akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

藤沢周平ゆかりの宿で

2006-02-19 | 酒田・庄内・山形
九兵衛旅館で、ゆっくり温泉に入り、おいしい庄内料理をいただきました。
その後、みんなで、フランス文学の恩師の出演した番組をDVDで観たのですが、
フランスで放映された30分のインタビュー番組、当然、全部フランス語です。
面白い番組で、と言いたいところですが…情けない。フランス語、みんなある程度分かっていたようですが、私は先生の解説なしでは残念ながらさっぱりわかりませんでした。
(ちなみに私はイギリスコースです。だからと言って決して英語が得意な訳ではありませんが)

ずっとバルザックの研究をしてきた先生は、一昨年、パリのバルザック記念館に自分の長年の研究データを寄贈しました。どの小説にどの語がどれくらいの頻度で使われているかという気の遠くなるような蒐集、分析作業です。しかもバルザックはとても多筆の文豪!脱帽です。先生はパリ市から表賞を受け、招かれて、ずいぶん当地のマスコミで紹介されました。初めてバルザックの作品に触れて、感動したのが高校の時だとか。それ以来、生涯かけてその作家と向き合いつづけるというのは凄いことです。

高校時代に一番感動した本か…と考えましたが、思い出せないということは、生涯を変えるような本とは出会っていないということでしょうか。そういえば、文学ではありませんが「マ-フィーの成功法則」にハマったのは高校時代でした。小中学校時代はけっこう本を読みましたし、好きな作家のものは全部、などと思いましたが(漫画もずいぶん読みました)、高校時代は読むよりも、毎日書く方に忙しかった気がします。

そうそう、面白い体験を思い出しました。
一応、私は大学時代、第二外国語にフランス語を選択したのですが、フランス語を教えてくれたフランス人女性の先生は、以前、酒田の大地主のお宅(うちの隣の村)にホームステイをして日本の農村文化を研究していた方だったのでした。しかも私は、中学の頃、新聞委員をしていて、なんと彼女のことを記事にしていたという、なんとも世間は狭い、という経験をしました。

ちなみに、庄内弁とフランス語って、よく、イントネーションや流れが似ているって言われるんですよ。庄内の方々、言われたこと、ありません?

藤沢周平の小説が面白いと思うようになったのもここ数年です。彼の人物の描き方は巧いですね。感情的でない精緻な筆で、滔々と読む者を引込んでいく語り口が好きです。
ゆかりの地で、みんなで雰囲気にしっかり酔わせていただきました。

九兵衛旅館
http://www.kuheryokan.com
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