夏の想いで2011 蘇ったC61とパラボラ「うすださん」「のべやまさん」編

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平成23年8月15日

今日は朝から東京駅へ。
上越新幹線に乗って、高崎駅へと向かいます。

午前9時半頃、高崎駅到着。
新幹線のりばから在来線のプラットホームに降りてくると…

いました、蒸気機関車です！
ボイラもどっしり太いですが、動輪もでかいこの大型蒸気機関車は…


C6120、
デゴイチことD51の太いボイラと、貴婦人ことC57のスマートな足回りを組み合わせて生まれた、
大型で強力な旅客用蒸気機関車です。
C6120は今年、JR東日本の手で復活したばかり！全身ピカピカの新車同然に蘇って、一昨日乗ったばかりのデゴイチ、D51498と共に臨時快速「SLみなかみ」を牽引する任務に就きました。
今日は、同僚のデゴイチに代わってC6120が「SLみなかみ」の先頭に立ちます！




09：56、「SLみなかみ」高崎駅を発車！
大勢のファンに見送られて、満席の客車を牽いたC6120を見送りました。

C6120に会った後は、長野新幹線に乗って佐久平駅へ。
佐久平駅からレンタカーに乗り換えて、信州の山の中へ…
佐久市街地を離れ小一時間ほど。険しい林道を走り、見えてきたのは…

林道の先、尾根の向こうに忽然と現れた、巨大なパラボラアンテナ！
「うすださん」 として宇宙ファンに愛されるJAXA臼田宇宙空間観測所の、
東洋一巨大な直径64mパラボラアンテナです！！








とにかく山の奥深くにあるので辿り着くのも一苦労ですが、うすださんに会いに来るのはこれでもう3回目です。
小惑星探査機「はやぶさ」や火星探査機「のぞみ」など、地球を遠く離れた深宇宙の惑星間軌道を旅する宇宙機との通信運用を担い、地球から宇宙機を見守り支える白い大きなうすださん。
時々、無性に会いたくなっちゃうんですよね…

…って、着いてみたら宇宙クラスタ仲間も大勢来てるじゃないか（笑）

すぐ下まで近寄って、うすださんを見上げてみます。









パラボラアンテナの大きなお皿から、木漏れ日が差してきます。

この後、ここに敷物を敷いて、集まった皆でお弁当を広げて楽しみました。
直径64mのうすださんを日傘にして、何とも豪快な楽しいピクニック！


うすださんの周囲には、緑の濃い信州の山並みがどこまでも続いています。


うすださんは今、金星探査機「あかつき」と通信運用中だそうです。
あかつきくんが動くのに合わせて、うすださんもゆっくりゆっくりとパラボラのお皿を動かします。

うすださんでのピクニックを楽しんだ後、山を降りて高原へ移動。
やって来たのはこちら、またしても居並ぶパラボラさん達！

国立天文台 野辺山観測所です！




爽やかな野辺山高原に大小様々なパラボラさん達が並ぶ野辺山観測所、
電波で遥かな宇宙を見つめ、数多くの観測成果を出している素晴らしい天文台なのです。


野辺山で一番大きい、45m電波望遠鏡。「のべやまさん」 です。
うすださんより一回り小さいのですが、それでもかなりの迫力です。
のべやまさんは大きなパラボラのお皿を活かして「ミリ波」という、天体からの微かな電波を捉えることができる望遠鏡です。


下から見上げた、のべやまさん。
通信用のうすださんと違ってより高精度を要求される観測用なので、お皿の下側にもカバーが取り付けられてパラボラを保護しているのが特徴です。


太陽専門の電波望遠鏡、電波へリオグラフ。
84台もの小さなアンテナたちが力を合わせて、直径500mもの超巨大電波望遠鏡に匹敵する能力を発揮します。
天候に関係なくいつも太陽の様子を見つめ続けることができる、ちいさいけれど凄い望遠鏡です。


野辺山観測所でもたくさんのパラボラさん達を堪能しての帰り路。
夕刻、もう一度うすださんのところに寄り道。



今日の通信運用はもう終わったようで、夕焼けに抱かれたうすださんは真上を向いて眠りについていました。
「うすださん、お疲れさま。明日も、あかつきくんやイカロスくんとのお話よろしくね！」

今夜は佐久平駅前のホテルに宿泊。
明日はJR小海線に乗って八ヶ岳高原鉄道を旅します。

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