残量と取り置きの微妙なる不思議

ご覧いただいている写真は、トイレットペーパーである。

しかるに、我が家のトイレにこんな状態のトイレットペーパーが、常設のトイレットペーパーの他に、3本も棚の上に置いてあった。不思議である。いかなる理由なりや?


家内に尋ねると、驚くべき答えが返ってきた。

「客殿の(お客さん用の)トイレの紙がこのくらいの量になると、新しいのと取り替えてるのよ。新しいものに取り替える方法が、ホルダーによって違うでしょ。だから、お年寄りにはわからないことが多いのよ。だから、あわてなくてもいいようにしてるの」だって!

スゴッ!この気配り!
私は、予備のものをホルダーの中に入れておけばOKだろうと思っていたが、なるほど家内の言う通りである。たいしたものである。よって、我が家のトイレでは、これらのトイレットペーパーに関しては、不思議な使い方をせざるを得なくなるのだが、その裏にこんなあたたかい心くばりがあるのなら、いたしかたあるまいて。ぐははは。

こういうのを、微妙(みみょう)と言う。最近では「イマイチ」くらいの意味で使われるが、どの辞書をみても([びみょう]でも]、
①なんとも言えず、素晴らしいこと・さま。おもむき深いこと・さま
とある。

写真の紙の量が「微妙」なのではない、これを取り外して新しいものに変えておく心意気が「微妙」なのである。
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