野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

NHKwebニュースに面白いバイク記事があった

2014-10-18 07:55:48 | 二輪事業
NHKwebニュースに「転機迎える 日本のバイク」と言う面白い話題があった。
一つは、日本国内のバイク事情で、若者のバイク離れが顕著になる一方、バイク利用者の平均年齢は51才に達しているという、業界団体の調査結果があるそうだ。バイク愛好者が次第に高齢化していく傾向にあり、日本の二輪各社は若者を引き戻す策を検討中とあるが、これはそう簡単にはいくまい。一方、アジアの新興国4か国の年間販売台数の推移をみると、インド以外の市場は成熟期に入った。特にホンダ、ヤマハのドル箱だった、ベトナムやタイ、インドネシアではここ数年、伸びが鈍化傾向にあり、打開策として買い替え需要を促したり、スポーツタイプやデザインにこだわった若者向けのバイクなど新たなジャンルの商品を投入したりすることで、「作れば売れる」時代からの転換を図ろうとしている、とあった。
   「NHK WEBニュース」

ところで、東南アジアのバイク市場と言えば、ベトナムのバイク市場の一端を見た時の印象はかなり強烈だったと言う印象がある。その一部を当ブログにも書いたこともある。時々テレビに映る、ベトナムの街筋のバイクの行列と言うか群れというか、交通運搬手段は2000年当時頃と現在も左程変わらず、車でなくバイクが主流に変化は見られない。 2000年ごろ、ベトナムを訪問する機会があった。その頃はベトナムのバイク市場が格段に伸びを示す一方、低価格の中国バイクがベトナムに流れ込み、大きくベトナム市場に喰い込み、一時的には圧倒的シェアを拡大した時期であった。当時のホーチミン市でベトナムバイク市場の一端を垣間見ることが出来た。タイでは評判の悪かった小型モペットが小柄なベトナム女性(ベトナム女性のバイク利用は高い)には好評で、そのモペットをベトナムで本格生産する計画だった。販売店や路地裏のモペット修理屋と部品屋が集合した地域がアチコチに点在しており、その数カ所見て回ったが、当時、どのバイク販売店も中国製の低価格車を恐れていた。しかし、数年後、中国製は一掃され日本製モペットに変わった。日本車に取って代わった理由は分析され報告書も一般公開されている。

それにしても、信号らしきものが無い交差点で、雲霞の如く湧き出てくると表現した方が適正だと思うほどのモペットの大群を見たとき、モペットをこれ程までに市場に認知させた、ホンダ技術者と営業担当には本当に敬服した事を覚えている。この光景には「二輪事業に携わったホンダマンこそ男冥利に尽きる」と感心したものだ。本当に頭が下がる思いだった。

世界の二輪レースで、ホンダと鉾を交えて戦う機会を得てホンダの戦い方は何となく理解していたが、ベトナムでのホンダの大群を見たとき程、二輪事業に携わった一人の技術者として、ホンダを羨ましく感じた事はなかった。アジアのバイクビジネスの大成功に学んだ、ホンダの前途は明るい。そして市場が求める新しいニーズを求めてホンダは進む。こんな想いを、NHKwebニュースをみて思いだした。
コメント
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