野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

野々池貯水池 - ネムの木

2012-07-08 06:33:23 | 野々池周辺
     「写真の駅より」


   野々池のネムの木が咲き始めた。
   6月27日、咲いているのに気付いた。
   徐々に開花は広がり、7月1日の雨で花弁は少し落ち始め、晴天が続くと心持ち花姿を維持しているように見えるが、
   昨日(6日)の夜は大雨に雷、この大雨でかなりの数の花弁が落ちている。

   今日(7日)、昼からは雲一つもなく、雨上がりの蒸し暑さの中を歩こうと野々池貯水池に上がってみた。
   野々池貯水池の水量は心持ち増えたようで、何時もの満水ラインが見えない。
   だけど、ジョギングコースは野々池貯水池からの風を呼び込み、少しだが心地よい。

   ジョギングコースを早足でウォークングし始めると、今年初めての赤とんぼを見た。
   ネムの木が咲き、雨上がりの蒸し暑い日に、赤とんぼが飛びだすのは毎年同じ光景のようだ。

   野々池貯水池北端の降り口、「林崎掘割渠記碑」の近くにある、優に15mを超す高さがあるので、花が咲くと良く目立つ。
   貯水池の周りに、梅雨時に咲く花の中では一番優雅に咲くので、現役時の朝夕の通勤自転車での安らぎの時間でもあった。
   花は化粧用の刷毛(はけ)に似ており、良く似た葉を持つオジギソウの葉は触るとシューッと閉じるが、 ネムの木の葉は触っただけでは閉じない。
   夜になるとゆっくりと自分で葉を閉じる。

   そのネムの大木が、昨年の剪定で見事に丸坊主になり、今年は枝が伸び切らず昨年の花の豪華さが見られないのが残念。
   

   それにしても、梅雨時に雨にぬれた細かい花弁は、可憐で、雨風が少しでも吹くとすぐ落ちる。
   ゆったりと淡い花が揺らぐのをじっと見ていると、どこか夢の世界に引き込まれそうだ。




    「象潟(きさかた)や  雨に西施(せいし)が   ねぶの花」   奥の細道   松尾芭蕉

   (「西施」とは、中国の春秋時代の傾国の美女で、花をこの美女にたとえた。
    紀元前5世紀に呉王夫差は越王勾践に勝った。負けた勾践は、表向きは夫差に臣従しながら、まさに臥薪嘗胆し、裏では夫差を骨抜きにする計略で、美女「西施」を献上。
    計略はまんまと当たり、夫差は「西施」の色香に溺れて国政を疎かにし、20年の後勾践の反撃に遇って敗れ自殺した。「西施」はまさに「傾国の美女」であった)
   






 ネムの木の大木。
 左は剪定した今年のネムの木で、右は昨年のネムの木。





コメント
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