塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

中小クラブをサポートするブランド達

2012-11-07 23:00:06 | 日記
 今ヴィンテージ・スポーツのホームページを覗くと、カズ在籍当時のジェノアのレプリカ・ジャージが売ら
れていました。

 この時のスポンサーは「エレア」で、彼らはミドルスブラとイタリア五輪代表のジャージも手掛けていまし
た。

 ホマ、レゲア、そしてエレア。

 近年大手の陰に隠れるようにしてこれらのブランドを指名するクラブが存在します。

 例えばバレンシアはホマと契約していますし、パルマはここ数年エレアと良好な関係を築いています。

 中小ブランドが中小クラブと契約する背景には、ビッグクラブは大手と契約しているという、当たり前の原則
がある為です。

 かつてレアルがヒュンメル、ケルムと契約していた時代がありましたが、当時のスポンサー料は特別な金額で
は無かったはずです。

 しかしアディダスと契約して以降、レプリカ・ジャージを筆頭に

 「マーチャンダイジング」

 で得られる利益の旨みを知った彼らは、仮にアディダスと袂を分けても大手と契約するでしょうし、ブランド
側もレアル相手なら相当の金額を積むはずです。

 中小クラブはビッグクラブと異なり、スポンサー料が発生せず単純に用具のみの提供もあります。

 ブランド側とすれば金銭の受け渡しなしに、選手たちが

 「動く広告塔」

 になってくれるのですから、ここでも契約の奪い合いはあるでしょう。

 アメリカのアンダーアーマー、中国のリーニンと近年サッカーの世界では新規参入が相次いでいますが、それ
だけサッカー市場というのは、ブランドにとって見逃せない価値があるのでしょう。
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ユヴェントス、連勝記録が遂に途絶える

2012-11-07 02:06:13 | 日記
 ユヴェントスの連勝記録が49で途絶えましたが、彼らからすればそれ以上に

 「イタリア・ダービー」

 で敗れたことの方が痛手だったかもしれません。

 逆にインテルはストラマッチョーニという正解を、モウリーニョ退任以来2年振りに手にしたという安堵感を
得ているはずです。

 イタリアに限らず、サッカーのリーグ戦はバスケットや野球とは異なり試合数が相当限られています。

 ですから敗れはしたものの、「49」という数字を達成したユヴェントスの底力は、改めて凄い物だと理解で
きます。

 90年代、ミランが記録した連勝記録58は指揮官ファビオ・カペロが築いた固い守備による物でした。

 確かに攻撃陣にはマッサーロやボバンのような優れた選手も存在しました。

 しかしタソッティにバレージ、コスタクルタとマルディーニで形成する最終ラインの強さと、彼らの前で仁王
立ちしたドゥサイーの存在が大きかったと言えます。

 しかしユヴェントスの場合、コンテ監督はピルロを軸とした

 「3-3-2-2」

 で、攻撃の形に活路を見出しました。

 リヒトシュタイナーのオーバーラップ、デルピエロの勝負強さ、そしてビダルのかく乱する動き。

 これらの攻撃の要素が備わっていたことが、連勝記録を生み出すうえで不可欠だったはずです。

 ミランの不振のより、インテルとユヴェントスのダービーは今季のスクデットを占う、大事な一戦になるはず
です。

 インテル・ホームで行われる第2戦も、世界中の視線が集まる事でしょう。
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出る杭で打たれ、出なくとも打たれる社会

2012-11-07 01:54:14 | 日記
 恐らくグルキュフは必要以上に自分の取った行動が、他人に迷惑をかけていないかと言う点を気にしている
のでしょう。

 日本ではしばし

 「出る杭は打たれる」

 と言う言葉が用いられますが、出る杭で無くとも打たれる機会が圧倒的に多いのが実情です。

 若い日本の選手たちが海外リーグへの移籍に躊躇しないのは、周囲からの抑え込みに反発する意味合いが隠
されているのかもしれません。

 実社会に出て今年で12年。

 僕も無い頭を使って考え、行動する機会が幾多もありましたが、その行動において周囲から返ってきた言葉
はどれも芳しいものではありません。

 昨日も初めてこなす仕事があり、経験者に意見を求めたかったのですがあいにく休憩中で自分で確認を取り
ながらこなしたのですが、返答は

 「休憩中とはいえ呼んでください。」

 という物でした。

 僕ならば

 「休憩中で気を遣わせてしまいましたね。」
 「でも気兼ねなく声をかけてください。
  初めての事柄は誰だって不安ですし、思うようにいかないこともありますから。」

 と労をねぎらい、意思の強さを見せたことに敬意を払うと思います。

 実際出来る限りそういう言葉をかけるように心がけているのですが。

 日本代表が常にFWの質を指摘されるのは、選手の力量や戦術の問題では無く、単に周囲の言葉のかけ方
に問題があるのではないでしょうか?

 歴代の代表監督が

 「日本の選手はトライをしない」
 「自分で試合を決めてやる!という意識が足りない。」

 と嘆きますが、挑戦して否定され、挑戦しなくても否定される社会ならば、誰だって他人の顔色を伺いながら
安全第一で生きてしまいます。

 本田圭祐がいち早く海外に飛び出したのは、その窮屈さから逃れるためだったと言えます。
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ヨアン・グルキュフについて思うこと

2012-11-07 01:44:16 | 日記
 2009-10シーズン、ロラン・ブランの下でリーグ1を制覇したボルドー。
 
 中心選手として大活躍したヨアン・ギュルクフは、その夏のワールドカップ南アフリカ大会にもフランス
代表に選出され

 「フランスの未来」

 と讃えられていました。

 グルキュフを評価す際は必ず「才能」「ガラスの心臓」というふたつの言葉がセットで用いられます。

 彼が誰もが持ち合わせない、最高の素質を持ち合わせていることは確かだが、その精神的弱さがグルキュ
フの成長を拒んでいると言うのです。

 僕は何となくですが、グルキュフの気持ちがわかるんです。

 僕もお世辞にも肝が据わっているとわ言えませんし、周囲から要求を出されてその仕事をこなしても、僕
自身が周囲に要求を出すことはまずありません。

 心の中で

 「僕の仕事は僕がすればいい。他人の時間を奪ってはいけない」
 「下手くそな僕が、他人の世話になることはおこがましい。」

 そう考えてしまうのです。

 これは推測でしかありませんが、グルキュフもきっと周囲に要求を出すことを、潔い行動と考えていない
と思います。

 ボルドーからリヨンに移籍した際、会長のオラスが彼のマーチャンダイジングで儲けようとしていること
を知り、グルキュフは唖然としたそうです。

 卑屈になることと謙虚であることは、同じ意味合いではありません。

 でも頭ではそう思えても、実際の行動はそうはならないのです。

 もし僕がリヨンの選手ならば彼に

 「ヨアン、君が思うほど周囲は君のことを嫌っていないし、要求を出しても構わないよ。」

 と微笑みたいですね。

 自分でどんなに「大丈夫」と言い聞かせても限界がありますし、他人から尊重されている言葉を聞けた
なら皆安心できますから。
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