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今日の 「ななつ星 in 九州」(3泊4日コース/4日目未明)2013-11-15

2013-11-15 | 鉄道

運行開始から1ヶ月を迎えたJR九州の大人気クルーズトレイン 「ななつ星 in 九州」
今日は3泊4日コース最終日となる金曜日、夜明け前のJR熊本駅にやって来る「ななつ星」を出迎えました。

今回は熊本駅構内のすぐ南側にある百貫踏切に行ってみました。
現在、この付近で鹿児島本線の高架工事が行われているのでちょっと周辺が混み合っていますが、熊本駅の駐車場にクルマを駐めて歩いて行ける場所にあり、線路のすぐ横で列車を見ることが出来るなかなか楽しい場所です。
また、百貫踏切は高架工事に伴い自動車の通行が規制されているので、(もちろん線路に近づき過ぎないよう細心の注意が必要なのは言うまでもありませんが)比較的安全な環境で列車を見られるのはいいですね。


午前3時40分頃、小雨のそぼ降る中をヘッドライトを輝かせながら、鹿児島本線八代方面から「ななつ星」が到着。


「ななつ星」は熊本駅に停車後、すぐに機関車が切り離され、進行方向を変えて豊肥本線阿蘇方面へと向かうために“機回し”作業が行われます。
暫く待っていると、客車から切り離された「ななつ星」専用機関車DF200-7000が百貫踏切の近くまで単機で走ってきました。


機関車DF200-7000はそのまま踏切を通り過ぎて、道路橋の下で停車。再び駅構内で待つ「ななつ星」編成へと向かいゆっくりと戻っていきます。
機関車までの距離は僅か数十メートル、間近で大型ディーゼル機関車がエンジンを唸らせ移動する様子は大迫力!


到着から約40分後、「ななつ星」は折り返し熊本駅を発車して行きます。
夜明け前の熊本市内を駆け抜け、阿蘇の外輪山をスイッチバックで越えて、乗客が目覚める頃には朝食会場の阿蘇駅に到着です。
週に2回だけ熊本駅で繰り広げられる、JR九州の運行スタッフと鉄道愛好家と新聞配達の人たちしか目にしない、夜明け前の豪華クルーズ列車の人知れぬ出来事でした。



…さて今日は平日の金曜日ですが、実は僕は有給休暇消化日でお休みの日。
なので、このまま家に帰って寝るなんてもったいない!阿蘇まで「ななつ星」を追いかけますよ!!


午前4時半、改札口が開いたばかりの熊本駅のプラットホームに出てみると、懐かしい顔を目にしました。
1日1本だけ、新幹線が運行を始める前の早朝時間帯に走る熊本発博多行きの在来線特急「有明2号」
今から四半世紀前、国鉄分割民営化で生まれたJRグループで最初の新製特急電車としてデビューした“ハイパーサルーン” 783系車輌で運行されます。

この「有明2号」は、元を正せば九州新幹線開業前に当時の在来線・鹿児島本線を直通して西鹿児島駅と博多駅を結んでいた夜行特急「ドリームつばめ」のダイヤを引き継いだもの。
そしてその「ドリームつばめ」は、国鉄時代から運行されていた伝統ある寝台車連結の九州内夜行急行「かいもん」の“スジ”(運行ダイヤ)を引き継いだ列車です。
そして…先ほど見送ったクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」の鹿児島本線深夜走行区間(八代―熊本間)の運行ダイヤは、奇しくもかつての「かいもん」の“スジ”とほぼ同じ。
どうやら元は一つの同じ列車のダイヤを踏襲しているから「ななつ星」の直後に「有明2号」が発車するように思えるのです。

大先輩の夜行急行列車のスジを受け継ぐことで、九州の鉄道の誇りを背負って「ななつ星」は走っているのではないか…?

…以上、これはあくまで僕の推測であり憶測なのですが、
無機質な運行ダイヤの上に、鉄道の歴史と伝統と誇りを受け継ぐ秘められたドラマが隠されているのではないかと考えると、列車たちは今まで鉄路を支えた多くの人々の想いをも乗せて今夜もひた走っているという気がして、思わず胸が熱くなります。


さあ、「ななつ星」を追って阿蘇へと出発しましょう。
午前5時5分発、豊後竹田行き普通列車に乗り込みます!


約1時間40分後、普通列車は阿蘇駅に到着。
阿蘇駅には「ななつ星」が既に到着して、停車しています。
さあ、阿蘇駅でじっくりと「ななつ星」を見ましょう!!

阿蘇駅で朝食を。~クルーズトレイン 「ななつ星 in 九州」~に続く


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