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大分でホーバークラフトに乗ってきました

2009-10-20 | 旅行
写真:大分ホーバーフェリー「ドリームアクアマリン」 大分空港にて

現在、日本国内で唯一「ホーバークラフト」を運行しているのが大分ホーバーフェリーです。
大分市内と大分空港との間を、別府湾の海上を突っ切る最短ルートで29分で結んでいます。
日本ではここでしか乗れない、大分のホーバークラフトに乗ってきました!

平成21年10月17日、天気は薄曇。
JR大分駅前からホーバー連絡バスで、大分市中心部からは離れた大分川の河口にあるホーバーのりばに午前10時に到着。
連絡バスからホーバーへの乗り継ぎ時間は5分しかありません。大急ぎできっぷを買って、出発寸前のホーバーに搭乗。


船内は小学生の団体でほぼ満席。通路側に空席を見つけてなんとか着席。
タラップが離れると、“ふわっ!”という感じで船体が浮き上がり、船内に「おおっ!」というどよめきが。
そのまま轟音と共に海上を走り始めます。感覚的には船というより飛行機そのものです。


「あっ、『さんふらわあ』だ!」

海上を走る高速船といえばホーバー以外にも「ジェットフォイル」がありますが、ホーバーは本当に「超低空飛行中!」という感覚。航行中も翼が海中にあるジェットフォイルとは乗り心地が一味違います。
まさに、飛行機に乗っているような感じです。

ホーバークラフトはあっという間に別府湾を横断して、対岸の国東半島にある大分空港に近付きました。
実はここで上陸してから、大分空港のりばまでの航走路の陸上走行が大分ホーバーフェリー最大の見せ場。
S字にカーブしている航走路を通過する際に、なんとホーバーは真横に横滑りしながら曲がる「ドリフト走行」をするのです!

それでは、ホーバーから撮影した上陸からドリフト走行して大分空港のりばへの到着までの様子を動画で御覧下さい!



見事なドリフトを披露して大分空港に到着したホーバー。
降りた乗客もすぐには空港ターミナルへ向かわず、ホーバーと一緒に記念撮影。


船尾のこのプロペラで前進します。
構造も翼のない飛行機そのものです。


翼のかわりにホーバーを地上から持ち上げるのは高速気流。
このナイロンスカートに空気を送り込んで、ホーバーは浮かび上がります。
高速気流の与圧が残っているのでしょうか、地上に停止していてもナイロンスカートの隙間からあぶくが吹き出していますね。


舷側のナイロンスカートの接地面はこんな形状。海上の高波や浮遊物に負けないように、ごついです。


真っ正面から見たホーバーの顔。
結構かわいい?


レトロフューチャーというのでしょうか。
0系新幹線やYS11に通じる懐かしい未来観を感じます。

大分空港では30分足らずの折り返し待ちで、すぐに大分市へと引き返します。
こういう「ホーバーにふらっと乗船したい」人は結構いるみたいで、5時間以内限定往復割引なる格安きっぷまで用意されています。
僕も今回、このきっぷを利用しましたが何と、片道普通運賃より安く往復乗れてしまうという…


さあ、帰りましょうかね。
帰りは一番前の席をゲット!操縦席が目の前に見えます。

再び、超絶ドリフト走行で海へ!



大分市のホーバーのりばに帰ってきました。
ここはホーバーの基地にもなっているので、仲間のホーバーもいます。

ああ、楽しかった、面白かった!
ホーバークラフトって楽しい乗り物だなぁ、また乗りたいよ!と思うのですが、しかし…


残念ながら、今月一杯でホーバーとはお別れなんです。
大分市内中心部からの連絡バス乗り継ぎというアクセスの悪さがネックとなって、競争相手の空港バスに客を取られてしまったのが原因だそうですが、こんな楽しい乗り物が日本から消えてしまうなんてホントに悲しい。
21世紀になったのに、未来的な乗り物は生き残れないなんて…

ホーバークラフトの「海でも陸でも、どこでも走れる」という特性を生かして、たとえば海から上がってから道路を自走してJR大分駅前まで乗り付ける!なんて運行が可能だったら便利だし、街の中をホーバーが走ってるなんて想像しただけで楽しそうなのになぁ!
まぁ、日本の道路事情を考えたらまず無理なのは分かってるんですけど…




よっこらしょ、と起き上がるように浮上したら出発準備完了。
ホーバークラフトが発進!

さようなら、楽しい海の旅をありがとう、大分ホーバーフェリー。



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