大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

監督交代を経営収支上如何に帳尻を合わせていくか?

2012-09-30 22:09:20 | サッカー全般
台風の影響で本日は外出を控えて、部屋の整理整頓をやっていたら、サカダイの5・12号が出てきた。2012年版サッカーとお金の話というタイトルで、サッカー界に纏わる選手や監督の契約について詳細に書かれていたが、パラパラとめくると、昨年まで浦和のGM務めていた柱谷幸一氏と、清水秀彦氏へのインタビュー記事。監督解任された時の違約金という話では、大体違約金の相場が、年俸の7-8割で、一括して渡すというのが普通だとか。もっとも、清水秀彦氏の場合には仙台の監督を解任された時には、いたくご自身のプライドを傷つけられたようで、自分から違約金なんかイラネって男前ぶりを発揮したらしいw 

もしかしたら、仙台の当時の社長って清水氏の時には違約金発生しなかったから、後任のベルデニックを解任した時も違約金は発生しないって認識していたのだろうか?なんか後でベルデニックへの違約金として1億円近くを払ったと明かしたらしいけども、この額にしても全年俸の8割程度だったようですな。

あ、そうそう。いよいよ本題に入りますw 

またまたガンバにおいて監督交代論が再燃して来てる(いや、ずっとくすぶっている?w)わけなんだけども、正信を解任出来ない理由があるとしたら、違約金の問題だということは書いた。冒頭でのサカダイでの柱谷さんのコメントに基づき、違約金の相場が全額ではなく7,8掛け程度のものだとすれば、ガンバにおいてもセホロペに対して今季渡すべき金額は、一括して既に渡したか、分割で払っているかは別にしてもう決まっているということだろう。

あくまでも推測だが、それは全額ではないのかもしれない。だからまあ、セホーンはその差額の分を埋めるべく、ブラジルの3部のチームの監督に就任したとも考えられる。で、ガンバの方はというと、セホロペに合計1億円払っていたところが解任で合計8千万円で済んでいたのかもしれない。正信に対して提示している年俸について公表された資料や報道はないものの、恐らく推定で差額の2千万円程度だと考えられるわけ。つまり、監督に掛けられる予算というのが今季は改めて決まっているとも考えられるわけです。まあ、この年俸だとJ2での監督の相場と変わらないんだけどもね・・・

だからまあ、仮に監督にかけられる予算枠を超えないと経営収支がマイナスになるんだという推測に基づけば、正信を解任すると心配なのは2年目なのではなく、むしろ今季の残りの違約金だという風に考えられるわけ。今年でおさらばとなった場合、来年の年俸は払わないといけない決まりになっていても、もともとそんなに高いわけではないから、多少なりとも経験の豊富な監督に対して掛けられる予算が確保出来るというわけなんでしょう。

これはまあ、あくまでも筆者の推測にすぎないんだけども、監督交代に対して躊躇する理由の一つがここならば、それはそれで黒字決算という形で社長は結果を出さないといけないだろうな。去年の浦和の社長は色々と言われていたけども、1億円近い黒字には持っていけてるし、経営者としての結果は出している。

これはエジミウソンを売ったことと、ナビスコ決勝進出により、準決勝のホーム開催に準優勝賞金とかいった臨時収入も大きかったお陰でもある。そのせいか、臨時収入が確保出来た後のタイミングでペトロを解任している。つまり、監督交代と黒字化というのが時期的に重なっているというわけです。その意味で、浦和の社長は去年は、社長として一番大事な黒字化という経営者としての結果に、残留というチームとしての最低限の結果を残したとも言えるんだが、あまりにも褒めすぎだって?でも、クラブによっては解任するにもカネが無いために出来ないというところもあるわけですからね。石さんの札幌とか前田浩二の福岡とか・・・福岡が前田浩二さんと結んでいる契約は今季限りらしいが・・・

この考えをガンバに当て嵌めると、クラブライセンス制度に伴い、黒字化が大事なんだと言うのであれば、当然黒字決算という形で経営上の結果を出さないといけないだろう。逆に今季は赤字でいいから絶対に降格しないんだ、というの気概で臨んでいるのであれば、そろそろ次の一手を考えておかないといけない。まあ、この時期なまじっか連敗していないから、動きにくいタイミングではあるとは理解はしているが。

J聯賽第27輪 大阪鋼巴 2-2 鹿島鹿角

2012-09-30 10:55:45 | ガンバ大阪
試合後に色々とネット徘徊してたら、自サポ他サポ(他サポの場合には多少冷やかしが入っていることは覚えておいた方がいいが)問わず藤ヶ谷のミスを指摘する声が多かった。まあ、失点に関してGKの責任が全くないとは言わないけども、そこばかり指摘するというのは、失点原因の分析する目を曇らせてしまうんじゃないかっていう風に考えるのが弊ブログの立場だということは前にも書いた。今回もそのパターンで行きます。ちなみに相手の曽ヶ端もキックでやらかしたんだけども、曽ヶ端なんかは7年前に大黒相手とか、名古屋相手にやらかしたのとかがあったし、全体的にキックが低いと感じたんだけども、足元の処理は藤ヶ谷の方がまだ良かったりはするんよね・・・それが多分彼にとっての最後のとりでなんだろうけども、アウェーの鹿島戦でやらかした時には流石に正信も堪忍袋の緒が切れて次から木村にしたのだろう。

1失点目は、最初ドゥトラが、ヤットと挟み込んで奪おうとした明神をかわし、ペナ付近に侵入してくるドゥトラに対してなんとコンちゃんがスライディング敢行したけども、ものの見事にドゥトラに交わされて、横にいたレナトにパスを出され、レナトにミドルを打たれた。この時にコンちゃんが空けた穴を埋めようと岩下がカバーに入ったところが丁度藤ヶ谷にとってブラインドになったのかもしれない。

この時の問題はというと、明神がボールを取れていなかったのもアレなんだが、正対する相手に対して特攻しかけたコンちゃんって・・・もうアンタが能力発揮出来る追い込み漁ディフェンスじゃないってことにいい加減に気づけよ!大体スライディングして交わされて穴を開けるっていうのがイタリア人が一番嫌う守備であって、そんなんで代表に呼ばれるのか?2失点目のしても、逆サイドでレナトをフリーにしてミドル打たれるようになったのも、コンちゃんが飛び出していて岩下が左サイド寄りにならざるをえなかったのもある。前にも書いたけども、相手はコンちゃん得意の飛び出しの場面を撒き餌にしようとしつつあるのは確かですな。

2失点目で藤ヶ谷が弾いたやつについて少し言っておくと、多分藤ヶ谷は普段の感覚ではキャッチ出来ると踏んでいたのだろう。GK経験者の人のツイートだと、サイドステップせずにキャッチしようとした際に信じられないくらいミスったりするらしいが・・・不運だったしたら雨雲が近づいているのに試合前に水が撒かれていたことだろう。当日の天気予報だと、試合が終わる時間帯から雨が降るというものだったからこそ撒いたのかもしれない。サポ仲間同士で雨雲の様子をスマホでチェックしていたら予想よりも早めに来るという風に予測していたけどもそこんところの予測は実に難しい。

敢えて藤ヶ谷について言うならば、試合前のシュート練習でグラウンダーのシュートを把握しておくべきだったというところだろうが・・・

まあ、2失点目でも加地さんがこういう時にもう少し中へ絞れていれば、って思うんだけども、この試合のガンバは、1トップでホンタクアンカーという情報を仕入れていたせいか、鹿島がリトリートして来ることを予想してか、攻撃時に両サイドバックが高い位置を張り、1トップの大迫は2CBで見るという形だった為に加地さんも戻りきれていなかったな。だからまあ、失点場面でもゲームプランだとか相手の出方とか、或いは両チーム以外の要素だとかを考えていくと、単に藤ヶ谷をスケープゴートにするよりは色々と見えてくるものはあると思うのだがどうでしょう?

実際そうした鹿島を崩そうとして、ビルドアップ時に明神が下がって来たのは、相手の陣形をズラす形を意図したものだろうとは思えたが、ただ、鹿島にしてみれば前がかりになった分両サイドの裏(特に藤春の裏)をついてカウンターというのが狙いだったんだろう。3点目を決められなかったというのが今の鹿島の勝負弱さとも言えるけども、難しいのは守りから入ると今度は点がなかなか取りにくくなるとも言えるわけで、割り切って戦うには前線のFWの問題というのが残ったんだろうね。

毎度毎度の正信の交代策なんだけども、フタはこの試合での出来では交代は致し方ないが、家長や阿部なんかと秋とをもう少し組ませて流動性を持たせたかった、というのが正直なところで、結局負パスを危険なところには入れられなくなってしまっていた。中を消されているから強引にポイントを作ろうとして佐藤入れたり、仕掛けられる大森入れたりしたんだけども、ユニットでの崩しが見られなくなってしまった。レアンが前で守備をするようになった分、前線でのチェイス役としての佐藤の重要性が少し薄れてしまっているというところで、それが選手起用にも現れているのかもしれないが。

次の仙台戦でセットプレーの守備役として佐藤を置くべきかどうかは迷うところですなあ。この辺正信がどう考えているかなんだけども。スタメン起用の顔ぶれ見ると、相手どうこうよりも自分たちのサッカーの流動性に掛けるというベクトルかと思いきや、後半はそれをみすみす放棄する交代っていうのもアレだしなあ・・・だからまあ、負けてはいないけども勝ててもいないという中途半端な状態であるがゆえに、徐々に良くなっているという幻想が生まれてしまうのがコワイw 相手の状態がよっぽど悪くないと勝てないという状態が続いているのは確かではあるわけだけども。その意味では監督交代(なんて考えているのかは疑わしいが)に踏み切れないのが現状なんですわ。

この試合意味があったとしたら、鹿島から2ポイントを奪ったというところかな・・・