金木犀の香りと洗濯物

家内が「夕方になったら洗濯物を取り込んでおいてね」と言い残して出かけた。だから、夕方家の裏の洗濯干場へ出た。とたんに金木犀の香りに包まれた。洗濯干し場の横に大きな金木犀があるからだ。「ひょっとして、洗濯物にもこの香りがついているかな」と期待して、乾いた洗濯物に鼻を当ててみた。しかしながら、洗剤についている香りしか感じなかった。なんかちょっと、残念だった。

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待機中のお地蔵さま

昨日は小学校のバザー。準備した50枚のお地蔵様ハガキは、すべて「名前拝借言いたい放題ハガキ」となって、もらわれていった。開始から30分で予約が一杯になってしまい、「また来年ね」と謝ってばかりいる始末。それでも、どうしてもとおっしゃってくださった方には「お寺に帰ってから書きますから、お寺に取りに来てください」と約束し、寺に帰ってから書いて玄関に置いた。いわば待機中のお地蔵さまだ。住職個人として積極的な地域貢献はしていない中で、数少ない機会だ。

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明日は「法話の辻」と、鹿骨小学校バザー出店です。

気づけば明日は「法話の辻」(午後4時~5時がお話。5時~6時がお酒を含んだ茶話会)だが、9時~2時まではPTA会長をしていた小学校のバザーに出店(展?)だ。例によって「お名前拝借、あいうえお作文」をやろうと、お地蔵さまのイラストをハガキに描いた。いつも時間が足りずに数人は学校名とクラスを聞いて翌日学校へ持って行くので、お地蔵様まで描いておけば時間短縮になるはずという目論見である。

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「艱難汝を玉にす」

今日までがお彼岸。まだ祖父母のお墓参りをしていない長男に「行っておいで」と勧めた。さて、お彼岸最終日の課題は、”お先真っ暗波”や”分からず屋波”が立つ「暗闇川」を如何に渡るか--仏教では「智恵丸」という舟を浮かべ、「心を磨け、智恵磨け」と掛け声をかけて、つまり自分に言い聞かせて、渡って行こうと勧める。「艱難汝を玉にす」は昔の言葉。心の中に「我利我利川」や「でたらめ川」、「いらだち川」「怠け川」「騒がし川」「暗闇川」が流れ始めたことが分かったら、その時が心を磨く絶好のチャンスだ。以上、一週間かけた、お彼岸に因んだここを安らかにする六つの方法「六波羅蜜」のご紹介でございました。

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彼岸六日目に立つ波は”がやがや波”や”はしゃぎ波”

さては、さては、彼岸も六日目。今日渡るのが「騒がし川」。ここに立つのは”がやがや波”や”はしゃぎ波”という、まぁ落ち着きがないこと、この上ない波だ。そこで、ここに「静けさ丸」という舟を浮かべる。波に揺られながらも「騒ぐな、落ち着け・腹据えろ」と掛け声かけて、彼岸の岸へ渡ろうという手筈である。--今日若い仲間と一杯やることになっている私にはもってこいの課題だ。

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精出せ!根出せ!力出せ!

今日の密蔵院は「写仏の庭」。写す仏さまは「無量音声(おんじょう)菩薩」。大きな声で仏の教えを説いている仏さまだ。えっ?聞こえない?うーん、それじゃ、紙を筒状に丸めて両耳につけてごらんなさい。そうすると、聞こえない音が聞こえてきます。この仏さまの説く教えも、娑婆の感性を離れると、でっかい音で聞こえてきます。--さて、お彼岸五日目に渡る川は、「なまけ川」、そこに立つ波は”ぐうたら波”やら”おうちゃく波”。だいたい怠けていては、心やすらかな境地(彼岸)には行けません。そこで「がんばり丸」という名の舟を浮かべて、櫓を漕ぐ掛け声もにぎやかに「精出せ!根出せ!力出せ!ホレ、ヨッコラショ、ドッコイショ」という具合。

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この世とあの世が最も近づく日、彼岸中日。

祝日を定めた法律によると、今日、秋分の日は「祖先をうやまい、亡き人をしのぶ日」だ。昼と夜がほぼ同じ時間になる。昼はこの世を、夜をあの世の象徴と考えれば、そのバランスが取れる不思議な日だ。まるで惑星直列みたいなものだ。だから、今日、秋分の日は、”この世とあの世の距離が最も近くなる日”という素朴な信仰が生まれたのだろう(春分の日も同じ)。娑婆世界と冥界のボーダーが曖昧になる日(なんだか『幽遊白書』みたいだ)--そんなことを感じながら一日を過ごそうと思う。

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三日目は「いらだち川」を乗り越えて

お彼岸三日目に渡る川は「いらだち川」。ここに立つ波は”恥かき波”や”怒り波”。--仏教では「屈辱を受けた時」の心のありさまを表します。ここで大切なのは「耐え忍ぶ」という修行。そこで、浮かべる舟は「がまん丸」。櫓を漕ぐ掛け声は「腹立ちしのべ・恥しのべ・エイサカ・ホイ」であります。明日は彼岸の中日なので、中一日は修行もお休みですが、最近聞いた、彼岸の中日ならでは面白い話をご紹介します。

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二日目に渡るは「でたらめ川」だ。

お彼岸二日目に渡ろうとする川は、その名を「でたらめ川」。この川には”でまかせ波”やら”いいかげん波”が立っている。心の中にこんな川が流れていては、心安らかな岸(彼岸)へ渡れない。そこで、「つつしみ丸」という舟を浮かべる。櫓を漕ぐ掛け声は「心を締めよ、身を締めよ」だ。でまかせを言う人、いいかげんな人は心得るべし。

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彼岸一日目に渡るのは我利我利川・・・

彼岸は、心安らかな岸、つまり悟りの世界のことだ。そこにたどりつくのに六つの方法があるとされる。そこで、お彼岸にちなんで、6回に分けてご紹介することにした。一日目に渡る川は「我利我利川」だ。この川には、「けちんぼう波」や「がっつき波」が立っている。向こう岸へたどり着くためには、かなり厄介な波だ。そこで、この川に”ほどこし丸”という舟を浮かべる。櫓をこぐ掛け声は「恵もう・分けよう・与えよう・エイサカ・ホイ」である。

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