役者と厄払い

 24歳になる次男が夜の犬の散歩につきあってくれて、その道中にこう言った。

「役者は厄払いはしないんだよ。役と厄をかけて、〔役を払う〕に通じるから」だそうだ。
「ほう、面白い。初めて聞いた。今日のブログでいただきます」と父は答えた。

 話、しゃべりのコツは、3分に一回「衝撃、感動、癒し、同調」のいずれかが入るといいという。できれば一分に一回。そうすれば聞き手は飽きることを知らない。

 次男の話は「へぇ」という「衝撃」にあたる。
 感動は「なるほどねぇ」
 癒しは笑いである。
 同調は「そうそう、私もそう思う」のたぐいである。

 やろうと思ってできる芸当ではない。話がうまい人は、結果的にそうなっているということだが、それには普段からみずみずしい感性を張っておくしか方法はない。---仏道修行と少なからず通ずるところがある。

 写真は、厄年とは関係なく、酉の市の熊手。今年は19日が二の酉である。なにかをかき集めたい方は、熊手を買うとよろしい。次男は声優の仕事か役者の仕事が欲しいので、事務所の仲間と出かけるそうだ。
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コメント
 
 
 
役と厄の (南無)
2010-11-16 16:37:01
験担ぎの一種ですね。こうした験担ぎは昔からの智慧の塊なのかもしれません。僕が知っているのは沢庵が二切れな理由ぐらいです。一切れは人斬れに、三切れは身斬れに4は死に通じたからと聞きました。ジンクス恐るべし。
勤労感謝の日に用事が出来て東京方面に行くのですがその時に和尚さんのところにカレンダー貰いにいっても宜しいですか。詳しい時間は後ほどお伝えします。
 
 
 
言葉の二面性 (プラケア)
2010-11-17 11:08:27
『疲れる』と『ついてる』なんとなく似てると最近思います。疲れるものも、ついてるものも案外一緒ではないかと密かに仮定してます。
実証できたら、お知らせします。(笑)
役者の人も、その道で食べるのが大変なのは有川浩の『シアター』を読んで好きでないと出来ないなぁと感じました。
 
 
 
レスです。 (和尚)
2010-11-17 14:04:30
南無さん>23日、近所のお寺さんのご住職のお通夜に拝むほうで出仕することになっているのでかなりばたばたしてますけど、いいですよ。

プラケアさん>「疲れる」と「ついてる」の関連についての考察、楽しみにしてます。考えようによっては私も「坊主」や「父」や「夫」を演じているのかもしれませんね。うぎゃぎゃぎゃ。
 
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