「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

寂聴の声六月の議事堂前 長岡ゆう 「滝」8月号<瀑声集>

2015-08-14 05:07:53 | 日記
 家のトイレに数年前から「寂聴」の日捲り暦が常備されて
いる、毎朝寂聴の言葉を読んで一日が始まる。示唆に富んだ
言葉に共感している。家庭も子供も捨てた若き晴美には好き
にはなれなかった。数年前に仙台市文学館で寂聴の講演を聞
く機会があった、小柄な可愛いおばあさんという印象を受け
た。
 この句は九十四歳の寂聴が車椅子で「安保法案」の反対デ
モに参加したことを句にしたと思われる。戦後70年今テレ
ビ新聞で戦争に関する報道で溢れている。核兵器が数万発こ
の地球に存在する現実、隣国の理不尽な行動。
 世界各国の為政者の賢明な洞察力、勇気ある判断力が要求
される。子や孫が戦場に行く姿など見たくない。いつまでも
俳句を続けられる平和な世の中を望むだけだ。(梅森 翔)