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北海道大学総合博物館と稚内市青少年科学館を見学しました

2017-10-22 | 博物館・美術館に行く

先週末、ちょっとした休暇が取れたので2泊3日で北海道に行ってきました。
新千歳空港からJRの快速エアポートに乗り、札幌駅から向かった先は…


北海道大学総合博物館
昭和4年に完成した北海道大学の旧理学部本館であるレトロな建築で、現在は大学付属の博物館となっています。



北海道大学総合博物館の膨大な展示物から、特に興味をそそられたものをいくつかご紹介します。


やっぱり北海道といえばCAMUI(カムイ)ロケット!


CAMUI(カムイ)ロケットは北海道大学をはじめ、北海道工業大学や民間企業の植松電機によって開発が進められています。
基本的にポリ袋と同じ成分(ポリエチレン)を固体燃料として使い、液体酸素の酸化剤を併用するハイブリッドロケットで、
圧倒的な低コストで高性能、さらに推進剤の毒性が低く環境に優しいロケットを目指しています。


北海道発のアマチュア衛星であるHIT-SAT
2006年にMVロケット7号機で太陽観測衛星「ひので」に相乗りして打上げられたので、
このキューブサットの打上げを僕は内之浦で見ているなぁ…


かつて苫小牧にあった北海道大学の11m電波望遠鏡で実際に使用されていた装置類。


…苫小牧に北大の電波望遠鏡があったなんて知りませんでした。
しかし、残念ながら老朽化により昨年3月に運用を終了しているそうです。

そして、北大総合博物館で宇宙ファンにとって一番の目玉とも言える展示がこちら!


小惑星探査機はやぶさ2のサンプラーホーンかき上げ部の試作品です!
これは本当に初めて見ました!


より確実に小惑星の地表の砂粒を確保できるように、はやぶさ2のサンプラーホーン底部には“返し”が付けられているのは知っていましたが、
なるほどこのように北海道大学の研究室で試行錯誤しながら開発されたのですね…
来年の小惑星リュウグウへの到着とタッチダウンがますます楽しみになってきました!

ちなみに、北大総合博物館には展示品以外にもこんな面白いものもあります。




重力基準点「札幌GS」です!
…国土地理院が相対重力測定に用いる基準点の一つで、非常に重要なものなのですが、
なぜか階段下の物置のような場所の床下に設置されています(笑)


最後に、総合博物館のシンボルである吹き抜け「アインシュタイン・ドーム」
なぜアインシュタインなのかはよく分からないそうなのですが、どうやら東京三鷹の国立天文台にある太陽分写真儀室「アインシュタイン塔」と何らかの関わりがあるらしい…

かくして、駆け足で観て周った北海道大学総合博物館、見応え充分で全然時間が足りませんでした。
北海道大学のキャンパスも公園のように気持ちがよく、ライラックの花が咲くシーズンには構内の散策や北大名物ジンギスカン鍋パーティが最高だそうです。
またいつか、もっと時間を確保して再訪したいですね!


北海道大学から札幌駅に戻り、旭川行きの特急「ライラック」と稚内行きの特急「サロベツ」を乗り継いで、この日は稚内へ移動して一泊。

翌日は日本最北端のプラネタリウムである稚内市青少年科学館のプラネタリウムを見学しました。




昭和レトロなプラネタリウム室入り口。


こちらがご本尊、日本国内ではおそらく二番目に古いという1974年式の五藤光学研究所GX-10T投影機
…僕より歳上の五藤投影機は初めて見ました!
現在でも元気に稼働中ですが、最近ベテルギウスの光度が薄くなってきているのでリアルに心配だとか。
そのうち、ある日突然ものすごく明るくなってそのまま消えたりしないでしょうね?(笑)


稚内市青少年科学館のプラネタリウムのすごいところは、投影番組を自館オリジナルで作成しておられるところ。
全て手作りだそうで、手描きの味のある絵とナレーションを楽しむことが出来ます。

日本一北にあるプラネタリウムでの温かなひと時、楽しかった。おすすめです!


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