 なんでそこで身の上話になる!?
■物干し台いっぱいの布おむつ(たぶん)や、手動脱水機、
 朝一番最初に出した水を霊前にお供え、等々のアイテムや習慣
 あれが何なのか分からない人も多いのでしょう平成。
■EDが短くて驚いた。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「デビル」

2011年08月04日 | ホラー映画


M・ナイト・シャマラン製作・原案の
「The Night Chronicles project」第一作。
(全3作予定だそうです)

アメリカのオフィス街にある高層ビル、
そこで偶然乗り合わせた5人の男女が、
エレベーターの故障で閉じ込められる。
しかし5人の男女のうち1人は悪魔で、
それは人間の魂を狩るために「悪魔の饗宴」を始めるのだった。

90分足らずの短い作品ですが面白かった。
万人向けではないですが私好みだった。
「誰か1人は人間じゃないけどそれが誰か分からない」
ってすごく好きなんです。ミステリに通じるものがあって。

シャマランの考えたっぽい話でした。
戦うとか倒すとかではなく、
考える受容する、がメインなんですよね毎回必ず。

ねたばれ

■若い方のモニタ監視係の人が面白かった
 「子供が転んだ時に物にぶつかる」
 「ジャムを塗ったパンを落としたらジャムの側を下に落ちる」
 が悪魔の来ているサインらしいのですが、
 だったら私なんか子供の頃からずっと悪魔と一緒だ。
 現実で言えば完全に電波なんだけども、
 でも映画ではこの人が正しいというのがいい味出てた。
■途中、偽装連続殺人で理屈が通りそうになった時は
 おお!と思いました。
■しかし罪の重さって結局殺した人数じゃなかろうか。
 既婚者恐喝とか明らかに死に値しない罪状の人も混ざっているような。
■刑事さんの最後の発言にはびっくりした。
 テーマ的にはそう言うしかないんだろうけど、
 「~かもしれない」くらいでひとつ。
■この映画の神と悪魔はお母さんとお父さんのようだ。
 (お父さんが厳しく叱ってお母さんが優しい)
■ところでエレベーターって動力系がやられたら壁を抜くしかないの?
 手動で引き揚げ降ろしはできんの?

悪魔当ては自信があったのにハズレだったー。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする