役者と厄払い

 24歳になる次男が夜の犬の散歩につきあってくれて、その道中にこう言った。

「役者は厄払いはしないんだよ。役と厄をかけて、〔役を払う〕に通じるから」だそうだ。
「ほう、面白い。初めて聞いた。今日のブログでいただきます」と父は答えた。

 話、しゃべりのコツは、3分に一回「衝撃、感動、癒し、同調」のいずれかが入るといいという。できれば一分に一回。そうすれば聞き手は飽きることを知らない。

 次男の話は「へぇ」という「衝撃」にあたる。
 感動は「なるほどねぇ」
 癒しは笑いである。
 同調は「そうそう、私もそう思う」のたぐいである。

 やろうと思ってできる芸当ではない。話がうまい人は、結果的にそうなっているということだが、それには普段からみずみずしい感性を張っておくしか方法はない。---仏道修行と少なからず通ずるところがある。

 写真は、厄年とは関係なく、酉の市の熊手。今年は19日が二の酉である。なにかをかき集めたい方は、熊手を買うとよろしい。次男は声優の仕事か役者の仕事が欲しいので、事務所の仲間と出かけるそうだ。
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )