住職オープニングトークの秘密

最大3分の住職オープニングトークは『怪し会』の恒例。全六回公演で、すべて違ったことを申し上げる意気込み。こんな意気込みを持つようになったのは、30代のころ長谷寺での布教実習の経験から。

お参りに来た方々にお堂にあがってもらい、布教開始時間まで待ってもらう。この時、先生のような先輩が「せっかく人が集まっているのに、布教時間まで放っておくのは勿体ないから、私がそれまでつなぐ」とお堂へ行こうとした。するともう一人の先輩が「待て、それは私がやりたい」と行く手をはばんだ。結果、二人でジャンケンした。--「せっかく人がお寺に来ているのに、何もしないのは布教師としておかしい」という二人の熱い思いが、その時、私に伝染したのだ。

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前夜祭の余韻とて。

4日間、6公演で若者(?)600人が集まる「怪し会 7」の準備は午前9時からスタート。今日できることは終えて、後は明日の本番を迎える。スタッフが残って初めての前夜祭。ぐははは。今(午後10時50分)、解散。あと12時間後に再び集合である。ぐははは。声優・役者の仕事とは・・・なんて、いろいろな話がでた。聞き役に徹しようと思ったが、できなかった・・・。グヤジイ。まだまだだなと思った。人生の中のさまざまな問題に答えようと本の原稿を書いている性(さが)なようなものかもしれない。つい、口をはさみたくなるのだ。ほとんどは、私が口をはさまなくてもいいようなことなのだけれど。

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そして、熟成の時間。

「夜も寝ないで昼寝して」と言えば、皆さんから「なんだ、結局、寝てるんじゃないか」と呆れられるのは承知の上。それでも、「原稿を〆切前に書きあげれば、編集や校正、装丁のスケジュールが楽になるだろう。自分でやりたいことにも取りかかれる」という思いが、一日たりとも頭から離れることがない日々が二か月以上続いている。今、やっとこさ一回目の手入れを終えて、再びそろった次の本の原稿。書きも書いたり103,517文字。ここでやっと、階段の踊り場についた感がある。明日は10時から「怪し会」の仕込みでスタッフが入り乱れる密蔵院。31日の最終公演をへて、翌日の大掃除まで、原稿はしばらく熟成させておくことになる。

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頭上から秋の声。

『怪し会 漆』の細かい打ち合わせをして、スタッフと美味しい夕食を済ませ、帰宅して夜のワンコの散歩で出かけてみて驚いた。水銀灯の明りで夜も鳴いていた蝉は、秋の虫の声とすっかり交代。季節の回り舞台は夏から秋へと着実に回転している。木々が生い茂る場所に立ち入れば、なんと頭上からたくさんの秋の虫の声。「お前さん、そんなに高いところまで登っちまって大丈夫か?」と思わず上を見上げた。多くの方々に、きたるべき読書の秋を満喫してもらうために、今日も原稿の手直しの一日。動かないのを幸いに、膝の具合は日一日と快方に向っている。

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午後9時の開演って、何?

カビラとシルビアの「ショーガール」は三谷さんの演出。細川さんと木の実ナナの話ではない。土曜の開演は21時、午後9時だそうだ。うわっ!当方はヘベのレケで寝る時間である。東京はスゴイ。渋谷パルコはすごい。異常だと思う。でも、これが異常な東京なのだ。夜の過ごし方として間違ってはいないが、正しいとも思えぬ。観劇して帰宅する家内は、私の寝顔を観ることになる。うははは。プロのステージをみて、自分にどのようにフィードバックするのか、その言を楽しみにして、お先に「おやすみなさい」である。みなさま、私はどうあれ、素敵な週末をお過ごしください。

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熱い犬奇談。

ホットドッグの命名は、形がダックスフントに似ていて、辛い(ホット)味付けをされていたからだそうだ。暑い中にいる犬は、まさにホットドッグだ。奇しくも私の理想の、足元にでっかい犬(脇腹をドンと叩いても飛んでいかない犬のこと)がいる生活が実現しているこの二日間である。原稿の校正を延々としているので、住職室は涼しい。犬は黙って、横になっている。時々大きなため息をつく。鼻水が床に飛び散る。幸せそうである。

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昼間働いた人は夜はゆっくり過ごすのが基本

どこでどう納得のするのかは、自分の問題だから人から見れば「なーんだ」みたいなところがある。100項目書けば本になるところを、作る側のことを考えれば「この原稿ちょっと・・・」みたいな原稿もあるはずだから、余分に書く。で、私がどこまで書いたと言えば、煩悩の数の108本でとりあえずやめた。坊主が納得する数としてはいいだろう。おまけに、届いた本の「夜の民俗学」の項目を読んで、やはり夜は働かないことが大切なのだと実感できたからでもある。昼間の間に枯れた気を取り戻すために、酒を飲み、風呂に入り、寝る。同時に、美しいものをより美しく見せる夜を楽しみ、魔物が徘徊するから外出しない。--おおよそ生物学的にも、人類的にもまっとうなパターンだと思う。

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今日は「写仏の庭」でございます。

すでに午前8時で室内でも30°の快晴の江戸川区。広島では大変な土砂崩れの被害。今日の「写仏の庭」のお手本は、奇(く)しくも金剛香菩薩。参加者の方々をよい香りでお迎えするのはもちろんだが、被害で亡くなった方々への香りの供養にもさせていただこうと思う。

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日本人の夜(よる)観

 11月発売予定の本の原稿を書く中で、「日本人にとっての夜」について知りたくなった。夜は日本人にとって何をする時間のことを言うのだろう。遊ぶための時間になったは電気が発明されてからのこと。その前は、どんな時間だったのだろう。民族学的にどんな考察がされているのか興味が湧いたので、アマゾンで本を注文した。その本がそのまま千文字の原稿に反映されるわけではない(たった10文字かもしれない)が、原稿を書くのはそんな作業が多い。

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あと10日で『怪し会 漆(7)』でございます。

さて、お盆も終って密蔵院は、というより私は、普段はなかなかお寺に来る機会がない若者たち600人が集まる『怪し会 漆(7)』受け入れモードに突入。手作り案内を掲示板に貼って”開かれたお寺”をアピール。ぐははは。まだ28日、29日に少しだけ席があるそうですが、30日、31日の4公演はチケットソールドアウト。今年の茶風林さん、どんな演出をなさるか楽しみです。

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