大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

選手に強いメンタルを求めるんならサポもメンタル強化が大事だという件

2012-09-16 11:20:26 | ガンバ大阪
試合後にゴル裏で居残りをして選手(特に交代で出てきた選手)らの精神的な脆さを指摘した、っていう記事が出ていたっけ?敢えて好意的に解釈すれば、記事に出ている内容以外にもオフレコで突っ込んだ話し合いがなされた、という風にも考えられるから、記事に書かれていることだけが全てだとは思わないことにはしているけども。

ただ、それでもメンタル云々っていう話をする人が居たとしたら、ゴル裏の人たちの熱い応援に対しては敬意を払いつつも、敢えて言わせて頂くと、選手のメンタルの弱さを指摘するんであるならば、自分たちもまたサポとしてのメンタルっていうものを強化した方が、居残りなんかで時間を無駄に使わなくも済むんでないかい?って思ったりもするわけですね。まあ、それは選手に求められるそれとは全く違うものではあるけども。

サポとして持つべきメンタルっていうのは何かっていうのを試合後ずっと考えたりしていたのは、こういう時に決まって、サポも危機感持て、という声がちらほら聞こえてくるからなんだけども、それは却って降格という最悪の事実を想定した時に起こりうる目に見えない不安というのを増幅させてしまうんじゃないかって思うわけね。寧ろ逆にそうした不安というのをなぜ抱くのか、それに対するメンタルの処方箋はあるのかを考えて、心の断舎難というのを実行しうることこそがサポのメンタル強化につながるように思えてくる。

例えば、降格することの不安の一つが、今まで応援していた選手がいなくなってしまうかもしれない、という不安は誰にだってあるとは思う。これについてだが、自分の中ではある程度心の準備は出来ている。基本的に過去降格したチームですぐに返り咲いた例(広島・柏・東京)を参考にすると、誰かが高く売れたことによって(駒野・ポポ、あるいはヨングン)他の戦力の引留めに成功している。だからまあ、誰かが出るのは避けられないかもしれないが、クラブが放出した選手を上手く放出してお金が得られれば選手引留めは可能だろう、と考えられる。金のかかる主力選手については基本あまり手を出してこないだろうけども、それでも本人が出たいというのならお金と引換えに出ていって貰えれば、穴埋めどころかそれを補って有り余る補強資金が手に入るだろうとかいうように考えられるし、実際ガンバのフロントはそのように考えている節があるからだ。

例えばレアンの場合、今季だけの残留を目指すのなら半年だけのレンタルという選択もあったかもしれないんだが、あえて来年夏までにしたのは、ガンバでの活躍ぶりを見て、オフになれば他のクラブ(考えられるとしたら中東ではなく、ブラジルの名門か、欧州あたりだろうが)からのオファーがあるかもしれない。そうした場合には、本人が行きたいのであればその意志は尊重するけれども、レンタル解除の違約金は残るわけ。その意味では来季残留した場合にむしろレンタル契約更新する夏の段階がむしろ気になるんだが、たとえそうなっても、彼に費やしていた人件費を補強に回せるという保険にはなる。最悪オフに出ていかれてもお金は残るし、東京にいるエジミウソンは丁度半年契約なんだから、契約切れたらウチが借り換えられれば、って思ったりもするわけですね。

何が言いたいかと言うと、目の前の試合の結果とか、選手の動向っていうのには基本的にはサポがコントロール出来る範囲を超えているというわけで、サポはコントロール出来ないものに対して無駄にエネルギーを浪費するよりは、普段の日常生活において、自分の行動でどうにか出来ることに集中した方が、精神的に幸福だということですわ。コントロール出来ないものに対して必要以上に気持ちを煩わせるのであれば、そうした気持ちを断ち切った方がいいということです。

その意味では、フロントに関しては、体制が替わってからは、補強に関してこれまではいい仕事はしているとも言える。てか、今までが余りにも酷すぎたからようやくまともなレベルになったということなんだけども、残念なのはやはり監督かな・・・セホロペ、というか前体制を解体する際に後任を外部からのツテがなかったから内部昇格せざるを得なかったんだろうけども、それならそれで今なら次を探せられるわけであって。

ということでようやく試合の話題に入りますw

この試合のレアンの先制ゴールを見ても判るように、あれだけの選手を補強してくれるクラブというのはそうはない。だから正信は結果を出せということは言い続けてきた。結果だけでは判断したくはないが、交代策の意図とかを読み取ると、後半新潟がDFラインの裏に対して縦にボールを出してきていてウチのラインがズルズル下がり、サイドから攻められ続けているところで、守備の対応策としてフタと秋を交代させたのが正信の本当の意図だったのかもしれない。でも、フタが下がる前にレアンがベンチまで走り寄って何か叫んでいたのは、フタを下げたら俺にパスが来なくなるんで下げないでくれっていうことだったかもしれないなあ・・・

まあ、采配が後手後手になっていたのは確かなんだけども、あのPK(岩下は審判に目をつけられていたのか?)がなく、1-0で勝ちきれていたら正信の采配はどう評価されただろうか?

采配の意図を好意的に解釈すると、昨日の試合なんかは流れからして、1-0でもとにかく守って勝ち切るという采配を選択したんだろうけども、仮にそれで勝ってもなんかスッキリしない、というところに皆さんの不満があるんじゃないかって思うわけです。

だから、敢えて今の時点で監督交代を云々する理由があるとしたら、結果もさることながら、ガンバらしいスタイルっていうものを貫き切れてない、という一点に尽きるかな・・・セレッソがクルピを持ってきたのは自分たちらしさ、というのを取り戻したいという意味だったわけですがね。ウチもその観点から後任を探すしかないというところなんだろうけども、誰が思い浮かぶだろうか?実はウチからのオファーを待って浪人しているんじゃないか、って人は結構居る。そしてセホーンがブラジルで再就職出来た為に違約金が浮いたので、監督交代の条件は整いつつある。

問題になるのはガンバのレジェンドに対する処遇ですな。彼には苦しい時に監督を引き受けて貰ったという負い目があるんだけども、解任するんなら、契約残りの違約金については誠意を持って対処するしかないかな。同じカネを払い続けるんなら一応クラブの中においといて、何かに使うとか、或いは一旦外で勉強したいというのなら解説者として斡旋するとかいうのは考えてもいいでしょう。もしかしたらそこが一番のネックなのかって思ったりもするんだが・・・そこは話し合いだろうな、とは思いますよ。

色んな例を見ていくと、一番違約金が掛かった例は仙台がベルデニックに払った金額だったんだろうけどもね。ただ、ラニエリやAVBなんかの例を見ると、彼らが他のクラブからすぐオファーが来たからっていうのもあるけども、裏返せば2年目以降の違約金に対する条件というのがあまり良くなかったからじゃないかって思うこともあるわけですね。ラニエリなんかはローマの監督になったことでインテル時代より年俸は50万ユーロほど下がったんだけども、裏返せばその差額の分がインテルの2年目以降に対する手切れ金みたいなものだったんじゃないかっていう想像がつく。そう考えると、契約条件とか、クラブと本人との話し合いによって金銭的な負担は左右されるんだろうとは思うけども。ま、そこら辺は話し合いですわ・・・

ま、結局のところ監督人事も自分たちでどうにかなるもんではない。ないんだけども、今監督人事を云々するならガンバらしいスタイルを出せているかという一点だと思うし、セホーンの違約金が浮いたと考えられることで金銭的な負担は楽になったということの認識はしておいていいんじゃないですかね?