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『大宇宙の旅』

2015年10月02日 | BOOKS
『復刻版 大宇宙の旅』
荒木俊馬(あらき としま)
恒星社厚生閣


 2冊の『大宇宙の旅』。
 右側は1952年(昭和25年)の初版本を2005年に記念再発行したもので、左側は2006年に文字も打ち直し天文学の新しい知識などを追加して復刻された復刻版です。
 初版が320ページ、復刻版が390ページということで、70ページ増えています。
 荒木先生による「人工衛星の話」、大阪教育大学・福江純先生による最新の天文学、松本零士先生によるあとがきが追加されています。
 「復刻版」の目次

 荒木俊馬先生による本文は、小学生高学年から中学生の天文好きな子なら面白くてたまらない内容でしょう。
 天文学の正しい知識を、ファンタジーの魔法で子どもたちが楽しめる冒険物語にしてくださっています。
 大人の私でも、初めて知った知識がたくさんありました。この本が、小学生や中学生の頃紹介されていたら、夢中になって読んだような気がします。
 読むだけでなくて計算したり考えたり、読者への謎かけもあちこちにあって、きっちり頭を使うことを促してくれます。
 こういう知的な刺激を与えてくれる本って、貴重です。
 
 「本当に知識のある人は、小さな子どもにも分かるように説明ができる」というのは本当なのですね。
 なんと、イラストも荒木先生のもの。復刻版では、イラストがくっきりとして、さらに見やすいです。

 ちなみに、今日10月2日は「望遠鏡の日」。
 秋の夜長。そして星がきれいに見える冬。
 これからの季節、星空を眺める前に是非おススメしたい1冊です。

 
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