野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

’97年「KAZE」vol.84 鈴鹿8耐特集から 

2013-06-12 06:35:58 | モータースポーツ
  先日の当ブログで、97年鈴鹿8耐の模様を特集した「KAZE」vol.84('97) の一部記事を紹介した。
久し振りに開いたカワサキの鈴鹿8耐特集で、面白さに加え懐かしかったので、「KAZE」vol.84に掲載された写真の一部を紹介したい。鈴鹿8耐はスプリントレースとほぼ同等ラップタイムで8時間走り切る競争だが、燃料タンク容量の制限もあって、給油のために6~7回のピットインを要する。ピットイン、アウト前後のロス時間(とはいっても数10秒だが)と交換直後のタイヤは本来の性能を発揮しないので、給油時の周回タイムが若干遅くなる。それらも考慮しながら、8時間をミスなく誰よりも早くゴールしたチームが勝ち。勝つためには、ライダーの組合せは最も大事な要素だが、世界のトップライダー同士の組合せが必ずしも勝てるものではなく、組織の団結とチームワークを最も必要とする。とにかくミスせず、どのチームより速い周回タイムで、給油前後のタイムロスも少なく、8時間走行するには、優れた組織とマネージメントを作り上げることが大事。そうは言っても、梅雨が明け、連日35度を超す炎天下、生き物のようなタイヤ消耗を考慮しながら走るのは、テレビで観戦するとは大きく異なり、そう簡単な事では決してなかった。レース現場を支えるソフト部隊の活躍も重要で、ライダーの疲労回復や何時から雨が降る可能性があるかなど「ウェザーレポート」がない時代に他チームより早く情報を得る方法等、やるべきことは一杯あった。 日本の二輪企業はそれぞれ精鋭化した複数チーム作り上げて戦うので、各チームとも極度な緊張状態になる。

まさにサバイバル戦、だから、各企業のワークスチームは一台でも生き残らせるために、複数台のワークスチームを参戦させる必要があった。’97年8耐時、カワサキは3チームが参戦した。 話は変るが、面白いもので、チームにスポンサーがつかないと実力がないからだと嘆き、スポンサーが付いたらついたで、やっぱりカワサキはライムグリーンだよと言うのが上席の独り言。だから、スポンサーがついてもスポンサーに相談しながらライムグリーンを何処に入れるかを苦心した。で、’97年のメインスポンサー「ラッキーストライクカワサキ」を2台設定し、3台目をライムグリーンの「kawasaki racing team」とした。ところが、3台を組織化し8耐に参戦するのはいいが、ロードレースチームにはそれを充足するメカニックも技術員もいない。そこで、同じ組織内にあったモトクロスから大挙して応援することになる。(当時某社は3~4チームほどを参戦させていたが、事務屋まで8耐のピットクルーに借り出したらしい)

                
 ★「#1(クラッファ+柳川) #2(武石+梁)#7(ライマー+ボンテンピ)」・・「花は桜、男は川崎」・・「ラッキーストライクカワサキキャンペーンギャル」

     
 ★(左)#2チームのライダー交代:ストップボードを持ち、周辺整理を指示するメカニック長の和田修さん。(中央)武石から梁にライダー交代しGo指示の和田さん (右)#1チームのライダー交代:給油担当の三浦さん、前輪タイヤ交換担当の戎さん、後輪担当の今田さん、ボード担当の柳川さん、三浦さんの後方にMSの音頭さん、雨合羽はMXから応援の吉田さん(と思う)

                        
             ★(左)#1チーム給油作業中の三浦さん  (右)予想周回等の計算は電装の川村さん

       
         ★左端は走行直前のT・ライマーに注意説明の荒木さん、その後方にMX土橋さんとKazeギャルを挟んでMX田澤さん

      
  ★(左)最終走行中の#2 梁選手、    (右)手を合わせる相棒の武石選手とメカニック、後方脚立上は画面注視の安井さん

            
 ★#2チーム:ゴール時ピットの藤田さん、黒川さん等   (右)表彰台の「ラッキーストライクカワサキ」の3人

       
 ★(左)打ち上げ時のビール掛け:「ラッキーストライクチーム」監督の高田さん、中央後方に「kawasaki racing team」監督のMX土橋さん、右端にMXの土肥さんの顔 (右)武石選手と梁選手を祝福する私


 
 ★戦況を見つめる現場指揮官の安井さん
コメント (2)
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