「ヤクルト-阪神 1回裏1死二塁、56号となる左越え2点本塁打を放ちバレンティンは歓喜のバンザイ」
ヤクルトのバレンティン外野手が15日、神宮球場で行われた阪神戦で、榎田投手から今季56号の本塁打を中堅へ放ち、続いて三回にも57号を左翼席に運んだ。
1964年の王選手が達成し、その後、近鉄のタフィー・ローズ、西武のアレックス・カブレラが達成したシーズン55本のプロ野球記録をあっさりと更新した。
報道によると、半世紀にわたって君臨した数字「55」の呪縛からようやく解き放たれ、プロ野球は新時代の幕開けを告げたとあった。
阪神対ヤクルト、負け続ける阪神、巨人とのゲーム差がどんどん広がっていく状況に、ホームラン記録などどうでもよいと言うのが本心だけど、しかし振り帰ってみると、
弱い阪神が、更に弱いヤクルトの強打者バレンティンから強烈な平手打ちを食い、目が覚める阪神に戻ってくれたら、ホームラン新記録の衝撃は当に効果あったと私は思っている。
そうはいっても、翌日(16日)の神戸新聞を広げると、「バレ連発「聖域」破る」だの、「55本の呪縛 振り払う」だとか、「55本を聖域とし守られてきた背景には、
外人選手に神聖な記録を破られるのを良しとしない球界の体質があった」とか、また野球解説の野村氏は「できるなら日本人に破って欲しかった」と吐露したとあった。
なんだこれは! 「55」は外人の助っ人選手が破るべき数字でなく、大事に大事に神棚に飾り敬うものの様に書いてある。
一方、スポーツ評論家の玉木氏によると、「過去に破られている筈の記録」として、54本の阪神のバースや前出のローズなどは最後は四球などで勝負を避けられる場面が多かったとあった。
何となくそうだろうな~と感じてきたが、こうして記録が破られ、「55」の聖域が存在し、誰もがその呪縛に捕われていた等と改めて書かれると、日本記録とは一体どれほどの価値があるのか考えてしまう。
実は、知らなかったのだが、ホームランのアジア記録と言うのもあって、韓国プロ野球では、日本でも活躍した李スンヨプがサムスン時代の’03年に記録した56本が最多記録だそうだが、
日本では、MLB記録は盛んに報道されるが、韓国で報じられているアジア記録なるものを一向に報道されていない。
イチローの日米通算4000本安打記録はMLB記録と並んだと日本では大々的に報じられるが、本場MLBは至って冷静。近場の韓国、まして南米の記録など知る由もないほど報道されない。
一部の国粋主義らしき野球人の人たちが言う、日本人の記録を外人が破ることに拒絶反応を示しても、世界はグローバル化し、そんな時代ではとっくに無くなっているはずだが。
そんなことより、気になるのは被弾した榎田投手、この先、背番「13」を何十年もテレビで映し出されることになる。
が、それ以上に対ヤクルト戦、阪神のゼロ更新が執拗に続く。色んな原因が複雑に絡み合っているんだと思うが、阪神は、何時もこの時期になると、ずるずると下がっているようだ。
加えて、マートンが1試合の出場停止処分となった。 単純に2回目の退場だからだと報道にあった。でもマートンの行為はMLBではごく当たり前のプレーで、忠実に規則に従っただけで、
しかも手も出しておらず、事件に巻き込まれただけの被害者のようなもの。こんなんで退場処分になったマートンが気の毒でならない。こんな審判団は何を見ているのか。
バレンティンの本塁打記録をテレビ観戦できたことは、確かに良かった。でも一方、歓喜の渦の外にいる惨めな阪神を見てしまった。複雑な心境だ。
プロ野球の飛ぶボール問題は一向に解決する気配すらなく、このまま棚上げされるんでないかと邪推させるほど球界コミッショー側の動きは鈍い。
だが、一方、最近のプロ野球ファンについて面白い分析があった。プロ野球ファンの成熟度だ。日本のプロ野球ファンは野球を冷静に且つグローバルに見ている。
「バレンティンの本塁打記録に見るプロ野球ファンの成熟度」に、こんなことが書いてある。
『・・・かつての日本球界には不思議なところがあった。本塁打をたくさん打つことを期待された外国人打者がその通り本塁打を量産したとしても、
その本数が“ある数字”に近づいた途端、球界が一転して「それ以上は打つな」という空気に変わってしまう。・・・(略)ところが、
先日、日本経済新聞が行ったアンケート調査によると、バレンティンが王の記録を更新することについて「ぜひ達成してほしい」と答えた人が69.1%、
「破られたらそれで仕方ない」と答えた人が27.1%も占めた。つまり、計96.2%のプロ野球ファンが肯定的なのだ。
僕としては、こういう空気になっていることが一番喜ばしい。プロ野球の歴史が長くなり、それにつれて情報量も増えたからか、
近年のプロ野球ファンの民度はずいぶん向上したように思う。感情を優先して個人の記録を聖域化し、その競技本来の醍醐味を見失うことがいかにつまらないことか。
何事も過去の愚行から学ぶことは多いのだ。』
阪神狂(もとい阪神教)の信者は、阪神の低落ぶりにほとほと愛想をつかしているが、敵バレンティンの本塁打記録が阪神投手から打ったことを内心嬉しく思っているはず・・と思う。
と、昨日までは思っていたが、今朝(18日)新聞をみたら広島に負けている。もう心の余裕など何処かに吹き飛んでない。
ヤクルトのバレンティン外野手が15日、神宮球場で行われた阪神戦で、榎田投手から今季56号の本塁打を中堅へ放ち、続いて三回にも57号を左翼席に運んだ。
1964年の王選手が達成し、その後、近鉄のタフィー・ローズ、西武のアレックス・カブレラが達成したシーズン55本のプロ野球記録をあっさりと更新した。
報道によると、半世紀にわたって君臨した数字「55」の呪縛からようやく解き放たれ、プロ野球は新時代の幕開けを告げたとあった。
阪神対ヤクルト、負け続ける阪神、巨人とのゲーム差がどんどん広がっていく状況に、ホームラン記録などどうでもよいと言うのが本心だけど、しかし振り帰ってみると、
弱い阪神が、更に弱いヤクルトの強打者バレンティンから強烈な平手打ちを食い、目が覚める阪神に戻ってくれたら、ホームラン新記録の衝撃は当に効果あったと私は思っている。
そうはいっても、翌日(16日)の神戸新聞を広げると、「バレ連発「聖域」破る」だの、「55本の呪縛 振り払う」だとか、「55本を聖域とし守られてきた背景には、
外人選手に神聖な記録を破られるのを良しとしない球界の体質があった」とか、また野球解説の野村氏は「できるなら日本人に破って欲しかった」と吐露したとあった。
なんだこれは! 「55」は外人の助っ人選手が破るべき数字でなく、大事に大事に神棚に飾り敬うものの様に書いてある。
一方、スポーツ評論家の玉木氏によると、「過去に破られている筈の記録」として、54本の阪神のバースや前出のローズなどは最後は四球などで勝負を避けられる場面が多かったとあった。
何となくそうだろうな~と感じてきたが、こうして記録が破られ、「55」の聖域が存在し、誰もがその呪縛に捕われていた等と改めて書かれると、日本記録とは一体どれほどの価値があるのか考えてしまう。
実は、知らなかったのだが、ホームランのアジア記録と言うのもあって、韓国プロ野球では、日本でも活躍した李スンヨプがサムスン時代の’03年に記録した56本が最多記録だそうだが、
日本では、MLB記録は盛んに報道されるが、韓国で報じられているアジア記録なるものを一向に報道されていない。
イチローの日米通算4000本安打記録はMLB記録と並んだと日本では大々的に報じられるが、本場MLBは至って冷静。近場の韓国、まして南米の記録など知る由もないほど報道されない。
一部の国粋主義らしき野球人の人たちが言う、日本人の記録を外人が破ることに拒絶反応を示しても、世界はグローバル化し、そんな時代ではとっくに無くなっているはずだが。
そんなことより、気になるのは被弾した榎田投手、この先、背番「13」を何十年もテレビで映し出されることになる。
が、それ以上に対ヤクルト戦、阪神のゼロ更新が執拗に続く。色んな原因が複雑に絡み合っているんだと思うが、阪神は、何時もこの時期になると、ずるずると下がっているようだ。
加えて、マートンが1試合の出場停止処分となった。 単純に2回目の退場だからだと報道にあった。でもマートンの行為はMLBではごく当たり前のプレーで、忠実に規則に従っただけで、
しかも手も出しておらず、事件に巻き込まれただけの被害者のようなもの。こんなんで退場処分になったマートンが気の毒でならない。こんな審判団は何を見ているのか。
バレンティンの本塁打記録をテレビ観戦できたことは、確かに良かった。でも一方、歓喜の渦の外にいる惨めな阪神を見てしまった。複雑な心境だ。
プロ野球の飛ぶボール問題は一向に解決する気配すらなく、このまま棚上げされるんでないかと邪推させるほど球界コミッショー側の動きは鈍い。
だが、一方、最近のプロ野球ファンについて面白い分析があった。プロ野球ファンの成熟度だ。日本のプロ野球ファンは野球を冷静に且つグローバルに見ている。
「バレンティンの本塁打記録に見るプロ野球ファンの成熟度」に、こんなことが書いてある。
『・・・かつての日本球界には不思議なところがあった。本塁打をたくさん打つことを期待された外国人打者がその通り本塁打を量産したとしても、
その本数が“ある数字”に近づいた途端、球界が一転して「それ以上は打つな」という空気に変わってしまう。・・・(略)ところが、
先日、日本経済新聞が行ったアンケート調査によると、バレンティンが王の記録を更新することについて「ぜひ達成してほしい」と答えた人が69.1%、
「破られたらそれで仕方ない」と答えた人が27.1%も占めた。つまり、計96.2%のプロ野球ファンが肯定的なのだ。
僕としては、こういう空気になっていることが一番喜ばしい。プロ野球の歴史が長くなり、それにつれて情報量も増えたからか、
近年のプロ野球ファンの民度はずいぶん向上したように思う。感情を優先して個人の記録を聖域化し、その競技本来の醍醐味を見失うことがいかにつまらないことか。
何事も過去の愚行から学ぶことは多いのだ。』
阪神狂(もとい阪神教)の信者は、阪神の低落ぶりにほとほと愛想をつかしているが、敵バレンティンの本塁打記録が阪神投手から打ったことを内心嬉しく思っているはず・・と思う。
と、昨日までは思っていたが、今朝(18日)新聞をみたら広島に負けている。もう心の余裕など何処かに吹き飛んでない。