万緑とピアノの鍵盤の白が草田男の句を思い出させる。爽
やかな句である。父上はショパンを愛したのだろう。もしか
したらご自分がピアノを弾いていたのかも知れない。そして
作者も。ショパンを聴けばそこに父がいる。ショパンを弾け
ば傍らに父がいる。「棲む」の措辞からショパンと父との濃
密な関わりが感じられる。そして作者と父との音楽を通した
素敵な愛が感じられる。どの曲が一番のお気に入りだったの
だろう。今年の夏のこの暑さも、ショパンを聴いていると、
どうやら乗り越えられそうな気がする。(小林邦子)
やかな句である。父上はショパンを愛したのだろう。もしか
したらご自分がピアノを弾いていたのかも知れない。そして
作者も。ショパンを聴けばそこに父がいる。ショパンを弾け
ば傍らに父がいる。「棲む」の措辞からショパンと父との濃
密な関わりが感じられる。そして作者と父との音楽を通した
素敵な愛が感じられる。どの曲が一番のお気に入りだったの
だろう。今年の夏のこの暑さも、ショパンを聴いていると、
どうやら乗り越えられそうな気がする。(小林邦子)