「せっせとはたらく」とは驚いた。

ここ数カ月。お話する最後に「刻鵠類鶩(コクコクルイボク)」のことに触れる。出典は中国の『礼記』である。

書き下せば「鵠(こく)を刻(こく)して鶩(あひる)に類(るい)す」と読む。

白鳥を彫刻しようと彫ってみれば、アヒルくらいのものはできる。つまり素敵な人をめざそうと思えば、それに近づくことはできるというこである。

心に仏を彫ってみよう、そうすれば仏にはならなくても、仏さまっぽいものは彫れるはずだということである。

で、アヒル(鶩)という字の解字を何気なく読んで、笑ってしまった。
[大辞林]にはこうある。
「鳥+(音符)務(せっせとはたらく)の略体」

ぎゃははは。鶩(アヒル)とは「せっせと働く鳥」のことだ。
白鳥のように優雅でなくたって、心の中に、せっせとはたらく鳥が彫れればたいしたものであろうと、ニンマリしている坊主である。

どうでぇ、みなさんも、心に白鳥を彫ろうとしてみちゃいかがですか?

さて、私も、今日もやるべきことにせっせと取り組むことにしよう。ガーガー。がはははは。
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