第7回お題拝借法話

私たちの周りには、心を穏やかにする材料が盛りだくさんです(同じ材料でも、不平不満をぶちまける材料にする人もいます。ぐはは)。どんな素材が、どんな展開で心を穏やかにする材料になるのか。その参考にしていただければと、火曜日にお送りする「お題拝借法話」。募集中のお題は[あなたの部屋の窓から見えるもの]です。今回は3分39秒、時間を頂戴します。https://youtu.be/XI_5kwydIH4

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仏教配線図

私が書いたり話していることは、仏教の中の、どんな教えや考え方が土台になっているのだろう・・・。そんなことはなんとなくわかっている。しかし、それを系統立ててフローチャートにする必要に迫られた。完成するのに三日かかると予想した通り、三日でできた。とりあえず、鉛筆と消しゴムを駆使して手描きで設計図を作った。四角同士を線で結んだあとに、別の四角から来た線が、その線を跳びこえたり、くぐったり、ワープしたり・・・、それがあちこちで起こる。あはは。私以外に解読は不可能である。これを整理しながらワードで作るのは想像を越える作業だった。我が家のPC救助隊の長男は、私の作業を見て感心したように言った--「へぇ、けっこう使いこなしているじゃない」。作ったのはいいが、これをどう使えばいいのか、私自身がまだわからない。しかし、法話をしたいと思っている若いお坊さんたちにとって、話材の見つけ方、話の根拠、展開など、多くの可能性をはらんでいる仏教配線図になったと思う。※画像をより鮮明なものに差しかえました。29日17時40分。

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比べてはイケナイ

 松本元先生は脳科学が専門。神経・情報伝達の研究のために、その機能がわかりやすいヤリイカを実験材料に使いたかった。ところが、ヤリイカの養殖は不可能とされていた。先生は脳の研究そっちのけで、3年間、ヤリイカの養殖に没頭し、ついにそれに成功した。1975年のことである。ブリやマグロの養殖も可能になり、銀鮭まで養殖可能になった。一つのことに打ちこむ人がいるおかげで、私たちは膨大な恩恵を受けている。
 石巻で活動している友人のカメラマン、けーすけ(平井慶祐)から、「和尚、銀鮭食べる?」と連絡があったから「食べたい!」と答えたら、一匹きた(だれでももらえるわけではありません)。
 その魚体の美しさ、身の美味しさは筆舌に尽くし難いが、加えて「刺身で食べられる」という特典が付いている養殖の銀鮭である(キラキラ輝くピチピチした美しい魚体と、それを捌く家内の後ろ姿を見比べるようなことはしなかったと、あえて申し添えておく。むはは)。
 けーすけにお礼を言えばいいのか、はたまた、こんなに素敵なものをすさまじい努力のすえに養殖してくれているマルキンさん(https://www.kaki-marukin.com/)にお礼を言えばいいのか迷うが、きっと両方である。※photo by  平井慶祐。

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背景好き

ウェブカメラを買ったので、カメラ無しの普段使いのパソコン前でウェブ会議に参加できるようになった。すると、背景が気になる。ズームという会議システムは、好きな写真を背景にできる。しかし、写真をはめ込むには、背景が緑か青一色のほうがきれいになるらしい。調べると、百均で売っている緑のフェルトやホームセンターにある緑のパネルは500円程だとわかった。しかし、夕べの会議には間に合わない。あわわ。何かあるか?と物置の中を見たらブルーシートがあった。「これは使えるだろう」と長男に自慢したら、「凹凸があって、光を反射する素材はダメだと思うよ。でも、ダメモトで試してみたら」と言うから、屏風に洗濯ばさみでブルーシートを吊るした。問題は・・なかった。あはは。何の話かって?「こだわりは捨てましょう」と人さまに説経しているわりに、背景にこだわっている、或る坊主の話である。ぐはは。

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知的素敵

「仏教のことを知るために、お勧めの本ってありますか?」と質問されたことがある。「わかりません」と答えた。一般の方にとって、どんな仏教の本も[帯に短し、襷に長し]だと思うからだ。同様のことが宇宙についても言える。「宇宙の何について知りたいのですか?」という前置きがないと、たくさん本を読まなければならい。読んだ結果、宇宙について語る(語ってもらう)のにどんな材料が必要なのか、おぼろげながらかわかったような気がする。まとめたら4万字になった。これで、参考文献は机の横から移動してもらえる。あとは、出版の正式なゴーサインを待つだけだ。「知的好奇心を満たす読書はとても素敵(ちゅてき)ダワ」--が、たくさん本を読んだ、とりあえずの感想である。うはは。

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プラスひとこと

「来週はもう7月ですって。早いですねぇ」「ほんとにねぇ」という会話を良く聞くようになった。オシイと思う。その後に何かひとこと、加えたいと思うのだ。たとえば、「毎月、最終週になると、決まったように『来週はもう〇月ですって。早いですね』と言いつづけているわりに、何もしない自分に嫌気がさしてきましたよ。ぐはは」とか、「だから、できることや、やりたいことがあったら、どんどんやらないと、時間に置いてきぼりにされちゃうと思ったので、〇〇をやり始めましたよ。えへへ」とか加えたいと思うのだ。私は、3年ほど前(4歳上の兄が亡くなったあたり)に前者を痛感し、以来後者の思いで暮らすようになった。今月も残すところ、あと6日。何かの機会に「思っていたより早い7月の到来」が話題になったら、ひとこと加えてみてはいかがだろう。

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マスクポリスへの対応

「マスク警察」は愉快なネーミングだと思う。仏教が説く慈悲は、「私もついやっちゃうんですよね」など、相手との共通項に気づくことから発生すると(私は)思っているのだが、「正義警察」の方々の言動には、そのような共通項に気づくやさしさは感じない(そのように編集・報道しているからかもしれない)。
 咳払いしただけで「チェッ」と舌打ちして露骨にいなや顔をしてその場から離れる人や、事情があってマスクを外した人に「マスクしろよ」と恫喝まがいにクレームをつける人に、どう対応すればいいのだろう。
 仏さまなら「失礼しました」と謝る一方で、「私もあの人と似たようなひどいことを他人にしているかもしれない。あんな人にはなるまい」と自分磨きの材料にするだろう。
 仏さまのように思えない人(落語に登場する熊さんのような人)は、どうすればいいのだろうと、今日、鍼灸院のベッドの上で考えた。あはは。
 熊さんなら、舌打ちする人には「ああ、可哀相に。歯がすきっ歯になって、食べたものが歯に詰まって取れなねぇのか」と思って溜飲を下げるだろう。「マスクしろよ」と吠える人には「ええ、そうおっしゃるならマスクしますけどね。なんですな、あなたのような正義漢ぶって平気で他人を傷つける人ってぇのは、マスクより、猿ぐつわをしたほうがいいですぜ」と返すだろう。ぶはは。--もちろん、こんな対応も小さな正義感のをなせるワザで、50歩100歩である。ぎゃはは。※©泉孝江。イラストはパステル画家の泉孝江さんに描いてもらった熊さんです。

 

 

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窓の外にも・・・

火曜が好きなわけではありません。「お題拝借法話」アップを忘れないように、たんに「資源ゴミの日」と抱き合わせただけです。ぐはは。さて、第6回目の今日からは「あなたの部屋の窓から見えるもの」で、お題をいただいています(募集中です)。窓から見える景色は空ばかりではありません。目を下に向ければ、ベランダにはサンダルやプランターなどもあるでしょう。その一つ一つに、あなたなりのエピソードがあるはず。そんなエピソードを仏教のフィルターに通すと、自分磨きの材料になります。「お題拝借法話」は、その具体例をお伝えして、そのノウ・ハウをつかんでいただき、日常で、ご自分の力で心を磨いていただきたいという思いからお送りしています。では、3分49秒、お楽しみください。https://youtu.be/Llymc1eZgt4

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心の鉢巻き

「1の日」に貼り替える掲示板標語は、昨日の生ハム騒動で1日遅れになってしまった。えへへ。
4枚のうち1枚は「悩みをなくそうと努力する人は多いが、『悩んでいけるようになりました』という人に心ひかれるものがある」--草柳大蔵さんの言葉だった気がする(裏は取っていません)。20年以上前に、なんとなくいい言葉だと思ってメモしておいたのだが、さっきポスターの裏に書きながら、あらためて考えて、なんとなく意味がわかった気がした。
悩みを解決しようと奮闘している間は、解決方法の模索と実践に夢中なので、本人には「悩んでいる」という意識がほとんどない。まるで心に鉢巻きをギュッと縛っているようなもので、そういう人を相手にするのは手ごわい。相手の心に余裕がないから、近寄りがたいのだ(下手をすると噛まれることだってある)。その点、「ああ、私は悩んでいるのだな」と、まず、自分の心をそのまま受け入れる余裕ができた人(鉢巻きが少しゆるんだ状態だろう)には、そっと寄り添いたくなる(これが「心ひかれる」ということだろう)。
もし、寄り添ってくれる人がいないなら、それはあなたの心の鉢巻きがきつすぎるのかもしれない。私は10年ほど前に鉢巻きをどこかに置き忘れてきた気がする。ぐはは。
ちなみに掲示板で毎週月曜に貼り替える「なぞなぞ」。今日の問題は「○をつけると男になって、○を取ると女になる。これってだ~れ?」。だれでしょう?鉢巻きして考えてみてください。あはは。

 

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何かに夢中になると、別のことを忘れる

結婚して居を別にしている次男夫婦から、さっきエライものが届いた。「父の日」に「母の日」をかぶせた企画だそうだ。次男夫婦らしい「さぞビックリするだろう」という思惑(おもわく)をヒシヒシと感じる。家内も私も確かにびっくりした。特に、家内の子供のような喜びよう、ハシャギようったらない。その姿は、私をもニコニコさせる。あまりの嬉しさに、家内は楽しみにしている今日の夕方の部分日食のことなど、すっかり忘れているだろう。夕飯で次男夫婦からもらった生ハムを食べながら「部分日食、終わっちゃったな」とボソリと言ってあげようと思う。私はほんとうに優しい旦那だと思う。ぐはは。

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