akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

鎌倉~小津もゆかりの文学の町

2006-06-13 | 映画・芸術・エンターテインメント
鎌倉FMゲスト出演。ありがとうございました。

夕方の番組出演の前に時間があったので、鎌倉文学館に寄らせていただきました。
ちょうどやっていたのは「与謝野寛・晶子展ー恋ひ恋ふ君と」。
鎌倉文学館の建築物自体が文化財になっていて、この庭園と建物だけでも訪れる価値あり、です。

もちろん、日本の近代詩においてこの二人の業績抜きには語れないという与謝野寛と晶子ですから、その足跡や詩歌も、見応えはあります。
駐車場もなく駅からも決して近くないこの文学館が、平日にもかかわらず、たくさんの人でにぎわっているのに、ある意味たいへん感激でした。詩歌の愛好家と、鎌倉の観光名所「鎌倉文学館」のファンが多いということでしょう。とにかく非常に気持ちのいい場所でした。

与謝野晶子というと「みだれ髪」や「君死にたもうことなかれ」などがすぐに浮かびますが、「源氏物語」の現代語訳も、二度にわたって手掛けています。たまたまですが、源氏物語「桐壺」最初の段落の現代語訳(5人の6パターン)を比較展示したパネルがあり、非常に興味深かったです。

帰りに館長さんにご挨拶させていただき、普段入れない3階のバルコニー付きの部屋に通していただいて、また感激。高台からの眺め、凝ったステンドグラス、レトロモダンな洋室…。
鎌倉文学館の館長さんは、元松竹の映画プロデューサー、取締役の山内静夫さん。
小津安二郎監督の『早春』を初めてプロデュースして以降、『東京暮色』『彼岸花』『お早よう』『秋日和』『秋刀魚の味』まで、松竹での全小津作品の製作を担当された方です。「松竹大船撮影所覚え書~小津安二郎監督との日々」という本も出版していらっしゃいます。
小津安二郎監督は、昭和27年から10年間、鎌倉に居を構えていました。
何度来てもいい町です。
鎌倉FMの方々にもいつもよくしていただき、感謝しています。
コメント
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