行雲流水

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禅語(24)・・・無功徳

2015年06月12日 | 禅の心
達磨大師が、インドから梁の国に来たとき、武帝に会いました。

武帝は、「わしは、仏を熱心に帰依しとるんじゃけど、どんなにええことがあるのかいのう?」

と聞きました。

達磨大師は、「無功徳」と答えました。

功徳なんてないよというわけです。

逆説的になりますが、禅や仏教の功徳とは小さなものではありません。

自分は仏教に帰依しているのだから偉いのだと言う人がいます。

坐禅をしたから肝がすわっているのだという人がいます。

お寺に通っても、坐禅をしても、人を傷つけたり、おごり高ぶる人は仏教徒ではありません。

優しさや謙虚さが身についてこそ仏教徒と言えるのです。
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