塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

かつてサマセット・モームが残した言葉より

2022-04-10 21:22:58 | 日記
 小説「月と6ペンス」で知られるサマセット・モーム。

 僕は月と6ペンスと「英国諜報員アシェンデン」「ジゴロとジゴレツト」の3作品(いずれも新潮文庫、金原瑞人の翻訳)を所持しています。

 モームは生前「人生の悲劇は記憶の重荷」と語ったそうですが、その意味合いはサッカーでもよくわかります。

 鹿島アントラーズがレネ・ヴぁイラー政権を2022年から発足させたのも、2018年にAFCチャンピオンズ・リーグを勝ち得た後、無冠が続いているだけでなく、2016年のJ1優勝とクラブ・ワールドカップ進出は、2ステージの採用という制度は味方した点にあります。

 つまり2007年から3季続けてのリーグ優勝、2000年のJリーグ初めての3冠達成など、過去の記憶、優勝がファンの中で鮮明であればあるほど、鹿島アントラーズは勝利が要求され、同時に勝負の内容は常に精査されるわけです。

 ウルグアイ代表が常に「ガーラ(勇気、日本的発想ならば根性、やる気でしょうか)を求められてきたのは、1930年と50年のワールドカップを、ガーラと共に制覇したためです。

 ウルグアイの首都はモンテビデオですが、日本人で「ウルグアイの首都はご存じですか」と尋ねられても、そう答えられる人間が多くないと思いますが、サッカーの世界においてウルグアイは、国土は広くなくともはっきりとした存在証明を見せています。

 それはワールドカップとコパ・アメリカの優勝だけでなく、スキアフィーノやパブロ・フォルランの時代から、多くの名手が南米と欧州で必死に戦ってきたためであり、だからこそ1994年、1998年のワールドカップ不出場が、落胆だけを感じさせたものです。

 それは現在のイタリアにも言えますし、過去に大きな優勝を得た国、クラブ程低迷期の沈黙は手痛い代物です。

 ならばまだワールドカップで8強に進出していない日本代表は、優勝経験国よりも味わう悲しみは少ないのか、と言えばそうではありませんし、J3でもがくAC長野パルセイロも同様です。

 記憶の重みを克服した瞬間こそが、サッカーのだいご味かもしれません。
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大手はヴェネックスの追随はしないでしょうか

2022-04-10 15:51:59 | 日記
 米国生まれのスポーツブランド、マクダビッド。

 NBAの世界では(既に引退しています)マイアミ・ヒート在籍時優勝を経験しているドウエイン・ウエイドと契約し、プロテクターの本格販売を始めました。

 そして近年、マクダビッドはGKにも身体保護の利点があると積極的にサッカー界に進出し、ウールシュポルトのようなGK専門ブランドを競うまでになりました。

 ここで考えたのがナイキやアディダスという、大手の意味合いとヴェネックスです。

 リカバリーウエアという概念
 睡眠時にいかに疲労を回復できるか

 この点を追求し、商品化したのがヴェネックスであり(僕は所持していないために着用も効果もわかりませんが)、近年は新規参入も相次いでいます。

 しかし、大手がリカバリーウエアを開発、契約選手に支給しているという話は聞いたことがありませんし、選手たちはむしろ「マニフレックス」や「東京西川」に代表される、寝具企業の広告塔になっています。

 現在はどうかわかりませんが、香川真司がマニフレックス、三浦知良が東京西川の広告塔でしたし、何より睡眠における疲労回復が明快であれば、レッドブルのように砂糖を多々用いた飲料を飲む必要はないでしょうし、キューピー・コーワ・ゴールドのような錠剤も不要でしょうから。

 ちなみに山梨学院大学時代、僕は寝る時「りー」のジーパンで寝ており、ジーパン屋さんを驚かせていました。

 当時リーのジーパンはエドウインが版権を持っており(現在はりー・ジャパンという法人があります)、1940年代のカウボーイパンツを軸に「リアル・ヴィンテージ」というシリーズを1万円代で販売しており、僕は贔屓にしていたんですよ。

 甲府市には「ニューヨーク」というジーパン店があり、程よい色落ちをするとワン・ウオッシュを再度購入し、色落ちさせていたんです。

 つまり、寝る際に履いていたのはヴィンテージデニムのような色彩を出すための処置で、疲労回復という概念はさっぱりありませんでした。

 ちなみに高校時代は早くジーパンを馴染ませるために、履いたまま湯舟につかり「たわし」でこすったこともあります。

 本革スパイクもなじんでゆく過程を楽しみにしている選手が今でもいると思いますが、エドウインが1975年に発表した「オールド・ウオッシュ」でも、入浴してたわしでジーパンをこする場面があったと記憶しています。
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マイケル・ジャクソン「ディス・イズ・イッツ」の鑑賞を始めて

2022-04-10 14:43:30 | 日記
 昨日からブルーレイソフト「ディス・イズ・イッツ」を鑑賞しています。

 僕自身は初めて触れるマイケル・ジャクソンの作品であり、正直他の方々からすれば「今ですか」と思われるでしょう。

 鑑賞したのは冒頭25分程度までですが、この短時間でマイケル・ジャクソンの技巧はまさに先天的な代物であるだけでなく、誰よりも汗を流し練習しリハーサルを徹底的に行い、不安を取りぞのいていく姿が伝わってきました。

 また、「マイケル・ジャクソン」という存在自体が、周囲を温かく勇気づけ、人々の活力になっていることもわかります。

 ただ、だからこそマイケル・ジャクソンも誰かに寄りかかりたい、温めてほしい、と痛烈に願っていたのではないでしょうか。

 彼が少年に「性的虐待」をしているのではないか、という疑念が突然浮かびマスメディアから私生活に介入されたことを同時に思い浮かべましたが、マイケル・ジャクソンを見ている観客たちの表情からが、彼に会えて嬉しいという、その感情のみが伝わってきました。

 ディエゴ・マラドーナもきっと同様だったのでしょう。

 マイケル・ジャクソンの「性的虐待」や住居である「ネバーランド」に関する話は、真実かどうかはわからない面はあったと思いますが、ディエゴ・マラドーナが麻薬に手を染めたこと、妻のクラウディア以外の女性とセックスをして、子供を産ませたこと。

 この点は事実ですよね。

 ただ、ナポリをはじめ多くのファンはマラドーナに敬意を払い、ある意味彼の不貞を見逃し、同時に自分には到底できない技巧に酔いしれました。

 だからこそ両者が他界した際には、これだけの大騒動となりお悔みの言葉が数多く寄せられたことに間違いはなく、その点も共通しているように思えるのです。

 推測で恐縮ですが、両者はいずれも生前他人様から敬意も敬愛も去れていなかったと感じていたかもしれませんが、死後そうではないことが明らかとなった、その点は大きな祖語と言えますが。
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思想家、二コラ・マキャベリの言葉より

2022-04-10 14:28:25 | 日記
 イタリア生まれの思想家である二コラ・マキャベリ。

 彼はリーダーの条件として「力量と幸運、そして時代が必要とする資質」の3点を指摘したと聞きました。

 ではそのイタリア代表が2018年と2022年、2大会連続でワールドカップ不出場が決定している中、代表は誰が率いるべきでしょうか。

 世論はロベルト・マンチーニが施した戦術と戦選考に不備がある、というよりも老朽化したスタジアムを筆頭に、イタリアサッカーの環境そのものが代表の体たらくにつながっていると認識している模様です。

 逆に言えば、欧州選手権2020で優勝したイタリアには、少なくとも自力と馬力が残されている、ならばロベルト・マンチーニに続投させて、欧州選手権2024に向けて準備を始めた方が良い、という形になるのかもしれません。

 ジャンルイジ・ドンナルンマが1年の在籍のみでパリ・サンジェルマンを離れるという話があり、事実だとすればイタリア代表の中で海外リーグ在籍の選手は、同じくパリ・サンジェルマンに在籍するマルコ・ヴェラッティのみとなります。

 2008年と2012年欧州選手権優勝
 2010年ワールドカップ優勝

 と2010年代の大きな足跡を残したのがスペイン代表です。

 この背景にはフェルナンド・トーレス(リバプール)、ホセ・レジェス(既に他界、アーセナル)、ペペ・レイナ(リバプール)というように、ラ・リーガ同様に競争が著しく激しい、イングランド・プレミアリーグで揉まれたことが、強く影響していると思います・

 これ以後もシャビ・アロンソとチアゴ・アルカンタラがFCバイエルン・ミュンヘン、スソがACミランなど、プレミアリーグ以外でも活躍したように、自国と他国、それぞれのリーグで懸命に戦ってきたわけです。

 イタリア代表もドメニコ・ヴェラルディのサッスオーロのような、小規模クラブから代表選手を生むことが間違いないではないでしょうが、その彼らを海外に時には売却する、という案件はないものでしょうか。

 ロベルト・バッジョが常にイタリアにとどまったのは、イタリア代表に一定の力があり、代表監督が視察しやすい場所でプレイすると考えた為ですが、その論理、もう改めた方が良さそうですが。
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フランス代表の3-4-1-2に関して

2022-04-10 14:16:39 | 日記
 ワールドサッカー・ダイジェストが最新号で、ワールドカップに向けて列強の最新布陣を特集しました。

 王者として連覇に挑むフランス代表は3-4-1-2の布陣であり、GKにウーゴ・ロリス、センターにエヌゴロ・カンテを起用し、アントワン・グリエーズマン、キリアン・エムバッペ、そして復帰シタキャリム・ベンゼマの3選手でトライアングルを形成します。

 日本には戦術面だけを取り上げ、代表サッカー、クラブサッカーを語るエキスパートがいます。

 しかし彼らからフランス代表の3-4-1-2に関しての言及が聞こえてきませんが、それは何故でしょうか。

 世界王者の布陣だからでしょうか
 彼らが3-4-1-2の構造的欠陥を補えるだけの、戦力と資質を持つ選手を擁しているためでしょうか。

 理由は定かではありません。

 恐らく理にかなっているのでしょうがね。

 韓日ワールドカップの際、日本代表も3-4-1-2でしたが、戦術第一主義の人物たちからすれば

 フラット3では戦えない
 4-2-3-1の布陣相手では苦しいだけ
 
 と常に批判的な声が集ったものです。

 フランス代表の選手たちが2022年の日本代表選手たちよりも、より多くの経験値を兼ね備えていることは確かでしょうが、3-4-1-2が(机上の理論であったどしても)4-3-3や4-1-4-1との相性が悪いことは、20年経過した現在でも変わらないと思います。

 つまり、原理主義者からすればデシャンの形はかつてのトルシエ(同じフランス人指揮官でもあります)同様、大きく批判されても不可思議ではないと思いますは、実際には大きく異なります。

 僕は戦術という概念は、選手が試合中に路頭に迷わないための指針であると思っていますが、結局は監督の趣味と趣向の面が大きいともいえる気がします。
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