「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

たまはりし真綿のやうな昼寝なり 谷口加代 「滝」8月号<滝集>

2015-08-19 03:47:49 | 日記
 今年のこの夏の暑さは尋常ではない。身体じゅうが溶けて
しまいそうだ。が、仕事はしなくてはならないし、家中の雑
用も片づけも、すこし省略はするが、やらねばならぬ。テレ
ビを見ながら簡単に昼飯をすませたが、テーブルに突っ伏し
たか、そのまま横たわってしまったか、眠ってしまった。ま
さに賜ったのである。中七の「真綿のやうな」がえも言われ
ぬ表現で、作者の寝顔が想像できる。昼寝の習慣のない私だ
が、こんな昼寝なら、賜ってみたいものである。(小林邦子)