塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

欧州サッカーがアジアサッカーから学ぶこと、あるでしょうか

2022-04-11 21:54:29 | 日記
 三浦知良が1994-95シーズン、ジェノアに1年間のレンタル移籍を果たした際、イタリアのメディアはワールドカップに出たことのない国から来た選手、と報じました。

 この時点でイタリア代表のワールドカップ優勝回数は3度で、ドイツ代表と同じく欧州では最多優勝国でした。

 1994-95シーズンの段階では、まだスペイン代表とフランス代表の優勝経験はなく、それだけ両国の存在意義が現在よりも高かった事が窺えます。

 しかし、日本代表がワールドカップに7大会連続で出場することに対し、イタリア代表は2大会連続での予選落ちとなったわけですが、僕たちはここぞとばかりに

 「イタリア、だらしないな」
 「まあ、日本代表はドイツ代表とスペイン代表に何とか勝利できるよう、今必死に考えている最中さ」

 と高笑うべきでしょうか。

 でも、そんなことはないですよね。

 それは欧州予選とアジア予選の在り方もありますし、日本代表は大陸王者になったことはありますが、イタリア代表は世界王者にも大陸王者にもなっているわけですから、言及は控えるべきでしょう。

 ただ、レーガ・カルチョの関係者がイングランドやスペインだけでなく、日本も視察の範疇に加えたならば野々村チェアマンは丁寧に答えるに違いありません。

 ダービーでも事故が生まれない
 選手のプライバシーが保たれる
 スタジアムは清潔でトイレは使いやすく、試合当日「海賊版」が売られるようなそぶりはない

 というこれらの観点はい欧州クラブから見ても、特筆すべきてんではないでしょうか。

 ただ古着屋を散策して苦笑いしてしまうのは、海賊版が正規品にまざって売られている、つまり所有者が正規の手続きを経て買い取った品が並んでいるわけですから、この点は考え直す点でしょうか。

 それでもアジアが欧州に伝えることができつつあるのは、現代サッカーの兆候ではないでしょうか。
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デイビッド・ベッカムの立ち位置を見て

2022-04-11 21:28:19 | 日記
 ある意味で彼の姿勢は「健全」なのかもしれません。

 「超ワールドサッカー」が、デイビッド・ベッカムの長男であるブルックリン・ベッカムが結婚式を挙げたことを伝えています。

 ラルフ・ラングニック政権が発足しても、2022-23シーズンのUEFAチャンピオンズ・リーグに出場できるかどうかの見込みも薄く、かつては「たやすい対戦相手」と考えていたであろうマンチェスター・シティとリバプールの組織の熟成を横目で見なけれなならない。

 ファンの失望とうっぷんは日増しに高まり、同時にリオ・ファーディナントやロイ・キーン、ポール・スコールスという、かつての在籍選手たちもあらゆる「口出し」をして、ユナイテッドの完成度がいかに低いかを指摘しています。

 しかし、ベッカムがラングニックだけでなく、かつて同僚だったオレ・グンナー・スールシャールとそれ以前の指揮官たちに言及したことはないと思います。

 それは彼がLAギャラクシー、ACミランにレアル・マドリードと他国でプレイし、引退をパリ・サンジェルマンで決断した、英国選手では珍しい「

 「コスモポリタン」

 の要素があるためでしょうか。

 クラブにはクラブのやり方がある
 補強費用が潤沢でも、すぐに選手が戦力になるわけではない
 優勝ろ2位は紙一重

 など、ある意味でベッカムは「達観」しているのかもしれませんし、外野の口出しがよりクラブを混乱させると考えているのかもしれません。

 ただ、間違ってはいけないのは、確かにユナイテッドは1960年代、デニス・ローとボビー・チャールトン、そしてジョージ・ベストという3名の欧州最優秀選手を生みましたが、優勝はアレックス・ファーガソンの時代に集中しています。

 つまりある意味で、ユナイテッドはクラブ発足以後、常に優勝してきたわけではなく、その点を考慮すれば「名門」ではないという見解も可能だという点です。

 ベッカムの距離の置き方にジレンマを覚えるファンもいるのでしょうが、彼はその立ち位置が適切と考えているに違いありません。
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ロシア的なるものの意義

2022-04-11 21:12:55 | 日記
 日本、そしてセルビアの方々は現在のウクライナ情勢と、世界中から嫌悪されているクラミジール・プーチン大統領に対して、他国とは異なる見解ができる下地があると思うですね。

 ドラガン・ストイコビッチ(名古屋グランパスエイト)、ゼリコ・ペトロビッチ(浦和レッドダイヤモンズ)、マスロバル(ジェフユナイテッド市原 当時の名称)というように、ユーゴ連邦解体という端境期を経験してきたセルビアの選手たちが、当時Jリーグに在籍していました。

 米国を軸に「NATO」は、当時のユーゴスラビア大統領のペトロビッチは独裁者であり、断じれ許されないとベオグラードを軸に都市空爆を行い、ストイコビッチが

 「NATOは空爆をやめろ」

 アンダーシャツに描かれた伝言を世界中に見せたこともありましたね。

 つまり、悪者か善人かは見解が常に一致しないという点は考慮すべきです。

 逆に言いますと何かの拍子で

 「プーチン大統領の言い分に理がある」
 「彼らの意見を聴くことも大切」

 という世論が浮上するかもしれない。この点は肝に銘じておくべきでしょう。

 僕は今、チャイコフスキーの作品「眠れる森の美女」のCDをかけながら、このブログをしたためていますが、芸術家(故人を含めて)の作品もロシア的という形で抹殺し、封じ込めるべきなのかは難しい判断です。

 公の場で演奏は難しい
 だが、「個人が」自宅で小説を読む、バレエやオペラを楽しむ

 この点は許されるのではないでしょうか。

 フランスのシャンパン・ブランド「ルイ・ロデレール」は、過去ロマノフ王朝御用達という肩書で、大きな名声を得ることになります。

 ではクリュグやモエ・エド・シャンドンなど、他のシャンパン・ブランドの売上と比べて、彼らの支持率が下がっているという話は聞いていません。

 つまり、全てがロシアに関わっていたとしても、封じ込めることは案外世論の反対を呼び起こすかもしれない気がするのです。

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