天燈茶房 TENDANCAFE

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飛べるのだろうか… 「はやぶさ2」

2011-12-04 | 宇宙
「はやぶさ2」(イメージ画像)提供:JAXA


人類初の小惑星からのサンプルリターンに成功した「はやぶさ」の意義と成果を引き継ぎ、
2014年の打ち上げを目指して開発が進む小惑星探査機「はやぶさ2」
だが、その行く手に、何とこの時期になって暗雲が立ち込める事態になっているというのだ。

はやぶさ2、予算の危機について松浦晋也のL/D 2011.12.05)

はやぶさ2:ピンチ 予算削減、打ち上げに暗雲- 毎日jp(毎日新聞 2011年12月4日)

「来年度予算編成では、東日本大震災の復興経費を捻出するため、宇宙関係予算は大幅な減額が避けられない上、国家戦略に基づく実用衛星が優先される可能性が高い。
予算次第では、はやぶさ2の打ち上げが目標(14~15年)に間に合わず、計画が形骸化する恐れもある。」
(毎日jpより引用)とあるが、
「はやぶさ2」が目指す小惑星「1999JU3」へ到達できる軌道には2014~15年に地球を出発しないと乗ることができない。
「次の打ち上げチャンス」を待つうちには単にNASAに先を越されるというだけでなく、
「はやぶさ」を支えたスタッフたちは否応なく現場を去ることとなり、「はやぶさ」で培われた技術と経験は継承されることなく失われる。
すなわち、「はやぶさ2」の打ち上げ延期は日本の小惑星探査計画自体の続行不能を意味する。
形骸化どころの話ではないのだ。


ALUMIIさん提供:はやぶさ後継機予算問題の解説


「はやぶさ」の成果が、どれだけ日本国民を勇気づけたか。
震災復興が急がれる今こそ、「はやぶさ2」を飛ばす意義はますます高まっていると思えるのだが…

勿論、「はやぶさ2」が日本の宇宙の至上命題というわけではない。
準天頂衛星やISS、「だいち2」より何が何でも「はやぶさ2」を優先するべきだ、等と声高に叫ぶつもりもない。だが…

この困難な局面においても人類全体の知見を深める為に自ら宇宙の謎を追い、我々の起源を知るための探査を敢えて継続して行うことは、
日本が「先進国」を自認する上で覚悟しなければならない義務、ノブレス・オブリージュ ではないだろうか?

そして何より、
あの波乱万丈の大冒険が、「奇跡の地球帰還」が、
日本人にとって本当に「ただの“感動物語”」としての意味しか持たずに終わってしまうのだとしたら…
それは何と虚しく哀しい物語なのだろう、と思わずにはいられないのだ。

僕は「はやぶさ2」と一緒に、未だ見ぬ世界を見たいと願う。
だから、「はやぶさ2」には飛んで欲しいと思います。

天燈茶房亭主mitsuto1976 拝



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