特大の衝撃だったリネカーの来日

　お世辞にもリネカーがグランパスエイトで活躍できたとは思いません。

　９４年に指揮官ゴードン・ミルンを招聘した理由が

　「リネカーがレスターシティに教えを乞うた人物」

　という事だけでも、グランパスエイトがいかにリネカーの状態を気遣っていたかがわかりますが、それは市場に
投入した資金の回収も含まれていた事でしょう。

　ただリネカーの来日が

　「日本にプロリーグ誕生！！」

　という大きな喧伝になった点は間違いなく、その影響力は非常に大きいものでした。

　２０１２年で言えば、マレーシア・リーグにスペイン代表のグイサが、Ａリーグにデルピエロが加入したことと
同様だと思います。

　当時はまだブラウン管テレビにＶＨＳの時代。

　衛星放送の普及もまだまだで、携帯電話の概念はほとんどの人間が持ちあわせていません。

　それでもリネカーのスパース退団とグランパスへの移籍は、日本とイングランド以外でも大きなバリューをもた
らしたわけですから、Ｊリーグ２０年の歴史で最も印象深い移籍と言えます。

　リネカーにとって不運だったのは

　１・故障が多かった事
　２・施設が貧弱で水はけが悪かった
　３・湿度の高い気候に、週２回のリーグ戦

　特に引き分けの概念が発達している外国籍の人間にとって、リネカーならずとも延長Ⅴゴール方式は、無駄な存在
に思えたはずです。

　リネカーが日本時代を語る機会を見たことがありませんが、今彼の眼にＪ１と香川真司はどのように映っているの
でしょうか。

かつてリネカーが起用されたお菓子ブランドと言えば

　「Ｗａｌｋｅｒｓ」

　この名前を聞いてピンとくる方が、随分古くからイングランドサッカーに関心がある方でしょうね。

　このブランド、実はギャリー・リネカーが広告塔に起用されている時期があったのです。

　Ｗａｌｋｅｒｓはスコットランドに本社を置く製菓ブランドであり、リネカーは彼らの主力ブランド
であるポテトチップスの広告に起用されていました。

　しかし

　「ワールドカップ得点王」
　「現役時代、一度も警告を受けた経験なし」

　という類まれな選手だったリネカーにも、この広告に出演したことで大きな批判を浴びてしまいます。

　体が資本のアスリートが、油分の多いお菓子を食べてはいけませんというわけです。

　ましてやリネカーのように、フェなな態度をとる選手がジャンクフードの斡旋をすることに、皆違和感
を覚えたのでしょう。

　リネカーはその批判を気にせず、良好な関係を築いていましたが。

　僕の店でも輸入食品の棚で扱っており、オーガニック素材で作られたショート・ブレッドが今日半額の
ワゴンセールで売られており、さっそく買ってみました。

　紅茶との相性は抜群ですね。

　単品そのもので食べても、優しい味わいに好感が持てます。

　ただ、この商品は非常に高く、節約主婦の方からすれば怒られてしまい様な買い物です。

　それでも海外サッカーに馴染みがあると、こうした海外ブランドの品を買ってみたくなるものです。

　

　
　

体調の変化に思うこと

　寒さ、熱帯、そして寒さへ

　劇的とも言える気候の変化に、オマーン戦を戦った後の代表選手たちは体の不調を訴えてはいないで
しょうか？

　特に残留の為、今野と遠藤は揃って先発しましたが、松波監督としては苦渋の決断だったと思います。

　逆に言えば、本来ならば上位進出も夢ではなかったガンバでも、根本的なところで両者に頼らざるを
えないという意味もありますが。

　僕も先週風邪の為、病院で点滴を打ちました。

　そして昨日から再び体調が悪化し、昨晩は水枕と共にすごしたのですが、おそらく寒空の中パルセイロ
の試合を観戦したためです。

　随分厚着をして、防寒をしたはずなのですが、甘かったですね。

　熱もありましたが、今日は午後出社で落とす時間が十分あったこともあり、今は平熱です。

　体調に不具合がある際は、潔く観戦をあきらめることも必要です。

　自分が不調を訴えるだけならまだしも、周囲がそのことで迷惑を被る形になってな何の意味合いもあり
ませんから。