akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

エンパクシンポジウム 「時代劇・歴史ドラマは台詞で決まる!」

2018-03-09 | 活弁

早稲田大学演劇博物館主催のシンポジウム 「時代劇・歴史ドラマは台詞で決まる!―世界観を形づくる『ヴァーチャル時代語』」に参加しました。

大河ドラマのプロデューサー、時代考証のエキスパートも登壇され、様々なお話を聴くことができました。

 自動代替テキストはありません。

セリフは、性別、年齢、時代、立場、階層や出身、職業、性格までを表します。

時代劇・歴史ドラマにおいてのセリフは、時代考証とリアルな人間性のせめぎあい。
時代考証に忠実に当時の言葉使いをそのまま使っても、視聴者に伝わらなければ意味がない。

かといって、すべて現代の言葉にしてしまうと違和感を感じてドラマに入り込めない。

時代劇といっても、歴史上の人物を題材にしながら、結局描きたいのは、現代に生きる人間。
というわけで、現代の私たちが最も共感できる「時代劇語」「共通語寄りの方言」を毎回模索しつつ使っているのが、現在の歴史ドラマ。

また、言葉使いで人物の立ち位置は変わる。だから、人物の立ち位置や性格を明確にするために言葉使いを変える- とも。

 

活弁における台詞のつけ方、言葉選びも同じです。
現代に生きる皆さんに共感してほしい、現代に生きる私たちが一緒に感動したい。

そのために、作品世界と制作当時と現在をつなぐ言葉、表現を、毎回懸命に探している気がします。

 

弟子の平賀も、身をのりだし、メモをとりながら熱心に聞いていました。

 先生たちのお話、具体例やエピソードも満載で聞き応えがありました。

 

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