塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

常に全力という考えに対しての考察です

2022-04-24 21:20:20 | 日記
 日本ではどんな場面でも「全力を尽くす」ことが美徳であり求められます。

 それは勤務先でもそうですし、Jリーグやプロ野球という競技でも同様でしょうが、実際そんなことは可能でしょうか。

 恐らく南米や欧州では競技でも勤務でも、常に全力を尽くすという事はないでしょうし、特にワールドカップではそうだと思いますよ。

 ブラジル代表やドイツ代表はワールドカップで優勝しなければ、監督はすぐにクビ、選手には大きな批判が浴びせられる一方、優勝すれば大規模なパレードと桁違いの勝利ボーナスで、まさに人生の頂点に立つことができます。

 彼ら優勝候補は

 「ああ、やっとワールドカップも4強対決になったね」
 「じゃあ、ワールドカップという真剣勝負をしようか」

 という形で、大陸予選の突破、組み合わせ抽選、予選ラウンドから8強までは、単なる準備運動であり余力を残して当然なんです。

 1998年ワールドカップ、日本代表の栄えある初陣はワールドカップ優勝2度のアルゼンチン代表であり、岡田武史日本代表監督は従来の4-4-2を3-5ー2に変更し、クラウディオ・ロペスとガブリエル・バティストウータに仕事をさせまいとします。

 確かに日本のバック3は失点1と、最低限の仕事をした一報で、アルゼンチン代表は単なる「通過点」を余力を相当残す形で、仮に得点が1得点だったとしてもしっかりと勝ち点3を手にしました。

 アルゼンチン代表が日本代表に対して「しゃかりき」な形で挑むことは考えにくく、脇を固めるファン・ヴェロンやハビエル・サネッティ、アリエル・オルテガなど、有力選手たちはすでに欧州リーグを経験し、コパ・リベルタドーレスで場数を踏んでいましたからね。

 まだまだ日本代表がこれだけの余力を持つことはできず、この力が入手出来た際「本物」になるのではないでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

達人という名のの存在意義

2022-04-24 21:03:30 | 日記
 日本でこれだけ大リーグが身近になる遥か以前から、故パンチョ伊東の存在は米国内でも広く知られていました。

 日本人でありながら米国人も驚愕するほとの大リーグへの愛情と造形が深く、彼が球場を訪問するとフロントはもろ手を挙げて歓待したと言いますし、そのもてなしは親戚や知人にも及んだといいますからね。

 もしパンチョさんが存命で日本人選手が投手と野手関係なく大リーグでプレイしていることと、地域的は隔たりと施設の充実さに大きな差はあるものの、ワールド・ベースボールクラシックという国際試合にどのような見解を示すのか、聴いてみたかったなと思う方は多いと思います。

 そう、外国籍でありながら本国も真っ青になるほどの達人は、それだけで敬意が払われます。

 英語を母語にする国に生まれると、日本語とアラビア語の習得は非常ヌ難しいと言われる反面

 モーリー・ロバートソン
 故ドナルド・キーン
 ロバート・キャンベル

 というお三方は実に日本語能力と歴史に長けており、僕たちを唸らせますが語学習得にはセンスも必要という点がありますが。

 日本人も欧州、南米問わずサッカーに精通して現地のファンに驚かれる、一目置かれる場合があるでしょうし、ファンとしてはそのようなエキスパートをもっと知りたいと感じます。

 逆に英国人記者のマイケル・チャーチのように、今のようにアジア・サッカーの発展が目覚ましくない時代から、日本を含むアジア・サッカーの歩みを注視してきた存在がある一方、選手としては伊東壇の存在が多くの選手を勇気づけましたよね。

 パンチョさんはプロ選手としての経験はお持ちでなく、プロ野球ドラフトの司会者としての側面を持つ一方、野球という競技への敬意は誰よりも抱いていました。

 サッカーも選手経験がなくとも愛することが出来る、この点はやはり素晴らしいといえませんかね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リーダー達の格言集を読んで

2022-04-24 20:53:00 | 日記
 書店では中村天風や稲森和夫など、著名人の自伝や格言集が販売されています。

 名経営者の言葉と同様に、昭和の働く男たちが頼りにしてきたのは、プロ野球監督の言葉で当時から名選手たちは自伝を発表してきました。

 例えば読売巨人軍の川上哲治、南海ホークスの鶴岡一人などがそうだと思いますし、大リーグが身近になるとニューヨーク・ヤンキースのジョー・トーリの方法論が、和訳されて刊行されましたね。

 ホゼ・モウリーニョ、ユルゲン・クロップ、そしてカルロ・アンチェロッティ。

 サッカーの世界でもUEFAチャンピオンズ・リーグを勝ちとり、一時代を築き上げた指揮官たちの言葉は常に注目を浴びます。

 グアルディオラに関する書籍も豊富ですし、それだけ人々は

 指揮官が選手にかける言葉の内容
 苦境に陥った際の立ち直る方法
 日々の生活の中で注意していること

 を知りたいのでしょう。

 逆に言えば、企業でもサッカーでも野球でも、ファンの多くは

 采配を振るいたい
 自分ならばこうするのだだが

 という願望を秘めている、捨てきれないということでしょう。

 バカみたいと自分でも思いますが、友人や親しい同僚のいない僕ですら

 「このように仕事をすすめたらいいのに」
 「責任者はいったい何をしているんだ」

 と思いますからね、皆さんもきっと責任ある立場になった際の将来像を、指揮官の自伝から想像して学んでいるに違いありません。

 ただ、企業は上司と部下の間柄である以上、そんな簡単に部署異動や転勤はできません。

 アレックス・ファーガソンが

 デイビッド・ベッカム イングランド代表
 ヤープ・スタむ オランダ代表
 ロイ・キーン アイルランド代表

 などを簡単に移籍させたこととはわけが違います。

 やはり企業で上司が大切にせねばならないのは、部下への敬意と思いやり、言い換えれば人間を尊重することにつながると思いませんか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする