塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

鷹がとんびを生んでしまいました

2022-04-27 20:44:28 | 日記
 大リーグ、シアトル・マリナーズとシンシナティ・レッズに在籍したケン・グリフィージュニア。

 彼の父、ケン・グリフィーシニアはシンシナティ・レッズ在籍時の1976年と77年、2季連続でワールド・シリーズ優勝を果たした、まさにフランチャイズの顔であり、その息子が何とフリー・エージェントで移籍するということで、2000年のシンシナティ・レッズはまさに興奮状態でした。

 マリナーズ時代のような活発した動きは見せられず、同時にグリフィーはワールド・シリーズの優勝はおろか、進出さえもできませんしたが、オールスターの常連であり、常に

 「ハンク・アーロンの本塁打記録714本を超えるのか彼しかいない」

 と指摘され続けた名手でした。

 結果、サンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズが記録更新をしたのですが、彼には薬物疑惑が常にあり(投手ではロジャー・クレメンス、またマーク・マグワイアも同様ですね)ファンとしては頷くことは難しい形です。

 しかち、父と子が揃って好結果を出すという点では素晴らしい事例だと思いませんか。

 塚田家はあきらかに

 「鷹がとんびを生んでしまった」

 家であり、当然とんびは「僕」を指します。

 ボンクラが長男だと、父親はここまで溜息をつくのか、という良い見本の毎日ですが、サッカーもそうですよね。

 ファンがジョルディ・クライフの中に「身勝手にも」ヨハン・クライフを見出し、その姿が消えてしまうと盛んに批判を繰り返します。

 サッカーでも野球でも、遺伝の影響はあるでしょうし、パオロ・マルディーニのように息子が名声でも優勝回数でも父を凌駕する事例もありますよね。

 でもファンは絶対に
 
 「父は素晴らしい選手だったのに」
 「息子はたいしたことがないな」

 と呟いてはいけないと思うのです。
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フランス大統領選挙を見て

2022-04-27 20:26:00 | 日記
 フランスではエマニュエル・マクロン大統領の再選が決定しました。

 しかし民衆の多くは

 フランスは彼のようなエリート層と困窮している層の格差が多すぎる
 首都のパリは、地方都市を見捨てている
 大統領はエリートとしての考えを押し付けている

 と考え、極右のルペンを支持する声は相当数ありますが、ロシアとウクライナ情勢を考慮すると、彼女の当選が現実でなくてよかったという声もあります。

 でも収入格差はリーグ1では10年も前から顕著ですよね。

 それは「カタール・スポーツ・インベストメント」に買収されたパリ・サンジェルマンが、一気にリッチ・クラブとなり、1970年誕生という歴史の浅さを「資本」と「優勝回数」で補う事を鮮明sにした時点で顕著となります。

 ただ、最前線ズラタン・イブラヒモビッチを据え、守備にチアゴ・シウヴァを獲得した2012シーズンからの補強は理にかなっていたように思いますが。2017年に

 ネイマー ブラジル代表
 キリアン・エムバッペ フランス代表

 と実力者を乱獲したあたりから、明らかに

 「UEFAチャンピオンズ・リーグが獲得できない焦り」
 「ネイマーの心はパリではなくスペインにある」

 という首脳陣のいら立ちが表になるようになりました。

 2012年 優勝クラブはリール
 2013年 優勝クラブはモンペリエ
 2017年 優勝クラブはASモナコ
 2021念 優勝クラブはリール

 というように、必ずしもブンデスリーガのようにならない点が、リーグ1の面白さでもありますが。

 エマニュエル・マクロンが2017年大統領に当選した際、妻のブリジットは彼の高校時代の教師であること、年齢差が25歳もあることが日本でも大きな話題となり、彼女と同じ世代は「露骨」に羨望のまなざしを向けたようです。

 しかし、ブリジットは初婚ではありませんよ。

 日本では夫の不貞や不倫が批判、断罪されますが、彼女の夫との離縁、再婚もそう褒められた形では異様に思います。

 そう、パリ・サンジェルマンがある意味「見下している」地方クラブの歓喜が、さらにいら立ちをあたえているのでしょう。
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改めて感じるユナイテッドの低迷

2022-04-27 20:16:07 | 日記
 一昨日購入した集英社文庫「ストーム・ブレイカー」

 主人公である14歳の少年アレックスは、本来フェリックスと名乗らねばならない債、習慣で本名を名乗ってしまいます。

 しかし彼は機転をきかせて

 「友人は皆僕をアレックスと呼ぶんですよ」
 「僕はマンチェスター・ユナイテッドの大ファンで、アレックス・ファーガソンにあやかっているんです」

 と語り、ピンチを切り抜けます。(114ページ参照)

 この翻訳が登場したのは2007年ですから、本国英国では恐らく2004年から5年ごろに出版されたのではないでしょうか。

 2004年 アーセナルが今も語り継がれる無敗優勝を成しとげる
 2005年 リバプールが欧州王者に輝く
 2006年 チェルシーがホゼ・モウリーニョ指揮の下、リーグ2連覇を果たす

 この当時は他のクラブもファンをおおいに沸かせたものですが、やはりユナイテッドの突出した存在感は格別でした。

 だからこそ現在の成績と田光さん去る監督交代に、ファンはため息をつくのでしょうが、それはほんの2季前までリバプールファンの光景でしたし、チェルシーは2005年にリーグ優勝するまで、50年の歳月を費やしています。

 逆に言いますと、バイエルン・ミュンヘンのブンデスリーガは

 1・彼らが突出しすぎているのか、他のクラブにもっとやりようがなかったのか
 2・プレミアの方が依然、すばらしい競争力を持つ

 事を証明しています。

 ただ現在ならな作者のアンソニー・ホロヴィッツは、物語の題材にユナイテッドではなく、シティ化リバプールを選ぶのではなかろうか、と読みながら考えた次第です。

 小説にもサッカーはアクセントをつけることができますからね。
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