大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

天皇杯初戦雑感

2012-09-09 09:57:42 | ガンバ大阪
試合前の顔ぶれを見て、正信が意識しているのは、累積リーチの選手が出停になった時に誰をはめ込むかということだろうな、とは思っていた。その点で、大輝に、秋やフタを外していたというのが判るし、沼田を試したのも、藤春に万が一のことがあった場合というのを考えてのことだろう。個人的には累積を消化するんなら順繰りでいいからここ一ヶ月の間に消化してしまって本当の勝負である終盤にはフルメンバーで揃うようになればいいとは思うけども。

開始早々に久々にスタメン抜擢された勇人の右CKがファーに流れたところの折り返しを横谷が押し込んでからは、如何にゲームのテンションを上げずにコントロールしていくかが問われていたわけなんだけども、ビルドアップの時に武井と沼田のところでは落ち着かなく、岩下が武田に戻して武田が沼田に出したところを狙われやすかった。仕方なく明神が相手を引きつけてパスを出すというところに頼らざるを得なくなるんだけども。武井と明神という組み合わせはタイプが色々と被るんでバランスがイマイチとれないんで、後半やったように横谷を鯔として使えないか、とは思うこともあるんだけども、正信はあんまりそれを考えてないのかな・・・

全般的にはこの試合の目的を考えると、控えメンバーに状況に応じて如何にプレーするかという課題を与えてやらせていたように思えるんで、3-0でクローズ出来たのはまずまず。岩下とコンちゃんの組み合わせは破綻を来さず、後半は2バックで、普段のガンバではあまりみられない形の、CB二人が両ワイドに大きく広がる形でのビルドアップを敢行していた。まあ、このやり方だと相手を広げられる分、前半中が詰まり気味だったところにスペースが出来てパスが通りやすくなったんだが、これちょっとでもミスると、ピンチも招きかねないんだろうけどもね。

あと、GK武田はこの試合無難にこなしたが、実は無難にこなしたという試合こそGKにとっては凄いことなんだということも忘れてはいけないだろう。試合後の彼のコメントを見ると彼なりに色々と考えてコーチングしていたということが伺えるわけで。コーチングという観点で捉えたら、次の新潟戦も古巣相手というのもあるだろうけども、彼で行ってみたら面白いんだけどもね。

関大について言うと、アンカーの田中のところから起点に、丁寧につないで来るチームだという印象は持った。格下の相手で、パスサッカーの土俵で勝負出来ないとなるとウチ相手に縦ポンで挑んで来るところはよくあるんだけども、それはせずに自分たちのスタイルを貫くというのが彼らの流儀だったのだろう。和田や岡崎を活かすための田中のアンカーということかもしれないが、こちらのシステムと相対すると田中のところまでにマークが行かなくなるわけなんよね。まあ、後半は2ボランチでやってましたが。

次の対戦は大分と水戸ちゃんの勝者か。次はヤットとコンちゃんが代表に呼ばれても、今の主力が殆ど残り、レアンも出てこれる状態なら何とか行けるかもしれない。何しろこれを勝ち上がった先には、中国とかオーストラリアとかが待っているのだから、やはり照準はそこに定めたいな。

本日の天皇杯

2012-09-08 09:41:37 | ガンバ大阪
一応この試合は控え選手を試すことにはなるんだろうけども、普段出てくる機会が少ない選手が使われないのには理由がある、なんて思わせてしまったらダメだけどもね。家長にしても使われないのは、正信が使わないのもあるけども、それ以上に家長を頭から使ってみたい、と正信に思わせるようなことを普段の練習、紅白戦、あるいはTMで証明出来ていないかもしれないが、その辺公式戦以外のものを見学している人たちの目にはどう映っておられるのでしょう?鳥栖戦で見せたような出来を普段から見せていれば自ずと出番が増えるわけだから。

GKは武田の出番があるかもしれない。武田が藤ヶ谷に比べて極端に劣っているわけでもなければ優れているわけでもない。GKというのは常時出場してDFとの連携を高める必要があるんで、こういう試合でないと武田の出番ないかもしれない。あ、だからこそ藤ヶ谷への皆さんの不満はつのるばかりということになるんだし、今日も放課後校長室に筆者は出頭しなければならなくなるんですがw 

別に藤ヶ谷を弁護しているわけではないんだけども、藤ヶ谷を批判する人たちを含めて、なんとなく皆イメージだけで捉えているような気がしてならないわけです。だからこそ、GK経験者の評価というのが気になるところなんだけども(まあ、そんなことを言い出すと経験者の間でカシージャスの評価が低くなるらしいけども)。

結局2年前の神ヶ谷という評価も、ここ最近の藤ヶ谷この野郎という批判もセーブしたかしていないかという尺度でしか測られていないという気がする。枠内シュートのセーブ率を云々するまでもっていかれるような状況を作られているという方が本当は問題だと思うんだけども。その意味で枠内シュート率で云々する御仁って本当は多分ガンバの試合を全て見て言っていないでしょ?

まあ、そういうヤバイ状況でもコーチングがしっかりできていれば、未然にピンチを防げていたというところへの批判なら確かにそれはそうかもしれないが、それならそれで、正面でガッチリキャッチしたプレーだって一見なんでもないように見えて実はそれがGK(を含めたDF陣)にとって一番のビッグセーブだという評価があってしかるべきだろうし、枠内シュートを打たせる前に防いでいることの方が多いという評価もあってしかるべきなんだが。

だからまあ、藤ヶ谷に矛先が向かうのは分からんではないけども、それだけを問題にするというのは本当の問題から目をそらしているんじゃないか、っていうのが筆者の考え。

ということで、校長先生への言い訳対策このぐらいにしておきますw

J聯賽第24輪 薩岡鳥栖 4-1大阪鋼巴

2012-09-04 08:00:53 | ガンバ大阪
鳥栖遠征、といっても鳥栖にいたのは試合の時だけで、あとは博多グルメ堪能して、野球観戦した旅でしたw あ、試合について書けって?これは失礼しましたw

試合の結果自体は残念なものではあったけども、自分自身はそんなに悲観はしていない。開始早々の相手のFKが決まった事で、鳥栖はこの試合のやるべき事を決めてしまい、追いつかれる迄はバランスを取って裏のスペースを消してしまい、危険な所でパスを出させなければOK。それに対してこちらの方はいつものように中盤でボールを廻し、サイドどは2、3人でユニットを形成してトライアングル作ってスキを伺おうとするんだけども、なかなか前に運べない。

実はこのサイドの三角形がこちらの攻撃の生命線で、これを作るべく、フタと秋に、片方のサイドバックが上がっているわけなんだけども。まあ、これが、出来てるうちは基本的に相手も人数かけてスペースを消そうとするので、一見すると攻撃が上手く行ってないように見えても、実は相手のカウンターの芽を積んでいるという側面もある事が見落とされがちなんだけども。

この試合もしレアンがいたらどうだったか、というと、相手が引いてくる中においては、彼が居たとしても厳しかったかもしれない。強いて言えば、サイドにおけるユニット攻撃においてはレアンも流れて繋ぎを助けてスペースを作ってくれるかもしれない(そういうFWの動き出しが実は一番欠けていた。だから、新聞記事の言うレアン不在というのが本当にこれを言っているのかは怪しいけども、まあ大衆向けの記事作ってるんだろう)、仮にレアンを無理して出して鳥栖のガツガツ当たるスタイルで潰されたら、と考えたら今回は無理をしなくて正解だった。寧ろ本当に大事なのは、中断明けのホーム新潟戦。ここで万全な体制で勝ち点3を取る事が今は何よりも重要なわけで、天皇杯も無理させる必要はないですね。

ただ、レアン抜きでやるのなら如何にしてその戦い方をするのかが大事なんだけども、レアン以外に補強した攻撃のタレントである、家長システムをもう少し見たかったと試合前のエントリに書いたが、実際にはパウリーニョと佐藤の2トップ。確かにパウリーニョも頭から使う方が生きるタイプなのは確かなんだが、彼の場合は、去年の甲府相手に敵としてやられたような、前でスペースがある時のカウンターによって持ち味が生きて来る。そう考えると、開始早々で鳥栖の戦い方が決まるような状態で、かつ独りよがりなプレーが目立つようだと、前半で見切りをつけられてもおかしくは無いが、正信は長いこと引っ張りましたな。

実は後半戦が始まった後にはパウリーニョを使えという声は結構あった。それは彼個人が割とキレキレであったというのがあるし、決めきれない佐藤に対する不満もそこにあったのだろう。ただ、個人的にはパウリーニョが時折独善的なプレーに終止してしまう所がイマイチに思えたし、それがあるから正信もスタメンにはあまり起用したがらないのかと思ってたんだけども、序列的にはレアンがケガした後にスタメンで来るかな、という疑問が湧いてくるけどもね...

だからと言って彼のスタメン起用が間違いだった、という結果論を言うだけであるなら、多分読者の皆さんには、終わってからならなんとでも言えるわいな、という風に思われるでしょうね。だから弊ブログでは、出来るだけそこに至る迄の理由だとか、意図だとかを汲み取って、それが意図した形で上手く行ったのかを検証したいとは思ってるんだけども。

パウリーニョのスタメン起用は、多分これまでのFWの中での序列から来ているというのなら、理解はできるけどもが引っ張り過ぎたという所に不満はある。唯一判るのはセットプレーでのヴァリエーションなんだが、パウが蹴る時ってあまり味方に合わせていないで適当に蹴ってないか、と思うことがある。後半最初のCKでも佐藤とコンちゃんと岩下が打ち合わせしていたのは何かやりたがっていたと思うんだけども、パウがファーに無造作に蹴っていた。一点を返したのは実はパウが下がってからのCKでヤットがアウトスイングで鳥栖のゾーンのわずか外側に蹴ってから最後明神のゴールを呼び出したし、ユンさんが5バックを選択したのもヤットのFKから大輝に頭で合わせたものが繋がっている。ユンさんにしてみれば中で跳ね返す為には、一人余らせ、サイドに展開されたもサイドで3対2の状況作ってえぐらせないようにしてクロスを上げさせ、中は数的同数で跳ね返さないとやられてしまう、と危機を察知しいていたわけでそれが5-5のブロック守備に繋がっている。まあ、鳥栖が最後5バックなのは今に始まったことではないが、一歩違えば危険な状況になる前に手を打っていたんだろうな。そんなにウチをリスペクトしなくてもよかったのにw

ところで、後半家長を見た時には、こんなにスイッチが入った彼をみたのは久しぶりやった。スペースへの動き出しなんかみても、これを普段からもっとやらんかい!と言いたくなるレベル。やればできるやんけw だからこそ、皆今までの彼に対して不満があったわけじゃないですか?彼がスタメンで使われなかったことについて正信を批判するのは簡単なんだけども、この試合ぐらいのことが出来ていれば家長はもっと出番が増えるのではないか。ということで天皇杯は家長システムを試すチャンスではある。

ただ、残念なのは、彼を投入の時点でフタも秋も両方下げてしまい、ユニット攻撃の中に彼を組み込ませられなかったこと。横谷を入れたのは真ん中での起点作りの意図があったのだろうと思えるし、その効果が全くないとは言わないけども、却ってそれが相手にサイドをケアさせる効果が薄れてしまったようには感じたけどもね...

内容に悲観して居ないというのは実は守備面においても言えるわけで、2つの失点がセットプレーで、最後の失点は大輝が小林を見失っていたわけなんだが、今の守備のメンツだと、空中戦での競り合いに弱くなるのは否めない。それはコンちゃんの所に池田を競らせる形で相手のGKの赤星がゴールキックを蹴っていた事でもわかるんだけども。ただ、崩されてないだけに、最後のディテールの部分が甘いと言われればそれはそうかもしれないが。まあ、敢えて言うことがあるとしたら、三点目の失点に行く前のサイドの守備で岩下はサイドにおいては縦を切る守備をまずやって、抜かれるのは避けて欲しいとは思うし、セットプレー崩れだったとはいえ豊田に誰もついていなかったのは唖然としたけども。その意味でこの試合のゴル裏でやっていたみたいに藤ヶ谷だけをディスるのはどうかと思うんだが、こんなこと書くとまた放課後校長室に呼び出されそうですなw

結局、今年は鳥栖に対して三連敗。鳥栖の強さは今のところは認めよう。ただ、勝負事というのはここで終わりではなく、いつか必ずリベンジの時が来る。それはサッカーの試合の流れにも似て、今は鳥栖の方に風が向いていたということだ(とはいえ、彼らのクラブの歴史を考えると今までずっと逆風続きだったのだから、ここまでこれたのは賞賛に値する。

だからこそ来年もリベンジしたい。その為には絶対残らないといけない、という気持ちを新たにしたというのが今回の遠征だったと言える。

鳥栖遠征を前に

2012-09-01 03:06:58 | ガンバ大阪
さて、先週の試合のエントリを書いたと思えば、あっと言う間に次の試合が近づいて来ました。てことで、はよブログ更新せんかいゴラァ!という声が聞こえて...は居ないけどw 一応更新しておきます。

紅白戦でレアンが太もも痛めたということで、どうも彼抜きで試合をやる事になりますね。この時点で公式からの続報がないのは軽傷だからと思いたいが、何しろウチのペナコを甘く見ては行けませんw

このエントリ挙げている時点ではハッキリしないけども、恐らく無理はさせないんじゃないかって言う気はしますね。もし仮に出てこれるんであればアジジ作戦なんてやる必要はないんだし、ということで出ないという前提で書いていきます。

まあ、パウのように無理に出してからまたケガでもされたら、というのはチームとしては余計痛いんで、無理させずに中断明けに戻れるようにするのが賢明かもしれない。ここは無理する時期ではないだけにね。

結局、シーズンを通して、誰かが出られないという状況は何処かで来るわけだから、本当に残留争いは総力戦であると痛感させられる。レアンが抜けるのは確かに痛いけど、それは仮に佐藤や藤春抜けだとしても、役割的に替えが聞か無いという意味では痛いのは間違いないわけで、そうした選手がもしケガをした場合には、チームとしてどう戦うかが大事にはなるわけで、今回は正にそれが問われているわけでしょう?

因みにレアンについてもう少し触れておくと、オフ明けでチームに合流してからの期待以上の働きぶりには感謝している。普通、この時期に秋春のシーズンのリーグから移籍してきた選手らは、コンディション一番良い時に比べるとどうしても下がっている。それは、桜のシンプリシオ然り、中国でプレーしているドログバやバリオス然り。バリオスなんかはリッピからはまだまだコンディションが上がってないと考えられていて、出場機会に恵まれないんだけども、早くも欧州に戻りたいと言いだしている始末。

そんな中で、ガンバはレアンに対してはあまり大きな運動量は求めず、前から追いかける仕事は佐藤に任す事で、レアンにはシンプルに点を取ることに専念させたのが上手く行っていた。まあ、この辺はボランチの神父さんと異なり、ある程度サボれるポジションではあるのが大きいけどもね...

ああ、試合前のプレビューね。

前節の神戸戦見た所では、というよりは見なくても判るんだが、ロングボールとセットプレーには要注意。てか、神戸の方が、鳥栖のロングボールをケアしていたが為に中盤を間延びさせて、そして神戸自体もアタッキングサード(最近あまり使ってなかったw)まではロングボールで運ぶことが多いせいか鳥栖のやり方に付き合ってしまっていた感が強く、対鳥栖の攻略法についての糸口は見えなかった。まあ、去年までウチを率いていた人が神戸の監督やっているけども、チームカラーはそう一朝一夕で変えられるもんでは無いですけどもね。だから神戸のボランチに求められる資質は、鯔の位置から相手の最終ラインまで追いかける特攻隊作戦を遂行出来る走力なでw それ故に、あの選手が、過去みうみう以外の監督でスタメンに名を連ねているんだが、ハッシーもそんな相方と組むのは大変だと思います。

まあ、ガンバにしてみれば、過去二回の対戦で攻撃の方では形を見せられてるわけですからね。だからまあ、鳥栖の側からしたら、ヴィッセルの応援ラジオ番組に電話出演していた佐賀新聞の記者の人が認めていたけども、基本チャンスを多く作れるチームではないんで、その少ないチャンスをどうものにするかがあちらさんにとってカギとなるということなんだろう。

こちらを慌てふためかすような形で点を取って逃げ切るというのを狙ってるわけだからそこは気をつけたい、と思っていても、そこが一番心ともないんだけどもorz まあ、そこは相手が走れるチームならこちらはボールを動かして相手を走らせるように持って行きたいんだけども、そこで鳥栖が最後まで走りきれるかが興味深い。

個人的に一度何処かで試して貰いたいのは、家長システムで、4231のトップ下に家長を置くというもの。まあ、正直レアんの代わりというものでもないけども、ボールの預けどころとして持って貰えれば、レアんの所で出来ていた収まりどころは確保出来るんだけども。まあ、その分佐藤には申し訳ないけども前線で動き回って貰うしかないけどもね。

てか、今回のチームだと取られたら取り返す、っていうのが簡単ではないだけに、こちらの方もある程度ゲームをコントロールしながら、攻め急がずに行くっていうのをやっていく必要はあるんじゃないかという気がしてそれなら運動量はアレなんだけども、家長システムを一度試してみるという試行錯誤をやってみてもいいかもしれないと思うんだけども。まあ、これでダメなら家長は来年居場所が無くなるけどもねw

ま、そんな感じで、週末には博多、じゃなかった鳥栖遠征に行って来ます。色々とグルメの楽しみはあるけども、ミンチ天を手にして勝ち点渡した東京サポのような過ちは絶対犯しませんから。あれはピッチサイドシート並の威力を発揮するらしいしw