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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

バルサの負け方はシンパシーを呼ぶのか。

2013-11-26 01:38:29 | 日記
 杉山茂樹氏はその著作の中で

 「バルセロナは自分の贔屓クラブの次に好きなクラブ」

 という表現を用います。

 レアル・マドリーとエスパニョール関係者には到底頷けない考えですが、確かに多くのファンはバルセロナを好ましいと思うはず
です。

 それは杉山氏が同時に指摘している

 「負けっぷりの良さ」

 という点にもあるのでしょう。

 僕は昨日、星海社新書「資本主義卒業試験」を読んでいたのですが、この本でも指摘していますが、勝者があれば当然敗者があり、
むしろ後者野方が多いですよね。

 バルセロナは近年こそチャンピオンズ・リーグで幾度も優勝していますが、ライカールト、グアルディオラ政権以前で優勝したの
は1992年、サンプドリアをウエンブリーで1-0で破ったその1回のみでした。

 フランコ独裁政権がマドリーを贔屓にした
 同じカタルーニャに属しながらも、エスパニョールは中央政権よりである

 という点も囁かれていますが、バルサはその強さともろさを同時に抱えているからこそ、バルセロナの地以外にも多くのファンが
存在すると言う見方は、杉山氏以外の識者も考えていると思います。

 ヨハン・クライフは選手としても指揮官としても、バルセロナの代名詞でありましたが、彼が訴えた

 「パスの重要性」

 は今でもバルセロナの根本となっています。

 それでもトヨタカップはライーの一撃でサンパウロに敗れたように、バルセロナが大舞台で負けることは、レアルからすれば好ま
しい出来事だったのかもしれません。

 一方で

 「彼らのように美しいサッカーをしても敗れることがあるのか。」

 という気づきを与えたという見方もできます。

 それはミランに決勝で0-4と大敗した94年のチャンピオンズ・リーグ決勝がそうかもしれませんし、2006年横浜の地でイ
ンテルナシオナルに敗れたことも含まれるでしょうか。
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バルセロナに対する一考察

2013-11-26 01:26:52 | 日記
 塩野七生さんの代名詞であるローマ人の物語はスペシャル・ガイドブックが刊行されており、それ1冊読むだけでローマ史
の流れのおおよそが理解できます。

 文庫版巻末には塩野さんへのインタビューが掲載されており、聞き手がこう尋ねます。

 「カエサルはあの3月15日に例えば護衛を増やすとか、元老院会議にも行かないとか、策を講じることもできたのにやり
  ませんでした。」

 塩野さんの答えはこうです。

 「それは、そんなことをしたらカエサルでなくなってしまうからです。」

 (文庫版320ページより引用)

 この文章を読むと、僕はバルセロナの描くサッカーを思います。

 例えばバルセロナが両翼を廃止し、中央だけの攻撃に頼る4-3-1-2や4-2-2-2を用いたすれば、ファンは観客
席から抗議の笛を吹くでしょう。

 「それはバルセロナではない」と。

 護衛を増やし、自分が暗殺から逃れようと慌てふためくことを潔しとしない、これがユリウス・カエサルの生き方であり自尊
心だったわけです。

 これをバルセロナにあてはめるならば

 サッカーの基本である両翼からの攻撃を軸に、マイボールを大切な使い、適切な選手間の距離を設けてパスを回す事を回避
するようであれば、それはバルセロナではない。

 という形になるのでしょうか。

 勿論そこには

 1・バルセロナのセンターバックは守備だけでなく、技術にも秀でている必要がある
 2・カンテラと呼ばれる育成組織を常に見守らねばなならない

 という付加価値もありますあ。

 マルセロ・ビエルサがバルセロナの指揮官就任候補に挙がったことがあったはずですが、それは彼の描く指針がバルセロナと
合致するものだったからでしょう。

 「守備は相手にゴールを許すためにあるのではなく、自分たちが奪われたボールを再度マイボールにし、攻撃に映る為の動作
  として存在する」

 近年のバルセロナが威厳を取り戻し、世界最高と讃えられているのは、自分たちが描いてきたサッカーをもう一度見つめ直し、
同時にそのサッカーを具現化できる指揮官と選手に恵まれたため。

 そう僕は思うのです。
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パルセイロ、長野でも優勝報告会へ

2013-11-25 22:57:16 | 日記
 めっきり冷え込んできましたね。

 昨日までは非常に暖かく、僕は車に霜取りスプレーをもう積んでありますが、まだ使う機会は無いほど夜は冷え込んでいま
せん。

 でも11月も4週目ですから、冷え込みは更に厳しくなって当たり前です。

 そんな中、長野パルセイロは公式ホームページで12月1日、ファン感謝祭を兼ねた優勝報告会を南千歳公園周辺で行う事
を発表しています。

 今日の信濃毎日新聞には、機能の栃木ウーヴァ戦終了後に行われた佐久での優勝報告会に、400名のファンが参加した記
事が掲載されています。

 この報告会は屋内でしたが、長野は屋外になるでしょうから、参加される方は体調を崩さないように暖かい恰好で出かけて
ください。

 僕は2009年の年末、ひどい風邪で大みそかの福袋陳列から元日、2日の出社を見合わせ、父に

 「緊急登板医院」

 まで運搬して貰った苦い過去があります。

 悪寒がとまらずひどい熱で、待合室では寝転がって呼ばれるのを待っていたくらいで、こういう時客商売のつらさを実感し
ます。

 つまり自分がどんなに予防しようとしても

 「不特定多数」

 の環境で働いていると、自己要望にも限界がある為です。

 サッカーも冬の選手権、天皇杯など冷え込みが厳しい今の時期が欧州では当然ですが、いずれ日本もこの時期に試合をこ
なすようになるのでしょうか。

 昨日までの暖かさが12月1日に戻ったならば、ファンも選手も美濃部監督も良い1日になるのですが、天候には気を配り
たいですね。
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ファンの願いも分散する時代へ

2013-11-25 19:04:28 | 日記
 2007年から6年続けて何かしらの国内優勝を遂げてきたアントラーズ。

 しかし今季は遂に無冠で終える可能性が高くなっています。

 アントラーズが何かしらのタイトルを独占することを手放し、それまで優勝経験が無かったクラブが栄誉を勝ち取ることは
リーグに爽やかさを持ち込む要因にはなります。

 しかし、アントラーズがオリヴェイラ、ジョルジョーニョ両指揮官の下で成し遂げてきた戦績には、当然敬意が払われるべ
きです。

 「栄誉の独占」が「資本の独占」に繋がるわけではありません。

 アントラーズはナイキやリクシルと良好な関係にありますが、だからといって彼らが潤沢な資金を用意出来る印象は乏しい
ですから、これは鈴木満氏を軸にした運営の賜物です。

 一方で他のクラブのファンが不満を持つのも確かですよね。

 毎年アントラーズファンは歓喜の瞬間を得られているのだから、我々にだって優勝を味わう権利はあると考えて当然ですし、
仮に今季は無冠でも構わないじゃないか。と思う他のクラブ関係者もいるでしょう。

 ではどうしてファンが不平等

 つまり

 「優勝を幾度も味わえるファンとそうでないファン」

 がいるかと言えば、やはりクラブの棲み分けが進んだことと言えます。

 ヴァンフォーレのように残留で御の字と言うクラブもあれば、アルディージャのようにチャンピオンズ・リーグ出場を目指し
て戦った事が仇となったクラブもあります。

 アントラーズやサンフレッチェのように優勝に手が届くクラブもあれば、ジュビロのように戦力を維持できたにもかかわらず
J2に落ちたクラブもいます。

 つまり

 「ファンの優勝したいと言う願いは、分散化してそうでないファンの範囲が広がった。」

 のが昨今のJリーグです。

 この内容が2ステージ導入でどうなるかはわかりませんが、僕はなでしこが導入するスプリット方式の方を好ましく感じて
います。

 等しく優勝を願う時代は昔となり、残留、チャンピオンズ・リーグ、J1優勝という形とその願いは変貌しているのです。
 
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ナイキ、買収したアンブロを切り離す

2013-11-25 16:18:35 | 日記
 皆さんはご存知でしたか。

 ナイキが傘下に収めていたアンブロを売却する事を。

 売却額は日本円で180億円と言われており、この金額は買収時の3分の1にしか満たないようですが、口さがない人間はこう
漏らしている様子です。

 売却先はアメリカにあるアイコニックスになりますが、僕はこの企業に対して何の知識もありません。

 「イングランド代表、マンチェスター・シティからダブル・ダイヤモンドを引きはがした」

 今インターネットのコラム「ベルサイズ」の「さらばアンブロ」を閲覧したのですが、アンブロはナイキ、アディダスのような
大手とは異なり

 小さな単位でのオーダー
 販売店との親密な関係

 を築いていたと記されています。

 一方でナイキは、こうした動きとは無縁と言います。

 つまり、ナイキとアンブロでは小売りの内容、つまり発注方針から販売方法まで最初から正反対の行動をとっていたが、前者が
後者を承知で売却した形になるのでしょう。

 シティに限らずアスレチック・ビルバオやスウェーデン代表などの

 「お得意先」

 がアンブロからナイキ、アディダスに契約変更したのも、アンブロが今過度期に差し掛かっていることと無縁では無かったので
すね。

 日本ではガンバが今季もアンブロのジャージで戦い、遠藤保仁は日本市場においても最重要視されている選手ですが、デサント
が販売の窓口になっています。

 デサントはアディダス・ジャパンが設立されるまで、日本市場の窓口であったわけですが、彼らがまたアンブロ販売の見直しを
するかどうかは非常に注目です。

 またサガンとレイソル、ふたつのクラブがアンブロから契約変更したように、ガンバもまた契約を見直すことになるでしょうか。
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