行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

大和魂

2010年04月16日 | 禅の心
和という字は

1.和やか(なごやか)
2.和える(あえる)・・・異質のものを一緒にする。
  「和え物」と言います。
3.和・・・足し算の答え。2つのものを合わせたもの。

などと読みます。そして、「和」とは日本の国の事でもあります。
聖徳太子は、物部氏(神道派)と蘇我氏(仏教派)の我が国の最初で最後の宗教戦争で蘇我氏を支持し、蘇我氏の勝利を導きました。
そして、聖徳太子は、このような宗教上の争いを二度としてはならぬと、「和の心」をお解きになったのです。
そして、聖徳太子の時代(飛鳥時代)、奈良時代、平安時代から明治維新まで、日本の神道と仏教は神仏習合というアイディアによって、仲良く共生してきたのです。
さて、このように異質のものを一緒にする「和える」という「和の心」は平和の「和」であり、「和気藹々(わきあいあい)」の「和」です。
つまり、争わずみんな仲良くしようというのが、「和の心」なのです。
もともと日本を表す「ヤマト」という言葉には「倭」をあてていたのですが、「大和」と書いて「ヤマト」と読むようになりました。つまり、
「平和を愛してみんなが仲良くする国=大和」が日本なのです。
聖徳太子の憲法17条にある「和を持って尊しとなす」という言葉をもう一度かみしめてみたいものだと思います。
大和魂とは。人に優しく、思いやりをもって行動する。喧嘩はしない。それには自分に対する厳しさが必要だという精神なのです。


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