野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

先週の出来事、感じた事・・・色々書いてみた

2013-06-17 06:35:56 | その他

     やっぱりか!・・・プロ野球ボールの反発係数変更
誰でもおかしいと思っていたプロ野球のボールは年初より反発係数を変えていた。
昨年、一昨年と反発係数が基準を下まわっていたので、今度は反発係数をあげたそうだ。すると長打が増え、ホームランも増加した。
プロ野球ファンとして、飛ぶ方が圧倒的に面白い。 阪神の新井も打率が向上したし、マートンもヒットを増産するようになって、ボールが原因だとすればボール様さまだ。
12球団とも同じ反発係数のボールを使用するので、条件は同じ。阪神だけが有利になったわけでもない。

大問題は、そのボール変更を知らなかった事として記者会見したプロ野球コミッショナーと公表時期だろう。
ファンあってのプロスポーツだから、重要な変更がある場合には、事前にそれを発表しなければならないし、その理由もわかりやすく説明しなければならない。
加えて、プロ野球に関わる全12球団と選手会にも事前に、つまり年初に説明するのが筋であり、これが世間の常識だと思う。
最も非難されるべきは加藤良三コミッショナーだが、その発言が世間を馬鹿にしている。
「責任はあるが、不祥事ではない。事務局内のガバナンス強化に努める」として、自分に責任は無いので辞任はしないとテレビで何回も放送された。
事務方が秘密裏におかしな画策をしたのは「彼らが勝手にやったこと」であり、「報告をしなかった下々が悪い」。だから「自分は悪くない」、と。
まさに、プロスポーツとしての野球を束ねるコミッショナーの品性のかけらもない。

普通の企業の感覚でいえば、重要事項を報告されないような管理職は、部下の掌握に問題があるとみなされる。
今回の記者会見で、加藤コミッショナーは組織管理者として重大な欠陥がある人物だとテレビ放送されたに等しい。
絵にかいたような天下りの加藤コミッショナーは世間の失笑を買った。下田事務局長の「事前にコミッショナーに相談した」が、記者会見では突然「間違いだった」と。
聞く方は誰がウソをついているかなど、もろわかりなのに、平気で発言するコミッショナーは辞任することが当面の最善の策だろう。
こう書いたものの、実際の結末は日本柔道界の汚点と同じく、第三者委員会なる身内の調査で時間を引き延ばし、忘れた頃、若干の処分をして、加藤コミッショナーは居座る。
茶番劇に終わる可能性が高いが、関西のテレビ番組「アンカー」や「キャスト」のコメンテイターは、橋下市長をチョコチョコ突くのではなく、東京の汚点の本筋にモット迫るべきではないのか。
このような問題、本場アメリカではどのように処されるか、こんな記事「拝啓:クラブビジネスの浄財にアグラをかくNPBコミッショナー殿 」があった。
ところで、知らなかったのだが、3年前までは使用するボールは、各球団が決めていたらしい。これだったら、なんでも細工ができる。

★話は変わるが、外務官僚とは、いい加減な官僚が揃っているんだろうか。
先日、安部総理のFacebookに、元外務官僚だった田中均局長を通し伝えられた北朝鮮の主張の多くがデタラメだったと、北朝鮮の拉致問題時の内幕が暴露された。
また、鈴木宗雄氏の本「汚名」の「外務省の生き物の生態」では、具体的な実名まであげて外務省の内情を記述していると以前の私のブログ書評にも書いた。
例えば、怒鳴りつけるとアルマジロのように硬直する。ミスを叱責されるやいなや、ソファに倒れこんで、体をギュッと丸めてピクリともしない官僚が、
夜のキャバクラでは赤ちゃんに変貌する等々、本当かと思ってしまう。これが外務官僚の本性だろうか?
外務省の天下り先は少ないので、加藤コミッショナーを外務省は必至に守るだろうとあったが、なにか空しいな~。
金曜日のアンカーでは、コメンテイター森田さんが加藤コミッショナーを口をすっぱくした罵っていた。その通りだ。



   先週の事件で、最もビックリしたのは川重社長の解任事件:伝統ある神戸の名門企業社長が取締会で解任動議を受け社長の座を追われた。
その前の4月25日、私は自分のFBに、「(略)・・三井造船との統合話がなかりせば株価も380円近辺になったはず?と、ひとりで皮算用。
 中国の建設機械が不調につき、精密機械が予定の収益を確保できなかったとあるが、同様な精密油圧技術を持つKYBの株価は好調なので、川重株も早晩400円を目指すか? 
 そうなればいいな~と、これまたひとりで夢をみる。」と書いた。川重と三井造船との統合話が市場に出て、川重株価が急に下った。雀の涙ほどしかないが川重株を持っている身にとって、
株価が下がるのは大問題。 それまで川重株は同業のIHI株より高く評価されていたのが、IHI株の急上昇に比べ、川重株の低迷を眺めて悲観し書いたFBだった。
市場は三井造船と川重統合を川重価値を毀損するもだと判断し、結果的に統合を勧めた前社長は解任され、統合白紙化報道をうけて瞬間的には川重株は好転した。
今後の川重への信頼性は新社長の手腕にかかっている。社長解任という事件を受けた後の新社長の動向を市場は注視し、結果は株価に反映されるのだろう。
ましてや、新体制は社長解任の正当性を株高をもって市場から認知されたと記者会見で発表したこともあり、解任の必要性を株高で証明するしかない。

それにしても、新聞等が伝える報道は、解任した方からの記事説明だけで、解任された方からの記事がないので、どれが真の原因かは不明のまま。
神戸新聞報道では、三井造船との経営統合は川重を倒産に追い込みかねない大事件だと言う、これもまたビックリ仰天するような記事だった。
そこで、経緯が全く分からないので、それらしいを思われる部分を日経web刊等の記事の文脈から拾ってみた。
●6月14日:日経web刊 「川重トップ解任劇、新経営陣に「クーデターの代償」」
 「重厚長大産業を代表する名門の川崎重工業で、「トップ解任」という大きなトラウマを抱えて新体制がスタートした。14日の株価は上昇。株式市場で大きな混乱はなかったが、
  長い目で見れば、経営陣の迷走が会社そのものの停滞の始まりにつながりやすい。川重の新経営陣には、「クーデターの代償」が待っている。(略)
  川重の経営トップの選び方も少し変わっている。「社長が後継者を指名するのではなく、会長が指名することが多い」(同社関係者)という。そのため、会長―社長の間は微妙な関係になることが多い。
  そんなパワーバランスの中で、長谷川による三井造船の統合構想が動き出し、解任騒動につながっていった。
  社内の派閥争いの行き着いた先が、今回の解任劇なら、再出発する川重の新経営陣にのしかかる重圧ははかりしれない。
  そもそも、「縦割り」「内向き」など大企業病がまん延しているところに、社長解任の動揺が重なれば、社内は疑心暗鬼になりやすくなる。
  結果、混乱はそう簡単に収まらず、業績の長期低迷などを招いてしまう。」
 「川重の株価は14日、4%超上昇。時価総額は200億円以上増えた。新経営陣の想像通り、株式市場は「三井造船を抱え込むことは川重にマイナス」ととらえていたのだろうが、
  新経営陣は喜んでいられるはずがない。うまく経営をリセットできなかった場合の結末は、今のGMや三越の姿が証明しているのだ。」

●6月15日:日経web刊「川重・三井造の統合白紙「理解に苦しむ」 同友会代表幹事」
 「(合併・買収)では、相手の会社を決めたら取締役会に何度も諮って合意を得、資産査定もして決定するのが普通(のガバナンス)だ。あんな結末は理解に苦しむ」。
  経済同友会の長谷川閑史代表幹事(武田薬品工業社長)は川崎重工業の今回の解任劇について「詳細な内実は知らないが」と前置きしつつ14日の記者会見でこう語った。
  ひとつは議事の進め方が「強引だった」と指摘された前経営陣に向けた疑問、もうひとつは社内の確執を背景に、
  気にくわない経営上の方針をリーダーごと排除しようとした組織のあり方への驚きだろう。・・・産業界から漏れたため息は、深かった。
 「昨秋発足した新日鉄住金の場合は、トップを含む一握りの関係者で経営統合の大枠を詰め、意思決定する取締役会で初めて経営統合について聞かされた役員も少なくなかったという」 
  
●6月15日「世界四方山 川蝉のブログ」では、
 「そもそも川崎重工と三井造船の統合交渉のきっかけを作ったのは銀行。関係者によれば今年に入り、両社の主取引銀行であるみずほコーポレート銀行と三井住友銀行が両社を引き合わせたとされる。(略)
  三井造船は海底から原油やガスを掘り出して船上で精製などをする海洋資源開発で高い技術力を持つ。
  同分野の世界市場は2020年までに10兆円以上に膨らむとの予想もある。三井造船を取り込めば世界で存在感を示すことができる」
 「取締役の多くが統合交渉に反対した背景には、社内が7つの事業部に分かれ、それぞれが独立色の強い川崎重工の社内構造がある。
  解任劇の前は13人の取締役のうち10人が代表権を持つという独特の体制だった。
 「うちには何の利点もない」。5月上旬、ある事業部を指揮する取締役は統合交渉に反対する理由をこう言い切った。売上高で上回る三井造船にのみ込まれることを警戒したためだ」 
 「次期社長を巡る争いが背景にあるとの見方もある。川崎重工は7事業部のうち最も収益性や成長力が高い部門が社長を輩出してきた歴史を持つ。
  長谷川氏自身、ガスタービン・機械部門の好調さを背景に社長に就任した。
  その意味で、炭素繊維を使った航空機の胴体部品が好調な航空宇宙部門出身の村山氏は、取締役10人の中では次期社長候補の筆頭格。
  だが、三井造船との統合が実現すれば、それを功績に統合派の高尾氏が次期社長となる可能性が高まる。」
 「解任のリスクがあるなら長谷川氏は統合交渉を白紙にすればいいだけのこと。結局は川崎重工の社内部門間の権力抗争だったのではないか」

●6月15日:こんな記事「川崎重工の社長解任劇は企業価値を毀損する茶番 --- 岡本 裕明」もあった。

●6月16日:日経web刊 「川重解任劇にみる破談の構造 株主軽視の「内輪もめ」」
 「「取締役会を軽視した行動が許せなかった」。川重の村山滋社長は13日の記者会見で長谷川聡前社長を解任した理由を説明した。
  前社長らが独断で三井造船との経営統合交渉を進めたことに不信感を募らせたという。 一方、この日の会見で株主価値に関する言及はほとんどなかった。
  株主利益を守るのが取締役の第一の責務であることを考えれば、三井造船との経営統合が川重の株主利益をどう損なうのか、論理的な説明があってしかるべきだ。 
  株主は経営統合を推し進めた長谷川氏の言い分も聞きたかったはず。株主利益をそっちのけにして「許せなかった」で済ませたのでは「内輪もめ」の印象をぬぐえない。」
 「川重、シャープ、日本ペイントのケースに共通するのは「トップの決断」の軽さだ。欧米でも「株主の利益を著しく損ねる」と判断したとき、
  社外取締役などが中心になって最高経営責任者(CEO)を解任することはある。だが全権を任されたCEOの決断が、論理的な説明もなく覆ることはない。」

いずれにしても、取締役会で新体制がスタートした。報道機関や論評で報道されているように、新経営陣は企業価値を上げて、それを株価に反映することで正当性を示すしかない。
一方、株価の上下動は色んな要素が絡み合うので、株価で評価するの一概に難しいが、アベノミクスの様に、日銀が金融緩和発表時の日経株価の急上昇はアベノミクスの効果だと胸を張り、
先週の株価大暴落が発生すると株価には一喜一憂しないとコメントするのだけはやめて欲しいと思う。・・・川重新経営陣には期待している


★打って変わって、全日本モトクロス選手権第5戦が北海道で開催された。
ヒート1結果: 小島庸平、熱田孝高、平田優、成田亮、小方誠、星野優位、田中教世、新井宏彰(K)、星野裕、深谷広一、
ヒート2結果: 熱田孝高、小方誠、田中教世、小島庸平、星野裕、深谷広一、新井宏彰(k)、星野優位、北居良樹、平田優、
モトクロスで悪いイメージを振り去って欲しいと願っていたが、簡単ではなかった。今年の全日本モトクロス選手権はまさに大混戦だが、カワサキは蚊帳の外。
ポールポジションを取ったとか、ホールショットを取ったとか言っても、レースは規定時間を最初にゴールしたものが勝ち。レースも経営と同じで、結果だけが評価される世界。

コメント (2)
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